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定価:3,960円(3,600円+税)
判型:四六
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内容紹介
ロシアによるクリミア併合に始まる21世紀型戦争の特質は「物語の戦い」にある。AI「物語生成システム」を研究する著者が、ロシア・ウクライナ戦争を巡る当事国の情報戦と、日本における専門家・タレント評論家による言論の戦いを物語論の視点から分析。
目次
まえがき
序 論
1 「大きな物語の終焉」後、物語にまみれた戦争が起こった
2 問題点――ロシアの強さ? そして物語
第一章 ロシア・ウクライナ戦争の物語生成機構
1 ナラトロジーと物語生成論の構図で見るロシア・ウクライナ戦争
1・1 ロシア・ウクライナ戦争の年代記、ストーリー、物語言説
1・2 歌舞伎風物語にするとしたら
2 「物語の戦い」とその諸概念
2・1 偽情報物語とその具体例、その理論的背景
2・2 物語戦
第二章 物語生成のポストナラトロジーの方法─理論的背景
1 時代の変化と物語理論の変化――ポストクラシカルナラトロジー、ポストナラトロジー
1・1 (古典的な)ナラトロジー
1・2 ポストクラシカルナラトロジー
1・3 ポストナラトロジー
2 物語生成システムと認知科学・人工知能
2・1 物語生成システム
2・2 認知科学・人工知能としての物語生成
3 物語生成のポストナラトロジー
3・1 ポストナラトロジーから物語生成のポストナラトロジーへ
3・2 ロシア・ウクライナ戦争の統合物語生成システムモデルに向けて
第三章 ロシアとウクライナの物語戦─交差と離反の観点から見る
1 豊島の著書に見る日本のロシア・ウクライナ戦争論の典型構造
2 プーチンとロシアの物語
2・1 物書きの伝統とプーチンの「ロシア > ウクライナ」思想
2・2 プーチン=ロシアの近年の物語論的動向
3 ウクライナおよび支援国の物語論的対抗
3・1 ゼレンスキーの演説と情報発信
3・2 ウクライナ政府のロシア関係偽情報対策
3・3 娯楽的物語コンテンツ
3・4 アメリカ政府からのロシア偽情報物語への対抗
3・5 日本政府の立場と行動および日本が抱える未完物語
4 ウクライナからの物語生成
4・1 ロシア史との交差を含むウクライナの歴史物語の概要
4・2 悲劇の混沌またはウクライナ軽視の歴史と伝統――ブラッドランド、スターリニズムとナチズムの挟撃
4・3 マイダン革命とそれ以降
5 物語の亀裂から覗くリアリティとそれを語る物語――ワシーリー・グロスマンと物語の最後の砦
5・1 『万物は流転する』におけるレーニン批判
5・2 『人生と運命』における「道行」の物語構造
5・3 内部への多重的・多元的参入の物語構造
5・4 「尽し」の羅列技法
第四章 日本のロシア・ウクライナ戦争見取り図――中間報告
1 文献の調査・分析とロシア・ウクライナ戦争オントロジーに向けて
1・1 文献資料の収集
1・2 概念と主題の抽出からロシア・ウクライナ戦争オントロジーへの展望
1・3 橋下徹の場合
2 ロシア・ウクライナ戦争を巡る日本の物語戦の論評的考察
2・1 日本におけるロシア・ウクライナ戦争物語戦の俯瞰のために
2・2 ロシア・ウクライナ戦争原因論の構造整理
2・3 停戦・降伏勧奨論――様々な反米論・親露論の切り張り型プロパガンディストとしての橋下徹
2・4 楽観的な非戦主義プロパガンディストとしての想田和弘――「戦後民主主義」のほとんどコミカルな徹底
2・5 ウクライナ客体論および二項対立批判論
2・6 権威主義的修辞という現象
2・7 日本言論人の対立‐交替の季節
結 論
あとがき
注 / 参考文献
装幀=新曜社デザイン室
目次
まえがき
序 論
