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2023年10月10日発売

株式会社音楽之友社

出版社名ヨミ:オンガクノトモシャ

古楽夜話 古楽を楽しむための60のエピソード

古楽を楽しむための60のエピソード
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内容紹介
「著名古楽作品の誕生の背景にはこんなシーン(出来事)があった?!」「バッハ以前にもこんなに面白い作曲家がいた!」。中世・ルネサンス~バロックの主要作品を網羅した、楽しく読める「古楽・バロック音楽入門」。『レコード芸術』人気連載の書籍化。「古楽は面白そうだけれど、音楽史の勉強のようでどうも堅苦しい」、「どれを聴いても同じように聴こえてしまう」、「歴史小説やエッセイはよく読むし、古い絵画にも関心はあるけれど、音楽に結びつかない」。そうした音楽ファンに向けて、古楽をもっとリアルな生きたものとして紹介。実際のエピソードをもとに創作した「ある一夜の空想のシーン」から各話を開始し、著者ならではのわかりやすい言葉で優しく語りかける「古楽・バロック音楽入門」。古楽が苦手な音楽ファンにも手に取りやすく、中世・ルネサンス~バロック期の主要作曲家が網羅されているので、『古楽作曲家・作品事典』としても最適な一冊。
目次
古楽を聴くことは時空を超えた旅

第1夜 1164年復活徹夜祭 ルーペルツベルク女子修道院 中世の幻視者ヒルデガルト・フォン・ビンゲン
第2夜 1230年12月25日 バイエルン・アルプスの村 《カルミナ・ブラーナ》
第3夜 13**年7月 フィレンツェ郊外 ボッカッチョ『デカメロン』とランディーニ
第4夜 1362年12月*日 夜 ランス ギヨーム・ド・マショー『真実の物語』
第5夜 1401年8月12日 深夜 モンセラート 《モンセラートの朱い本》
第6夜 1430年9月*日 ノッティンガム城 ダンスタブルと百年戦争
第7夜 1466年 謝肉祭 フィレンツェ ロレンツォ・デ・メディチ《バッカスの歌》
第8夜 1484年5月*日 ミラノ ジョスカン・デ・プレとダ・ヴィンチ
第9夜 1485年7月*日 夕方 イタリア、スカルペリア イザーク 旅する人《インスブルックよ、さようなら》
第10夜 1549年1月1日 夜 パリ クレマン・ジャヌカン《鳥の歌》 貧しくともいつも心に歌を
第11夜 1575年1月8日 夜 ローマ パレストリーナ 家族と地元愛に生きたイタリア人
第12夜 1584年12月31日 スペイン南東部のムルシア 天正遣欧使節と音楽
第13夜 1595年11月10日 ニュルンベルク ジョン・ダウランド 悲しみは創作の泉
第14夜 1600年4月*日 夜 ロンドン、HU卿邸の晩餐 ホルボーン《すいかずら》または、ガンバは皆で楽しむもの

〔コラム〕古楽器さまざま その1 弦楽器と管楽器

第15夜 1602年5月*日 マントヴァ、パラッツォ・ドゥカーレ宮殿 モンテヴェルディとルーベンス
第16夜 1602年10月15日 夜ふけ ジェズアルド城 ジェズアルド 殺人者の孤独
第17夜 1606年9月*日 夜 アムステルダム、オウドケルク(古教会) スウェーリンク「ドイツのオルガニストの父」
第18夜 1613年8月*日 深夜 スヘルデ川の船上 ジョン・ブル《ブル博士のおやすみ》
第19夜 1632年8月*日 ユトレヒト、ヤンスケルクホフ ヤコブ・ファン・エイク《笛の楽園》
第20夜 1633年8月*日 深夜 クレモナ メールラ《そんなふうに思うなんてばかなやつさ》
第21夜 1652年2月 ナポリ公国 ファルコニエーリ《小悪魔の踊り》
第22夜 1652年5月27日 夜 ドレスデン シュッツ ドイツ音楽の父は心優しきヒューマニスト
第23夜 1652年9月29日 夕べ パリ、ジャコバン修道院 フローベルガー《アルマンド〜ライン渡河の船中で重大な危険に遭遇して》
第24夜 1652年10月*日 パリ、ブランロシェ氏のサロン ルイ・クープラン《ブランロシェ氏のトンボー》
第25夜 1653年2月23日 午後6時 パリ、プティ・ブルボン宮 ジャン=バティスト・リュリ「夜のバレエ」
第26夜 1653年11月*日 夜 ヴェネツィア共和国 バルバラ・ストロッツィ《恋するヘラクレイトス》
第27夜 1655年2月*日 夜 ヴェネツィア共和国、サン・ジョヴァンニ・エ・パオロ劇場 カヴァッリ 謝肉祭の夜はオペラ
第28夜 1669年4月*日 パリ サント=コロンブ 映画と真実
第29夜 1673年6月*日 夜 ウィーン J・H・シュメルツァー ウィーン・バロックの華
第30夜 1676年10月*日 夜 ザルツブルク大学講堂 ビーバー《ロザリオのソナタ》
第31夜 169*年12月 パリ、サン=ルイ教会 シャルパンティエ《真夜中のミサ曲》
第32夜 1692年11月22日 聖セシリアの祝日 ロンドン、ステーショナリーホール ヘンリー・パーセル、音楽の守護聖人の申し子
第33夜 1694年10月23日 アイゼナハ バッハ家とパッヘルベル
第34夜 1697年*月*日 深夜 パリへ至る道 純愛の人 アンリ・デマレ
第35夜 1699年12月24日 ローマ コレッリのクリスマス・コンチェルト
第36夜 1705年12月3日 夜 リューベック、聖マリア教会 バッハとブクステフーデ
第37夜 1706年1月3日 夕刻 ハンブルク、鵞鳥市場歌劇場 バッハとヘンデル
第38夜 1710年4月16日 パリ ドラランド《ルソン・ド・テネブル》
第39夜 1712年6月10日 午後7時過ぎ ダルムシュタット グラウプナー:カンタータ《いまこそ謙虚になりなさい》
第40夜 1713年7月7日 夜 ロンドン、セント・ジェイムズ宮殿 ヘンデル《ユトレヒト・テ・デウム》

