近刊検索 デルタ

2023年9月27日発売

 東京堂出版

ロシア・ウクライナ戦争 : 歴史・民族・政治から考える

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内容紹介
ウクライナ情勢が泥沼化している。なぜ戦争は始まり、そしていつ終わるのか。様々な情報が飛び交う中、本書は、古代ルーシの歴史からこの地域の民族・宗教的背景、ウクライナ独立以降の現代政治、ナチズムをめぐり政治化する歴史認識問題、冷戦後の新世界秩序の問題など、それぞれの分野を代表する専門家が幅広い視野で戦争の背景を冷静に読み解く。第一線の専門家が叡智を集結して届ける渾身の一作は、この戦争について多角的な視点から考えるために欠かせない作品である。
目次
第1章 総論――背景と展開(塩川伸明)
ウクライナとロシア/国際的文脈――冷戦終焉後のNATOとロシア/クリミヤおよびドンバス/展開(2014-21年):ヤヌコーヴィチ政権からマイダン革命へ/ドンバス二州の動向/マイダン革命後のウクライナ(ポロシェンコ期)/マイダン革命後のウクライナ(ゼレンシキー期)/(2022-23年)開戦/戦況の展開ほか
第2章 ルーシの歴史とウクライナ(松里公孝)
ルーシ世界の形成(9-12世紀)/東西ルーシの分裂(13-14世紀)/教会合同とルーシ世界の変容(15世紀)/ポーランドとカトリックの攻勢/ゲームチェンジャーとしてのコサック/ルーシ正教会の再統一/ルーシの再統一(18世紀)/19世紀ロシア帝国下のウクライナほか
第3章 現代ウクライナの政治――脆弱な中央政府・強靱な地方政府(大串 敦)
なぜ脆弱な中央政府が生まれたのか/地方閥が競合する体制/ユーロマイダン革命とドネツィク閥の解体/ポロシェンコ政権――東部エリートの分裂と反ロシア・カード/ゼレンシキー政権――ポピュリスト体制誕生の背景/ロシア侵攻後のウクライナ――戦時体制への変容ほか
第4章 「歴史」をめぐる相克――ロシア・ウクライナ戦争の一側面(浜 由樹子)
ウクライナと「ウクライナ史」/歴史を「書き直す」/ウクライナとロシアの歴史認識問題/ステパン・バンデラとは誰か/バンデラ論争/「ファシズム」か「ナショナリズム」か/歴史の政治紛争化/ロシアとウクライナのミラー・ゲーム/「ルースキー・ミール」概念ほか
第5章 自由主義的国際秩序とロシア・ウクライナ戦争――正義と邪悪の二分法を超えて(遠藤誠治)
西側諸国が理解する「戦争の構図」/正義と邪悪の二分法の問題点/自由主義的国際秩序とは何か/冷戦後の安全保障体制/人権のための戦争と体制転換のための戦争/戦略兵器をめぐる問題/グローバリゼーションの中の体制移行/オリガルヒに支えられた資本主義/冷戦後の国際秩序の問題点ほか
著者略歴
塩川 伸明(シオカワ ノブアキ shiokawa nobuaki)
松里 公孝(マツザト キミタカ matsuzato kimitaka)
大串 敦(オオグシ アツシ oogushi atsushi)
浜 由樹子(ハマ ユキコ hama yukiko)
遠藤 誠治(エンドウ セイジ endou seiji)
タイトルヨミ
カナ:ロシア・ウクライナセンソウ : レキシ・ミンゾク・セイジカラカンガエル
ローマ字:roshia・ukurainasensou : rekishi・minzoku・seijikarakangaeru

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