信長貴富
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定価:2,090円(1,900円+税)
判型:A4
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内容紹介
若くして結核を発病し、41歳で世を去った村上昭夫の処女詩集で唯一の詩集である『動物哀歌』収録の3つの詩に作曲された混声合唱とピアノのための作品。レジデントアーティストである信長貴富に東京混声合唱団が委嘱した作品で、2022年1月22日(東京文化会館 小ホール)東京混声合唱団 第257回定期演奏会(指揮:高関健/ピアノ:小埜寺美樹)にて初演された。「いまの暗闇の時代に生きていると感じる私が、この時代に聴きたい音、歌いたい詩で作曲した。」と作曲者は言う。結核を患い病院で過ごした日々の中で未来を願った若き詩人の情熱が、ドラマチックなメロディーと鮮やかなピアノの響きによって立ちあがる。闇のように暗い今の時代を懸命に生きる人々に光を灯すエールソング。さまざまな世代の方々に歌ってほしい作品であり、一般合唱団・大学合唱団だけでなく、中学校や高等学校の自由曲のレパートリーとしても。また、抜粋での演奏でも十分に演奏効果を期待できる。
目次
[曲目]
闇のなかの灯
世界
ふと涙がこぼれる
闇のなかの灯
世界
ふと涙がこぼれる
著者略歴
村上 昭夫(ムラカミ アキオ murakami akio)
岩手県東磐井郡大東町(現在の一関市)出身。岩手中学校(現在の岩手高等学校)を卒業。第二次世界大戦中、日本鋳造鶴見工場に学徒動員。工場の寮に募集斡旋があったことから満州国哈爾濱省官吏となるが、8月に終戦。ソ連のシベリアで二年間の過酷な抑留生活を送る。1946年に帰国後、1947年に盛岡郵便局に勤務、労働組合機関誌を編集して小説や詩を発表する。しかし1950年に結核が発病し、退職を余儀なくされる。この結核との闘病生活は41歳で亡くなる最期まで続く。
信長 貴富(ノブナガ タカトミ nobunaga takatomi)
作曲家。1994年上智大学文学部教育学科卒業。1994・95・99年朝日作曲賞(合唱曲)受賞。1998年奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第1位。2001年日本音楽コンクール作曲部門(室内楽曲)第2位。主な作品に「初心のうた」、「廃墟から」、「百年後 ―タゴールの三つの詩―」、「くちびるに歌を」、「Anthology」、「鉄道組曲」などがある。合唱作品のほかに、歌曲、室内楽、邦楽器のための作品など多数出版されている。
タイトルヨミ
カナ:ヤミノナカノトモシビ
ローマ字:yaminonakanotomoshibi
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