〔コラム〕古楽器さまざま その2 鍵盤楽器ほか

第41夜 1713年*月*日 夜 パリ、サンジェルマン・アン・レー地区の貴族の館 フランソワ・クープラン 音の肖像画
第42夜 1715年10月25日 夜 ヴェルサイユの宿屋 オトテールは商売上手?
第43夜 1719年9月*日 夜 ドレスデン ハイニヒェンと「ドレスデンのオペラ・スキャンダル」
第44夜 1726年3月18日 夜 パリ、テュイルリー宮殿スイス衛兵の間 ミシェル・ブラヴェ 左構えの名フルート奏者
第45夜 1729年2月26日 夜 ハンブルク テレマンと『ガリヴァー旅行記』
第46夜 1731年6月*日 深夜 スペイン、アランフェス王宮一室 ドメニコ・スカルラッティ 一人のための音楽
第47夜 1733年7月*日 夜 ライプツィヒ バッハとコレギウム・ムジクム
第48夜 1736年1月*日 夜 ナポリ近郊ポッツオーリ ペルゴレージ《スターバト・マーテル》
第49夜 1737年 夏の夜 スペイン王室の離宮ラ・グランハ ファリネッリ《いと高きジョーヴェ》
第50夜 1738年3月17日 夕刻 パリ、オペラ座 ジャン=フェリ・ルベル《四大元素》
第51夜 1741年7月27日 深夜 ウィーン「飛ぶ馬亭」 ヴィヴァルディ最後の夜
第52夜 1745年6月28日 マント・ラ・ジョリー フォルクレの謎
第53夜 1761年8月*日 夜 パリ、パレ・ロワイヤルのカフェ・ド・ラ・レジャンス 『ラモーの甥』の伯父ジャン=フィリップ・ラモー
第54夜 1761年8月*日 夜 パリ、パレ・ロワイヤルのカフェ・ド・ラ・レジャンス F-A・D・フィリドール「フィリドールの遺産」
第55夜 1764年10月22日 深夜 パリ、カレーム・プルナン通り ジャン=マリー・ルクレール 古楽の事件簿
第56夜 1766年 初夏 パドヴァ タルティーニ《悪魔のソナタ》
第57夜 1771年2月3日 夜 ポツダム、サンスーシ宮殿の音楽会の間 フリードリヒ大王
第58夜 1772年10月12日 夜 ハンブルク C・P・E・バッハの感情
第59夜 1788年 夏の夜 マドリード、オスナ公爵の庭園 ボッケリーニ《ファンダンゴ》
第60夜(最終夜) 1777年12月*日 夜 マンハイム、ヴェンドリング邸 マンハイムの青春 モーツァルトとヴェンドリング

『古楽夜話』を楽しむためのミニ音楽史

『古楽夜話』関連年表

参考文献一覧

あとがき
著者略歴
那須田務(ナスダ ツトム nasuda tsutomu)
音楽評論家。ドイツ・ケルン音楽大学を経てケルン大学で音楽学科修士修了(M.A)。専門はピアノ曲やオーケストラ等クラシック全般だが、とくにバッハを始めとするバロック音楽、古楽演奏の評論。音楽雑誌、新聞、CD解説等の執筆を中心に、市民講座、カルチャーセンターの講師、ライヴハウスでのトークやラジオ番組に出演。著書に『音楽ってすばらしい』(ポプラ社)、『名曲名盤バッハ』(音楽之友社)、監修著作に『ピアノの世界』(学研)、『河出「夢」ムック バッハ』(河出書房新社)。共訳書・共著書多数。趣味は料理、美術、文学、小説の執筆。かながわ音楽コンクール審査員、独立行政法人日本芸術文化振興会文化芸術活動調査員、日本ペンクラブ会員、ミュージック・ペンクラブ・ジャパン理事・事務局長。洗足学園音楽大学及び同大学院非常勤講師も務めた。
タイトルヨミ
カナ:コガクヤワ
ローマ字:kogakuyawa

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