1 「大きな物語の終焉」後、物語にまみれた戦争が起こった
2 問題点――ロシアの強さ? そして物語
第一章 ロシア・ウクライナ戦争の物語生成機構
1 ナラトロジーと物語生成論の構図で見るロシア・ウクライナ戦争
1・1 ロシア・ウクライナ戦争の年代記、ストーリー、物語言説
1・2 歌舞伎風物語にするとしたら
2 「物語の戦い」とその諸概念
2・1 偽情報物語とその具体例、その理論的背景
2・2 物語戦
第二章 物語生成のポストナラトロジーの方法─理論的背景
1 時代の変化と物語理論の変化――ポストクラシカルナラトロジー、ポストナラトロジー
1・1 (古典的な)ナラトロジー
1・2 ポストクラシカルナラトロジー
1・3 ポストナラトロジー
2 物語生成システムと認知科学・人工知能
2・1 物語生成システム
2・2 認知科学・人工知能としての物語生成
3 物語生成のポストナラトロジー
3・1 ポストナラトロジーから物語生成のポストナラトロジーへ
3・2 ロシア・ウクライナ戦争の統合物語生成システムモデルに向けて
第三章 ロシアとウクライナの物語戦─交差と離反の観点から見る
1 豊島の著書に見る日本のロシア・ウクライナ戦争論の典型構造
2 プーチンとロシアの物語
2・1 物書きの伝統とプーチンの「ロシア > ウクライナ」思想
2・2 プーチン=ロシアの近年の物語論的動向
3 ウクライナおよび支援国の物語論的対抗
3・1 ゼレンスキーの演説と情報発信
3・2 ウクライナ政府のロシア関係偽情報対策
3・3 娯楽的物語コンテンツ
3・4 アメリカ政府からのロシア偽情報物語への対抗
3・5 日本政府の立場と行動および日本が抱える未完物語
4 ウクライナからの物語生成
4・1 ロシア史との交差を含むウクライナの歴史物語の概要
4・2 悲劇の混沌またはウクライナ軽視の歴史と伝統――ブラッドランド、スターリニズムとナチズムの挟撃
4・3 マイダン革命とそれ以降
5 物語の亀裂から覗くリアリティとそれを語る物語――ワシーリー・グロスマンと物語の最後の砦
5・1 『万物は流転する』におけるレーニン批判
5・2 『人生と運命』における「道行」の物語構造
5・3 内部への多重的・多元的参入の物語構造
5・4 「尽し」の羅列技法
第四章 日本のロシア・ウクライナ戦争見取り図――中間報告
1 文献の調査・分析とロシア・ウクライナ戦争オントロジーに向けて
1・1 文献資料の収集
1・2 概念と主題の抽出からロシア・ウクライナ戦争オントロジーへの展望
1・3 橋下徹の場合
2 ロシア・ウクライナ戦争を巡る日本の物語戦の論評的考察
2・1 日本におけるロシア・ウクライナ戦争物語戦の俯瞰のために
2・2 ロシア・ウクライナ戦争原因論の構造整理
2・3 停戦・降伏勧奨論――様々な反米論・親露論の切り張り型プロパガンディストとしての橋下徹
2・4 楽観的な非戦主義プロパガンディストとしての想田和弘――「戦後民主主義」のほとんどコミカルな徹底
2・5 ウクライナ客体論および二項対立批判論
2・6 権威主義的修辞という現象
2・7 日本言論人の対立‐交替の季節
結 論
あとがき
注 / 参考文献
装幀=新曜社デザイン室
著者略歴
小方 孝(オガタ タカシ ogata takashi)
岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授
タイトルヨミ
カナ:モノガタリセントシテノロシウクライナセンソウ
ローマ字:monogatarisentoshitenoroshiukurainasensou
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近刊:ランダム
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