近刊検索 デルタ

2023年9月27日発売

白水社

出版社名ヨミ:ハクスイシャ

パスカル科学論集 : 計算機と物理学

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内容紹介
フランス17世紀の思想家ブレーズ・パスカルによる、人間と信仰をめぐる思索の書『パンセ』は、忘れがたい名句やイメージに溢れ、時代を超え世界中で読み継がれている。著者はその39年の短い人生で、数学者、物理学者としても数えきれないほどの偉大な業績を残した(パスカルの三角形、パスカルの定理、圧力の単位ヘクトパスカルなどにもその名が刻まれている)。彼が発明した計算機の原理は、はるか現代のコンピュータをも予見するものであった。本書は、そんな天才パスカルの科学的業績のうち、計算機および物理学に関する著述のすべてを収録するとともに、これと深く関係するパスカル以外の人物の手になる作品も加えて紹介する。また読者の理解を助けるための詳しい注が付され、編訳者による長文の解説が、時代背景や科学論文のもつ思想的意味を明らかにする。計算機の製作、真空の問題、流体の平衡や大気の重さに関連する様々な文書と、詳細かつ行き届いた解説により、真理を追究しつづけたパスカルの独創的かつ根源的な思想が浮かび上がる。パリの国立工芸院が所蔵する、パスカルが製作した美しい計算機のカラー口絵も貴重。
目次
凡例
当時のフランスの度量衡の単位について
第一部 計算機関連文書(解題・翻訳・解説:永瀬春男)
解題
大法官セギエへの『献呈の手紙』と使用者のための『手引』(1645年)
〔1〕大法官セギエへの『献呈の手紙』
〔2〕使用者のための『手引』
計算機の『特許状』(1649年5月22日)
パスカルからスウェーデンのクリスティーナ女王への手紙(1652年6月)
べレールによる計算機の『説明書』(1659年7月4日)
解説
第二部 物理学関連文書(解題・翻訳・解説:赤木昭三)
解題
ピエール・プティからシャニュへの手紙(1646年11月19日あるいは26日)
『真空に関する新実験』(1647年10月8日印刷許可)
ノエル神父との論争(1647年10月末~1648年2月)
〔1〕ノエル神父からパスカルへの手紙(第1の手紙)
〔2〕パスカルからノエル神父への手紙(1647年10月29日)
〔3〕ノエル神父からパスカルへの手紙(第2の手紙)
〔4〕パスカルからル・パイユールへの手紙(1648年2月)
『流体の平衡についての大実験の話』(1648年10月頃)
『真空論の断片』
〔1〕断片
〔2〕もうひとつの断片
パスカルとド・リベイルとの往復書簡(1651年7月~8月)
〔1〕パスカルからド・リベイルへの手紙(第1の手紙)(1651年7月12日)
〔2〕ド・リベイルからパスカルへの手紙(1651年7月26日)
〔3〕パスカルからド・リベイルへの手紙(第2の手紙)(1651年8月)
『流体の平衡と大気の重さについての論文』
〔1〕『流体の平衡についての論文』
〔2〕『大気の重さについての論文』
〔3〕『以上の2つの論文の結論』
解説
収録文書一覧
あとがき
著者略歴
ブレーズ・パスカル(ブレーズ パスカル bureezu pasukaru)
永瀬 春男(ナガセ ハルオ nagase haruo)
赤木 昭三(アカギ ショウゾウ akagi shouzou)
タイトルヨミ
カナ:パスカルカガクロンシュウ : ケイサンキトブツリガク
ローマ字:pasukarukagakuronshuu : keisankitobutsurigaku

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