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2024年7月12日発売

筑摩書房

出版社名ヨミ:チクマショボウ

日中15年戦争

ちくま学芸文庫
ちくま学芸文庫
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内容紹介
1931年から1945年の15年にわたる戦争で、日本はアメリカにのみならず中国にも敗北したのだ  著者は、陸軍の企図・満州利権・戦費調達など国内の政治経済的背景に加え、中国側の論理も含めて戦争の経緯を解く。生々しい戦場の実態や兵士の証言など、個々人にも強い焦点をあてた著者特有の記述が、戦争の真の全体像を浮き彫りにし、戦後日本社会の深層に与えた影響も説明する。歴史教育現場からの発言を続けた著者が豊富な史料を交え、人間の内なる「戦争へのあこがれ」に抗すべく、平和への熱情を注ぎこんだロングセラー。
目次
概 観 日中戦争と太平洋戦争   
一つの質問 / 忘れられた感覚
第1章 中国革命にはむかうもの   
国民革命と日本 / 山東出兵 「田中外交」の展開 / 張作霖爆殺事件   
第2章 乾いた大陸 満州事変   
一九三一年九月十八日 日中十五年戦争の開始 / ゼロアワーへの道 満州事変はなぜ起こったか / 関東軍と陸軍参謀本部 ある「謀略」の構造   
第3章 満州占領 「王道楽土」の現実   
たたかいの日々 / 「満州国」の誕生 
第4章 上海のたたかい ある「序曲」   
「爆弾三勇士」 / 「国際都市」上海のたたかい / 上海停戦協定   
第5章 万里の長城をこえるとき 「ドミノ理論」のゆくえ   
国際連盟・脱退 / 「王道楽土」の幻影 / 「華北分離工作」の形成   
第6章 統一中国への道   
大長征 よみがえる中国共産党 / 「幣制改革」 経済統一の進展 / 西安事変   
第7章 日中全面戦争の開始   
「七夕」の夜の銃声 蘆溝橋事件 / 一九三七年夏・東京 / 「支那事変」の成立   
第8章 苦悶する中国   
南京「陥落」 / 第二次国共合作の成立 八路軍の誕生
第9章 「国民政府を対手とせず」   
いわゆる「不拡大派」の敗退 / 近衛声明 / どこへゆく? 近衛内閣   
第10章 たたかいの日々 徐州・漢口・広東   
一九三八年 徐州 「対支消極持久」方針の成立 / 『麦と兵隊』ノート / 一九三八年 漢口・広東   
第11章 生と死の構造 
ひもじさの間奏曲 / まずしき兵站線 / 死者たちの群像 苦痛のカルテ   
第12章 北のくにの「銃後」   
「赤紙」がきた  / 「銃後」万華鏡   
第13章 もう一つの「中華民国」 ある「偽国」の成立   
汪兆銘工作 / 「中華民国」政府の成立 和平交渉の終末点
第14章 「点と線」への道   
華中と華南のたたかい / 百団大戦 八路軍が反撃する / 八路軍のたたかい方 ただ一つの「秘密の兵器」
第15章 「軍国化」の経済構造 
軍国財政と国民生活 / 国家総動員法の成立と展開 / 軍国日本の土台 戦争が社会を変える 
第16章 ある「共和国」の誕生 「辺区」の抵抗の構造   
巷にて / 晋察冀辺区のなりたち / 「辺区」展開図   
第17章 ある中国理解者の生涯 尾崎秀実の生と死   
尾崎・ゾルゲ事件 / 彗星の出現 / ある死刑囚の最期 “Ecce Homo”    
第18章 日中戦争から日米戦争へ   
日中戦争と日独伊三国同盟 / 日中戦争と日米交渉
第19章 たたかいのはてに 12枚のカード   
たたかいのなかのたたかい 
終  局   

文庫版解説 戦争の全体像復元の壮大な試み 一ノ瀬俊也
著者略歴
黒羽 清隆(クロハ キヨタカ kuroha kiyotaka)
黒羽 清隆(くろは・きよたか):1934-87年。東京生まれ。東京教育大学文学部史学科卒業。静岡大学教育学部教授を務め、NHKテレビ通信高校講座日本史も担当した。著書に『十五年戦争史序説』(三省堂)、『軍隊の語る日本の近代』(そしえて文庫)、『太平洋戦争の歴史』(講談社学術文庫)など多数がある。
タイトルヨミ
カナ:ニッチュウジュウゴネンセンソウ
ローマ字:nicchuujuugonensensou

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