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定価:6,380円(5,800円+税)
判型:四六
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内容紹介
戦争から何も学ばなかったのか?
――大本営発表をさらに粉飾した新聞、戦後はびこったねじ曲げられた戦記、日系人の虚像、私たちは共有されず遠のく戦争責任にどう向きあうか?
日本の植民・占領支配を受けた地域・国の人びととの交流のためには、日本が戦争中になにをし、戦場となった人びとの心になにを残したのか、さらに戦後どういう歴史観をもって戦争責任・戦後責任に向かいあったのかを考える必要がある。…本書では、占領地で発行された新聞、戦場体験者の戦記を糺す試み、戦後現地に残された日系人を事例に考察を深める。
そして、「戦記を糺す試み」とは逆の流れがあったことを示す。(「序」より)
◎目次
第1章 新聞と戦争-大本営発表をさらに粉飾
第1節 日本占領・勢力下の東南アジアで発行された新聞
第2節 『ボルネオ新聞』(一九四二-四五年)を読む
第2章 「戦記もの」の挑戦-大量死と敗戦
第1節 「戦記もの」を書くということ
第2節 戦場体験者の戦記を糺す試み
第3章 日系人の虚像からの解放-共有されない歴史
第1節 引きつづく「ベンゲット移民」の虚像
第2節 「ダバオ国」の虚像
補論:蒲原広二と古川義三の姓名の読み
第4章 遠退く戦争責任-すれ違う歴史認識
第1節 日英豪の戦争メモリアル(ラブアン島)
第2節 アキヒト皇太子・天皇のフィリピン訪問
――大本営発表をさらに粉飾した新聞、戦後はびこったねじ曲げられた戦記、日系人の虚像、私たちは共有されず遠のく戦争責任にどう向きあうか?
日本の植民・占領支配を受けた地域・国の人びととの交流のためには、日本が戦争中になにをし、戦場となった人びとの心になにを残したのか、さらに戦後どういう歴史観をもって戦争責任・戦後責任に向かいあったのかを考える必要がある。…本書では、占領地で発行された新聞、戦場体験者の戦記を糺す試み、戦後現地に残された日系人を事例に考察を深める。
そして、「戦記を糺す試み」とは逆の流れがあったことを示す。(「序」より)
◎目次
第1章 新聞と戦争-大本営発表をさらに粉飾
第1節 日本占領・勢力下の東南アジアで発行された新聞
第2節 『ボルネオ新聞』(一九四二-四五年)を読む
第2章 「戦記もの」の挑戦-大量死と敗戦
第1節 「戦記もの」を書くということ
第2節 戦場体験者の戦記を糺す試み
第3章 日系人の虚像からの解放-共有されない歴史
第1節 引きつづく「ベンゲット移民」の虚像
第2節 「ダバオ国」の虚像
補論:蒲原広二と古川義三の姓名の読み
第4章 遠退く戦争責任-すれ違う歴史認識
第1節 日英豪の戦争メモリアル(ラブアン島)
第2節 アキヒト皇太子・天皇のフィリピン訪問
目次
序
マニラの慰安婦像 国際関係論だけではわからない東南アジアとの歴史認識問題 質の向上をめざした交流 本書の構成
第1章 新聞と戦争-大本営発表をさらに粉飾
第1節 日本占領・勢力下の東南アジアで発行された新聞
はじめに
1.占領前の日本語新聞
2.占領前後の陣中新聞
3.日本の大手新聞社・通信社発行の新聞
おわりに
補論:ラジオ放送と映画
第2節 『ボルネオ新聞』(一九四二-四五年)を読む
はじめに
1.『ボルネオ新聞』発行
2.海軍民政府
3.在住日本人
4.紙面
5.索引
6.虐殺事件
7.東部版
おわりに
第2章 「戦記もの」の挑戦-大量死と敗戦
第1節 「戦記もの」を書くということ
はじめに
1.近代日本の戦没者の慰霊
2.日本人によるフィリピン関係「戦記もの」の出版
3.丸山豊『月白の道』を読む
おわりに
第2節 戦場体験者の戦記を糺す試み
はじめに
1.藤岡明義『敗残の記』
2.池田諒「スルー戦記」
3.佐藤喜徳編『集録「ルソン」』
おわりに
第3章 日系人の虚像からの解放-共有されない歴史
第1節 引きつづく「ベンゲット移民」の虚像
はじめに
1.「ベンゲット移民」記念碑
2.戦没者慰霊碑の建立
