土田豊貴
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定価:2,090円(1,900円+税)
判型:A4
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内容紹介
第87回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部、課題曲〈彼方のノック〉を作曲した土田豊貴による混声合唱曲集。桐光学園中学高等学校合唱部による委嘱で、2023年3月27日(昭和音楽大学 テアトロ・ジーリオ・ショウワ)桐光学園中学高等学校合唱部 第27回定期演奏会にて初演された(指揮:上田武夫/ピアノ:藤井麻理)。さらに今回の出版にあたり新曲が足され、全4曲からなる曲集として刊行する。11歳でハンセン病を発症し、瀬戸内海の島の療養所で、亡くなるまで70年にも及ぶ隔離生活を余儀なくされた詩人・塔和子。その絶望的な療養所生活の中から生み出された、力強い詩は生きることを肯定的に描き、人間の尊厳を問い続けた。詩集『愛の詩集』から選ばれた4つの詩が土田豊貴によって付曲され、鮮やかなピアノ伴奏とともに、詩人が問い続けた「生」の実感と肯定が一貫して歌われる。生きる喜びを合唱で共有するすべての世代に贈られる爽やかな混声合唱作品。
目次
・青く澄んだ中に
・光
・明るさ
・光
・明るさ
著者略歴
塔 和子(トウ カズコ tou kazuko)
1929年、愛媛県に生まれる。1943年、ハンセン病により、国立療養所大島青松園に入園。1951年、同園の赤沢正美氏(歌人)と結婚。1952年、ハンセン病完治。1953年、夫の赤沢氏の影響で短歌を始める。1957年、短歌形式に表現の限界を感じ、自由詩を作り始める。1958年、NHKのラジオ番組「療養文芸」に投稿。1961年、第1詩集『はだか木』出版。1964年、園内のキリスト教交霊会において洗礼を受ける。1973年、第3詩集『エバの裔』出版(H氏賞次点)。1976年、第4詩集『第一日の孤独』出版(H氏賞候補)。1978年、第5詩集『聖なるものは木』出版(H氏賞候補)。1999年、『記憶の川で』により第29回高見順賞を受賞。2002年、香川県より教育文化功労賞受賞。2004年、第62回山陽新聞賞受賞。
土田 豊貴(ツチダ トヨタカ tsuchida toyotaka)
1981年、東京都生まれ。桐朋学園大学音楽部カレッジディプロマ作曲科修了。2010年、女声合唱とピアノのための《夢のうちそと》(音楽之友社刊)で第21回朝日作曲賞を受賞。2020年、第87回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲〈彼方のノック〉(辻村深月 作詞)の作曲を担当した。近年、合唱作品を中心に多くの作品を手掛ける。これまでに作曲を法倉雅紀、鈴木輝昭、指揮を故・岡部守弘、高関健、ピアノを三輪郁の各氏に師事。
タイトルヨミ
カナ:アオクスンダナカニ
ローマ字:aokusundanakani
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