近刊検索 デルタ

2019年7月10日発売

航思社

出版社名ヨミ:コウシシャ

敗北と憶想

戦後日本と〈瑕疵存在の史的唯物論〉
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
日本のモダニティを剔抉する

吉本隆明、小林秀雄、花田清輝、
埴谷雄高、丸山眞男、萩原朔太郎、谷川雁、黒田喜夫……
過去を想起‐憶想し、受け取り直すこと。
その反復で生産される微細な差異を感受‐甘受すること。
近代日本における主体と歴史、そして資本主義のありようを踏査し、
〈瑕疵存在の史的唯物論〉を未来に向けて構築するために。
目次
はじめに 敗北の憶想、あるいは彗星とラス前

Ⅰ 歴史叙述の作法
 第1章 死者が生者を捕らえる──ふたたびマルクスとともに
 第2章 非精確な歴史叙述──だがドゥルーズ的小林秀雄が

Ⅱ 気分
 第3章 気分はいつも、ちぇっ!──埴谷雄高の「不快」
 第4章 風に向かって唾を吐くな!──であればこそ、かのニーチェが

Ⅲ 「私」の反復
 第5章 予感する記憶──三島由紀夫の「不快」とその編集
 第6章 不自由な「私」──戦後近代(文学)とEcce Ego
  補論 余白と置字──荻原朔太郎の「球体」

Ⅳ 反復と跳躍
 第7章 睥睨する〈ラプラスの魔〉と跳躍──小林秀雄が切線する
 第8章 契がもたらす疚しさに拮抗する──吉本隆明の「切断」
  補論 肉月の詞──詩人 吉本隆明

Ⅴ 確信‐期待という「主体」
 第9章 こうして世界は複数になる──谷川雁と丸山眞男の絶対的疎隔
 第10章 反時代的「確信」──藤田省三の「レーニン」
  補論 雑業の遺恨──黒田喜夫と「ぼく」
著者略歴
長原 豊(ナガハラ ユタカ nagahara yutaka)
長原 豊(ながはら・ゆたか) 法政大学経済学部教員。1952年生まれ。 著書に『天皇制国家と農民』(日本経済評論社)、『われら瑕疵あるものたち』(青土社)、『ヤサグレたちの街頭』(航思社)、『政治経済学の政治哲学的復権』(編著、法政大学出版局)、『債務共和国の終焉』(共著、河出書房新社)、訳書にアルベルト・トスカーノ『コミュニズムの争異』、スラヴォイ・ジジェク『2011 危うく夢見た一年』(ともに航思社)、『迫り来る革命』(岩波書店)、アラン・バディウ『ワーグナー論』、フレドリック・ジェイムソン『ヘーゲル変奏』(ともに青土社)、ロバート・ブレナー『所有と進歩』(共訳、日本経済評論社)ほか多数。
タイトルヨミ
カナ:ハイボク ト オウソウ
ローマ字:haiboku to ousou

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
止められるか俺たちを 暴走族写真集
日本には暴走族がいる

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)
新着:ランダム(5日以内)

>> もっと見る

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。