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定価:5,280円(4,800円+税)
判型:A5
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内容紹介
論理学・自然哲学・精神哲学からなるヘーゲルの体系において、「生命」と「自然」との関係は複雑であり、かつ複合的である。さらに「生命概念」は、内容的には、法哲学、精神哲学や宗教哲学においても重要な役割を果たしており、ヘーゲルの体系のさまざまな部分に関わっている。本書はヨーロッパと東アジアの気鋭の研究者が、ヘーゲル哲学における「生命と自然」の諸相を描きだし、その意味を解明する。
目次
序 大河内泰樹
文献略号一覧
第Ⅰ部 自然
1 親和力──ヘーゲルの自然哲学と本質的な哲学的諸カテゴリー(クラウス・フィーヴェーク/岡崎龍゠訳)
2 ヘーゲル自然哲学における物質概念について──なぜ物質よりも先に空間と時間があるのか(中島新)
3 牝牛に学ぶこと──ヘーゲルとともに、自然哲学と自然との付き合いの人倫によせて(クリスティアン・イリース/太田匡洋゠訳)
第Ⅱ部 生命
4 正常な異常──ヘーゲルの有機体論における「死に至る病」(大河内泰樹)
5 自然と精神のあいだの矛盾としての生命(権寧佑/太田匡洋゠訳)
第Ⅲ部 論理
6 ヘーゲル論理学における「生」の問題(改稿)(大橋良介)
7 論理的生命概念の二面性──前概念的行為者性とその明確化(木本周平)
8 ヘーゲルの「ゴースト・イン・ザ・シェル」──死せるオブジェクトたちの不気味な生命/ヘーゲルの機械論論理のポスト・ヒューマン的読解(ラルフ・ボイタン/松岡健一郎゠訳)
9 ヘーゲル論理学における概念の類種関係と性差(岡崎佑香)
第Ⅳ部 体系への道
10 「私たちの精神の連盟の時代」──フランクフルト-ホンブルク・コンステラツィオンのキーコンセプトとしての「生」(久冨峻介)
11 『精神現象学』における真理と真理への道──実在論か観念論か(史偉民/岡崎龍゠訳)
第Ⅴ部 精神
12 自然における生命としての言語(劉創馥/岩田健佑、齋藤嵩真、矢端崇゠訳)
13 自然と契約を越えて──「人格性」に基づいたヘーゲルの所有権論(陳浩/小原優吉゠訳)
14 ヘーゲル宗教哲学における自然と生命の目的論的関係(南基鎬/岩田健佑゠訳)
15 ヘーゲルの宗教哲学における人間学的構想およびその問題系(洪凱源/嶺岸佑亮゠訳)
あとがき 久冨峻介
執筆者・訳者紹介
文献略号一覧
第Ⅰ部 自然
1 親和力──ヘーゲルの自然哲学と本質的な哲学的諸カテゴリー(クラウス・フィーヴェーク/岡崎龍゠訳)
2 ヘーゲル自然哲学における物質概念について──なぜ物質よりも先に空間と時間があるのか(中島新)
3 牝牛に学ぶこと──ヘーゲルとともに、自然哲学と自然との付き合いの人倫によせて(クリスティアン・イリース/太田匡洋゠訳)
第Ⅱ部 生命
4 正常な異常──ヘーゲルの有機体論における「死に至る病」(大河内泰樹)
5 自然と精神のあいだの矛盾としての生命(権寧佑/太田匡洋゠訳)
第Ⅲ部 論理
6 ヘーゲル論理学における「生」の問題(改稿)(大橋良介)
7 論理的生命概念の二面性──前概念的行為者性とその明確化(木本周平)
8 ヘーゲルの「ゴースト・イン・ザ・シェル」──死せるオブジェクトたちの不気味な生命/ヘーゲルの機械論論理のポスト・ヒューマン的読解(ラルフ・ボイタン/松岡健一郎゠訳)
9 ヘーゲル論理学における概念の類種関係と性差(岡崎佑香)
第Ⅳ部 体系への道
10 「私たちの精神の連盟の時代」──フランクフルト-ホンブルク・コンステラツィオンのキーコンセプトとしての「生」(久冨峻介)
11 『精神現象学』における真理と真理への道──実在論か観念論か(史偉民/岡崎龍゠訳)
第Ⅴ部 精神
12 自然における生命としての言語(劉創馥/岩田健佑、齋藤嵩真、矢端崇゠訳)
13 自然と契約を越えて──「人格性」に基づいたヘーゲルの所有権論(陳浩/小原優吉゠訳)
14 ヘーゲル宗教哲学における自然と生命の目的論的関係(南基鎬/岩田健佑゠訳)
15 ヘーゲルの宗教哲学における人間学的構想およびその問題系(洪凱源/嶺岸佑亮゠訳)
あとがき 久冨峻介
執筆者・訳者紹介
著者略歴
大河内 泰樹(オオコウチ タイジュ ookouchi taiju)
大河内 泰樹(オオコウチ タイジュ)
1973年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。2007年哲学博士(ルール大学ボッフム)。専門は、ヘーゲルを中心とするドイツ古典哲学、批判理論。著書に、『国家はなぜ存在するのか――ヘーゲル「法哲学」入門』NHK出版、2024年近刊予定、『哲学史入門Ⅱ――デカルトからカント、ヘーゲルまで』(共著)、NHK出版、2024年、Ontologie und Reflexionsbestimmungen. Zur Genealogie der Wesenslogik Hegels, Königshausen und Neumann, 2008; 編著 Hegel über Leben und Natur. Sinn und Aktualität, Königshausen und Neumann, 2024など。
久冨 峻介(クドミ シュンスケ kudomi shunsuke)
久冨 峻介(クドミ シュンスケ)
京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。京都大学人文学連携研究者。哲学・思想史。„Die Zeiten des Bunds unserer Geister“: Leben als Schlüsselbegriff der Frankfurt-Homburger Konstellation, in: Taiju Okochi (Hrsg.), Hegel über Leben und Natur, Königshausen & Neumann, 2024; 「「カオス」から「秩序」へ――「最終的な真理」の場としての『精神現象学』「宗教」章」(『Scientia』、第三号、2023年)、Hegels Kunstbegriff in den Jenaer Jahren: Zur Differenzierung von Kunst und Religion (Tetsugaku, vol. 5, 2021) など。
タイトルヨミ
カナ:セイメイトシゼン
ローマ字:seimeitoshizen
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