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5月27日発売予定

みすず書房

アウグスティヌスの愛の概念【新装版】

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内容紹介
ヤスパースの指導と、ハイデガーの影響のもとに書かれたこの博士論文は、ナチスの政権掌握によって亡命を余儀なくされたアーレントが、つねに携え、長い年月をかけて手を加えつづけた一冊である。このデビュー作のなかには、成熟期の政治哲学にみられるものがすでに胚胎し、のちの思想的展開の豊かな基盤ともなっていることにまず驚かされる。
政治的・道義的に急速な転換をみた1920年代のドイツで、アーレントはアウグスティヌスという哲学史上・神学史上の巨人と、愛の概念について、社会のきずなの存在論的根拠について、さまざまな角度から対論を試みている。共同性の存在論を問うことで、自己と隣人と世界に対する、みずからの魂の位置づけを探求するかのように。
1929年にドイツで刊行された初版本を底本とし、のちに本人の手で加えられた注釈や修正をいかした英語版についても言及した、訳者による詳細な解説に加えて、解説「アーレント政治思想の展開と著作案内」を付す。
目次
目次
凡例
はじめに

第1章 「欲求としての愛」Amor qua Appetitus
1節 「欲求」Appetitusの基本構造
2節 「愛」caritasと「欲望」cupiditas
3節 「秩序づけられた愛」Ordinata dilectio
第1章の付論1
第1章の付論2

第2章 「創造者」Createorと「被造者」creatura
1節 「被造者」の起源Ursprungとしての「創造者」
2節 「愛」caritasと「欲望」cupiditas
3節 「隣人愛」Dilectio proximi
第2章の付論

第3章 「社会生活」Vita socialis


訳者解説
あとがき
著者略歴
ハンナ・アーレント(ハンナアーレント hannaaarento)
1906-1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチ政権成立後(1933)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される。
千葉眞(チバシン chibashin)
1949年、宮城県生まれ。早稲田大学大学院修士課程(政治思想)修了後、プリンストン神学大学(Ph. D. 政治倫理学)。現在 国際基督教大学教養学部教授。著書『現代プロテスタンティズムの政治思想』(新教出版社 1988)『ラディカル・デモクラシーの地平』(新評論 1995)『アーレントと現代』(岩波書店 1996)『デモクラシー』(岩波書店 2000)『二十一世紀と福音信仰』(教文館 2001)『平和の政治思想史』(おうふう 2009) 『「未完の革命」としての平和憲法』(岩波書店 2009) ほか。訳書にH・アーレント『アウグスティヌスの愛の概念』(2002)シェルドン・S・ウォリン『政治学批判』(共訳、1988)『アメリカ憲法の呪縛』(共訳、2006、以上みすず書房)など。
タイトルヨミ
カナ:アウグスティヌスノアイノガイネン
ローマ字:augusutinusunoainogainen

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みすず書房の既刊から
スチュアート・ラッセル/著 松井信彦/翻訳
ヨハン・ルードヴィッヒ・ノイマン/著 井上健/翻訳 広重徹/翻訳 恒藤敏彦/翻訳
ジョナサン・モーダック/著 スチュアート・ラザフォード/著 ダリル・コリンズ/著 オーランダ・ラトフェン/著 ほか
ケイレブ・エヴェレット/著 屋代通子/翻訳
ザビーネ・ホッセンフェルダー/著 吉田三知世/翻訳
もうすぐ発売(1週間以内)
みらいパブリッシング:北山建穂 
文藝春秋:堂場瞬一 
講談社:はっとりひろき 
講談社:谷口雅美 あわい 
松籟社:荒俣宏 紀田順一郎 

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