近刊検索 デルタ

2017年6月8日発売

音楽之友社

出版社名ヨミ:オンガクノトモシャ

フーガとソナタ

音楽の2つの文化について
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内容紹介
西洋芸術音楽の主要形式「フーガ」と「ソナタ」の性格の違いを、J.S.バッハとベートーヴェンの作品を中心に考察した、類を見ない著作。2つの形式が止揚されたものとしてブルックナーを位置づけている点もユニーク。豊富な事例を通じ、ひとくちに「主題」と括られるものにひそむ多様な生命を、情熱的な筆致で浮き彫りにする。
目次
日本語版のための凡例
導入部
第1書 形式について
第1章 フーガ形式、その本質とソナタ形式との関係について
Ⅰ.
Ⅱ.
Ⅲ.
Ⅳ.
第2章 ソナタ形式の精神について
第1節 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ ニ短調 op.31〔-2〕、第1楽章(音楽分析と音楽文芸欄)
第2節 和声のエコノミー
A.ベートーヴェンの田園交響曲〔op.68〕第1楽章における展開部
B.和声の高揚
第3章 構造的な和声法とリズム法
第4章 主題の態度
第1書の終わり
第2書 言語と様式について
第1章 リズム法と強弱法
第2章 シンメトリー
第3章 主題法の技法
Ⅰ.
A.諸関係の循環
B.内容と意志
Ⅱ.
結語と展望
解題
著者略歴
アウグスト ハルム(アウグスト ハルム augusuto harumu)
August Otto Halm(1869-1929)は、音楽教育に尽力したドイツの作曲家・思想家。T.W.アドルノに「屈辱的なほど忘れられている」と評されたハルムの音楽思想は、近年、再評価が著しい。本書は、音楽外的な比喩を排し、音そのものが孕む力や、エネルギーのせめぎ合いのドラマとして楽曲の流れを捉える主著であり、初の日本語訳である。
西田 紘子(ニシダ ヒロコ nishida hiroko)
千葉県生まれ。九州大学大学院芸術工学研究院助教。ロータリー財団奨学金を得て2005年より2年間、ウィーン国立音楽大学博士課程で音楽理論・美学を学ぶ。2009年、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学専攻)修了。博士(音楽学)。欧米の音楽理論や音楽美学を専門領域としつつ、クラシック音楽の演奏分析や日本のオーケストラ研究も進めている。共訳書にシェンカー『ベートーヴェンのピアノ・ソナタ』シリーズ(音楽之友社)など。
堀 朋平(ホリ トモヘイ hori tomohei)
神奈川県生まれ。国立音楽大学・西南学院大学ほか講師。日本学術振興会特別研究員を経て2013年、東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程修了。博士(文学)。学際的な音楽研究を志す。共著『バッハ キーワード事典』(春秋社、2012年)。訳書にヒンリヒセン『フランツ・シューベルト』(アルテスパブリッシング、2017年)など。著書『〈フランツ・シューベルト〉の誕生――喪失と再生のオデュッセイ』(法政大学出版局、2016年)。
タイトルヨミ
カナ:フーガトソナタ
ローマ字:fuugatosonata

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