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定価:2,200円(2,000円+税)
判型:四六
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内容紹介
戦後日本を襲った2つの「厄災」――阪神・淡路大震災と東日本大震災――は、障害者、高齢者、外国人や移住者など社会的なマイノリティのそれまであった日常をどのように変容させたのか。「厄災」後の生存のあり方や今後の社会構想に役立つ視点を提示する。
目次
はじめに 渡辺克典
第1章 大震災・原発災害の生存学――生存のための身振り 栗原 彬
1 東日本大震災・福島原発災害に照らし出された社会的排除
2 原発災害難民の生存学
3 社会的排除を超える生存のための身振り
4 「ほとりに立つ」身振りの論理構造
第2章 東日本大震災と障害をもつ人の「生」 土屋 葉
1 生存の困難――Aさんの経験
2 「福祉」枠への移行――Bさんの経験
3 障害者運動との出会い――Cさんの経験
第3章 被災障害者支援の復興市民活動――阪神・淡路大震災と東日本大震災での障害者の生とその支援 佐藤 恵
1 被災障害者が抱える困難
2 ピア・サポートとボランティア/NPOによる支援
3 東日本大震災での支援のポイントと困難
4 日常時からの取り組み
第4章 阪神・淡路大震災での障害者支援が提起するもの 野崎泰伸
1 極私的被災体験
2 被災障害者の実態から――語られず、騙られるという問題
3 阪神・淡路での障害者:1――障害者による復活・救援活動
4 阪神・淡路での障害者:2――震災以前の運動の存在
5 いのちの線引きの正当化に抗する――結びにかえて
第5章 数え上げの生存学に向けて――福島第一原発事故をめぐる高齢者たちの生存 天田城介
1 現代日本社会を映し出す「根なし草」的社会関係
2 福島第一原発事故の被害による飯舘村の人々の社会関係の分断
3 飯舘村の人々の社会関係のさらなる分断
4 寿町での日雇い労働者たちのギリギリの社会関係
5 数え上げの生存学に向けて
第6章 大震災後の地域支え合いの福祉拠点――地域に開き、地域を取り込む二つの取り組み事例から 石井 敏
1 震災による福祉仮設住宅の設置
2 あがらいんの挑戦――地域コミュニティの拠点作り
3 虹の家の挑戦――新たなコミュニティの構築
4 今後につなげる大震災の経験
第7章 非常事態のなかのダイナミズム――東日本大震災以降の日本人住民―外国出身住民の関係性の変容可能性 郭基煥
1 「災害ユートピア」
2 災害と「構造的暴力」
3 長く続く非常事態とレジリエンス(回復力)
第8章 三・一一から考える在日ブラジル人の災/生 アンジェロ・イシ
1 在日ブラジル人の国境を超える社会関係
2 「災」に続く「生」の声
3 「がんばろう日本」に仲間入りできるか
4 外国人集住地の平時と災害時
5 世界からの支援とは!?
6 トランスナショナルな戦略
7 押し付けられる危険な仕事
第9章 田舎はなくなるまで田舎は生き延びる 立岩真也
1 これまで
2 基本的な見立て
3 受け取りについて
4 土地に関わる権利と追加費用のこと
5 人を世話する仕事のこと
6 ボランティアについて
7 産業であること
8 誰がどうして抵抗するのか
あとがき 天田城介
第1章 大震災・原発災害の生存学――生存のための身振り 栗原 彬
1 東日本大震災・福島原発災害に照らし出された社会的排除
2 原発災害難民の生存学
3 社会的排除を超える生存のための身振り
4 「ほとりに立つ」身振りの論理構造
第2章 東日本大震災と障害をもつ人の「生」 土屋 葉
1 生存の困難――Aさんの経験
2 「福祉」枠への移行――Bさんの経験
3 障害者運動との出会い――Cさんの経験
第3章 被災障害者支援の復興市民活動――阪神・淡路大震災と東日本大震災での障害者の生とその支援 佐藤 恵
1 被災障害者が抱える困難
2 ピア・サポートとボランティア/NPOによる支援
3 東日本大震災での支援のポイントと困難
4 日常時からの取り組み
第4章 阪神・淡路大震災での障害者支援が提起するもの 野崎泰伸
1 極私的被災体験
2 被災障害者の実態から――語られず、騙られるという問題
3 阪神・淡路での障害者:1――障害者による復活・救援活動
4 阪神・淡路での障害者:2――震災以前の運動の存在
5 いのちの線引きの正当化に抗する――結びにかえて
第5章 数え上げの生存学に向けて――福島第一原発事故をめぐる高齢者たちの生存 天田城介
1 現代日本社会を映し出す「根なし草」的社会関係
2 福島第一原発事故の被害による飯舘村の人々の社会関係の分断
3 飯舘村の人々の社会関係のさらなる分断
4 寿町での日雇い労働者たちのギリギリの社会関係
5 数え上げの生存学に向けて
第6章 大震災後の地域支え合いの福祉拠点――地域に開き、地域を取り込む二つの取り組み事例から 石井 敏
1 震災による福祉仮設住宅の設置
2 あがらいんの挑戦――地域コミュニティの拠点作り
3 虹の家の挑戦――新たなコミュニティの構築
4 今後につなげる大震災の経験
第7章 非常事態のなかのダイナミズム――東日本大震災以降の日本人住民―外国出身住民の関係性の変容可能性 郭基煥
1 「災害ユートピア」
2 災害と「構造的暴力」
3 長く続く非常事態とレジリエンス(回復力)
第8章 三・一一から考える在日ブラジル人の災/生 アンジェロ・イシ
1 在日ブラジル人の国境を超える社会関係
2 「災」に続く「生」の声
3 「がんばろう日本」に仲間入りできるか
4 外国人集住地の平時と災害時
5 世界からの支援とは!?
6 トランスナショナルな戦略
7 押し付けられる危険な仕事
第9章 田舎はなくなるまで田舎は生き延びる 立岩真也
1 これまで
2 基本的な見立て
3 受け取りについて
4 土地に関わる権利と追加費用のこと
5 人を世話する仕事のこと
6 ボランティアについて
7 産業であること
8 誰がどうして抵抗するのか
あとがき 天田城介
著者略歴
天田 城介(アマダ ジョウスケ amada jousuke)
中央大学文学部教授。専攻は社会学(特に、臨床社会学ならびに歴史社会学)。著書に『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』(多賀出版)、『老い衰えゆく自己の/と自由』(ハーベスト社)、『老い衰えゆくことの発見』(角川学芸出版)、共編著に『老いを治める』(生活書院)、『差異の繋争点』(ハーベスト社)、『体制の歴史』(洛北出版)など。
渡辺 克典(ワタナベ カツノリ watanabe katsunori)
立命館大学衣笠総合研究機構准教授(特別招聘研究教員)。専攻は医療社会学、相互行為論、歴史社会学。共編著に『触発するゴフマン』(新曜社)、共著に『愛知の障害者運動』(現代書館)、論文に「あいまいな吃音の諸相」(「生存学」第8号)など。
タイトルヨミ
カナ:ダイシンサイノセイゾンガク
ローマ字:daishinsainoseizongaku
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