近刊検索 デルタ

2023年6月12日発売

筑摩書房

出版社名ヨミ:チクマショボウ

怪を訊く日々 怪談随筆集

ちくま文庫
ちくま文庫
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内容紹介
生者の言葉でこの世のすべては語れない――。日常の狭間にひそむ「怪異」を体験者たちから聴き集める。怪談実話の名手の原点。解説 朝宮運河

生者の言葉でこの世のすべては語れない
日常の狭間にひそむ「怪異」を体験者たちから聴き集める――
怪談実話の名手の原点。

科学技術がめざましい進歩を遂げた現代においても、怪異の体験者はあとを絶たない。異形の者の来訪、説明のつかない不可思議な現象、確率的にありえないシンクロニシティ。ふだんは忘れているけれど、誰の意識の奥底にもそんな記憶がひそんでいる。体験者たちが語った怪異を、怪談実話の名手が淡々とした筆致で綴る。書き下ろしあとがきを加えた新装版。
目次
まえがき

一、忘れられた記憶
鳴き声
祭壇の顔
踏切の女
三面鏡
花嫌い
  
二、怪の棲む場所
スタジオ

借家
コンビニの女
客の背中
炭鉱

黒い羽織
水しぶき
ガードレールの女
銀杏の樹

悪い土地
骨の上には

三、怪を見るひと
女の顔

青いスカート
髪の毛
叫ぶ父
やまにある
美術館の男
三つの顔
猫のくる庭
ほんとうの娘
怪談麻雀
祀られた車
チューブラベルズ

四、学生時代
階段の少年
水面に立つひと
天井の染み
倒れた墓
線香の匂い
廃校
記念写真


五、怖い宿
光の玉
壁際の布団
歌声
経の壁
戸棚のなか
孤島の宿
琵琶の音

六、再会
誕生日
白い猫
おれが殺した
七五三の写真
優等生
緑色の男
帰ってくる祖母

七、夢
当たるな
けがでいく
小指をくれ
葬列
おまえを連れていく
津波

八、いにしえの怪
人柱
井戸の男
水浴び
踏絵を踏んだ男


九、タクシー
足跡
相乗り
偶然
異臭
  
十、酒場にて
解体
人形のある店
常連客
赤い眼
廃ビル
  
あとがき
文庫版あとがき
新装版あとがき
解説 朝宮運河
著者略歴
福澤 徹三(フクザワ テツゾウ fukuzawa tetsuzou)
福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。
タイトルヨミ
カナ:カイヲキクヒビ カイダンズイヒツシュウ
ローマ字:kaiokikuhibi kaidanzuihitsushuu

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