3.植民地都市バギオ
おわりに
第2節 「ダバオ国」の虚像
はじめに
1.ミンタル日本人墓地
2.ダバオの博物館
3.ダバオの日系人
おわりに
補論:蒲原広二と古川義三の姓名の読み
第4章 遠退く戦争責任-すれ違う歴史認識
第1節 日英豪の戦争メモリアル(ラブアン島)
はじめに
1.ラブアン島の歴史
2.ラブアン島の戦争メモリアル
おわりに
第2節 アキヒト皇太子・天皇のフィリピン訪問
はじめに
1.1962年皇太子として訪問
2.2016年天皇として訪問
おわりに
結
大本営発表をさらに粉飾 戦前・戦中がつづく日本の戦後 「戦後」社会への異議申し立て 戦記を糺すということ 薄らいでいく日本占領認識のなかで 日常のなかの日本占領 フィリピン社会の一員としての日系人 より広く長い時空のなかで
註
附録 資料
参考文献
あとがき
索引
マニラの慰安婦像 国際関係論だけではわからない東南アジアとの歴史認識問題 質の向上をめざした交流 本書の構成
第1章 新聞と戦争-大本営発表をさらに粉飾
第1節 日本占領・勢力下の東南アジアで発行された新聞
はじめに
1.占領前の日本語新聞
2.占領前後の陣中新聞
3.日本の大手新聞社・通信社発行の新聞
おわりに
補論:ラジオ放送と映画
第2節 『ボルネオ新聞』(一九四二-四五年)を読む
はじめに
1.『ボルネオ新聞』発行
2.海軍民政府
3.在住日本人
4.紙面
5.索引
6.虐殺事件
7.東部版
おわりに
第2章 「戦記もの」の挑戦-大量死と敗戦
第1節 「戦記もの」を書くということ
はじめに
1.近代日本の戦没者の慰霊
2.日本人によるフィリピン関係「戦記もの」の出版
3.丸山豊『月白の道』を読む
おわりに
第2節 戦場体験者の戦記を糺す試み
はじめに
1.藤岡明義『敗残の記』
2.池田諒「スルー戦記」
3.佐藤喜徳編『集録「ルソン」』
おわりに
第3章 日系人の虚像からの解放-共有されない歴史
第1節 引きつづく「ベンゲット移民」の虚像
はじめに
1.「ベンゲット移民」記念碑
2.戦没者慰霊碑の建立
3.植民地都市バギオ
おわりに
第2節 「ダバオ国」の虚像
はじめに
1.ミンタル日本人墓地
2.ダバオの博物館
3.ダバオの日系人
おわりに
補論:蒲原広二と古川義三の姓名の読み
第4章 遠退く戦争責任-すれ違う歴史認識
第1節 日英豪の戦争メモリアル(ラブアン島)
はじめに
1.ラブアン島の歴史
2.ラブアン島の戦争メモリアル
おわりに
第2節 アキヒト皇太子・天皇のフィリピン訪問
はじめに
1.1962年皇太子として訪問
2.2016年天皇として訪問
おわりに
結
大本営発表をさらに粉飾 戦前・戦中がつづく日本の戦後 「戦後」社会への異議申し立て 戦記を糺すということ 薄らいでいく日本占領認識のなかで 日常のなかの日本占領 フィリピン社会の一員としての日系人 より広く長い時空のなかで
註
附録 資料
参考文献
あとがき
索引
著者略歴
早瀬 晋三(ハヤセシンゾウ hayaseshinzou)
早瀬 晋三(はやせ・しんぞう)
1955年岡山県津山市生まれ。1980年東京大学文学部東洋史学科卒業。1984年西豪州マードック大学Ph.D.(歴史学)。現在、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。専門 海域東南アジア民族史、近現代アジア・日本関係史
主な著書に、『東南アジアのスポーツ・ナショナリズム』(めこん、2020年)、『グローバル化する靖国問題』(岩波書店、2018年)、『フィリピン近現代史のなかの日本人』(東京大学出版会、2012年)、『マンダラ国家から国民国家へ』(人文書院、2012年)、『海域イスラーム社会の歴史』(岩波書店、2003年、大平正芳記念賞)、『歴史研究と地域研究のはざまで』(法政大学出版局、2004年)、『戦争の記憶を歩く 東南アジアのいま』(岩波書店、2007年)など。
タイトルヨミ
カナ:スレチガウレキシニンシキ
ローマ字:surechigaurekishininshiki
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