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定価:4,180円(3,800円+税)
判型:A5
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内容紹介
生活の質(QOL:Quality of Life)および人間のWell-beingを高める条件について、食、健康、貧困、家族、地域社会、地域住環境、社会福祉政策、経済政策等、各分野の第一線で活躍している研究者たちが体系的に取り上げた書。
目次
はじめに[猪口孝・村山伸子・藤井誠二]
第1章 人々は自分たちの生活の質をどのようにとらえ評価しているのか――幸福の研究における最近の進展[ドー・チュル・シン]
1.2つのアプローチ――客観的と主観的
2.主観的アプローチの基礎となる前提
3.概念化――主観的幸福の構成要素
4.測定――尺度
5.これまでにわかったこと
おわりに
第2章 食とQOL――生活の質を高めるおいしさの条件とは[田村朝子]
はじめに――食事とおいしさ
1.味覚とおいしさ
2.高齢者の食事(介護食)
おわりに――QOLを高める食事・おいしさとは
第3章 健康・生活習慣とQOL――運動や健康実践と生活の質との関連性に注目して[小林敏生]
はじめに
1.健康とQOLの関連性
2.健康関連QOL(HRQOL)とは?
3.健康関連QOL(HRQOL)の測定
4.健康関連QOLと身体状況としての生活習慣
5.包括的な健康実践から見た健康行動とHRQOLの関連性
おわりに
第4章 貧困とQOL――貧困と生活の質の関連とは[阿部彩]
はじめに――生活の質と貧困
1.貧困の概念
2.QOL概念と貧困概念の相違点
3.経済状況とQOL
おわりに――お金を持っていることはQOLの条件か
第5章 家族・社会関係とQOL――生活の質を高める「人との関わり」とは[鈴木佳代]
はじめに
1.家族の機能
2.家族同居とQOLの向上
3.家族とQOLとの関係の複雑さ
4.家族が「危険な資源」になるとき
5.変わりゆく家族
6.家族内外の社会交流とQOLの向上
7.家族形態・情緒的サポートの授受と高齢者の主観的健康感
おわりに――家族内外の資源をQOLの向上につなげる
第6章 地域社会とQOL――ソーシャル・キャピタルと心の健康[引地博之・近藤克則]
はじめに
1.ソーシャル・キャピタルをとらえる2つの視点――個人レベルと集団レベル
2.ソーシャル・キャピタルと健康
3.災害とQOL
4.PTSD発症のメカニズム――行動分析学の視点から
5.PTSD発症のリスク要因
6.PTSDの治療策と治療抑制・促進要因
7.ソーシャル・キャピタルはPTSDを緩和するか?――疫学研究の知見から
8.社会的な結びつきがPTSDの予防・緩和に寄与するメカニズム
9.地域社会のソーシャル・キャピタルとPTSDをめぐる研究課題
おわりに
第7章 住環境とQOL――生活の質を高める住環境とは[山中知彦]
はじめに
1.住環境の歴史的形成過程
2.わが国の現代の住環境価値の評価指標とQOL
3.東日本大震災によって問い直される住環境価値
おわりに
第8章 社会福祉政策とQOL――どのような社会福祉政策が生活の質を高めるか[小澤薫]
はじめに
1.社会保障の理念の変化
2.現在の生活・収入と支出
3.「普通」に暮らしていくためには
おわりに
第9章 経済政策とQOL――生活の質を高める経済成長とは[李佳・藤井誠二]
はじめに
1.豊さの総合的評価
2.アジアの経済発展と「生活の質」の向上
おわりに
第10章 QOLを高める条件――本書からわかったこと[村山伸子]
はじめに――本書の特徴
1.各章からわかったQOLの条件
2.QOLを高める条件の全体像
おわりに
第1章原文
How People Perceive and Appraise the Quality of Their Lives: Recent Advances in the Study of Happiness and Wellbeing[Doh Chull Shin]
1.Two Approaches: Objective and Subjective
2.Premises Underlying the Subjective Approach
3.Conceptualization: Constituents of Subjective Wellbeing
4.Measurement: Scales
5.What Has Been Found So Far
Concluding Remarks
索引
第1章 人々は自分たちの生活の質をどのようにとらえ評価しているのか――幸福の研究における最近の進展[ドー・チュル・シン]
1.2つのアプローチ――客観的と主観的
2.主観的アプローチの基礎となる前提
3.概念化――主観的幸福の構成要素
4.測定――尺度
5.これまでにわかったこと
おわりに
第2章 食とQOL――生活の質を高めるおいしさの条件とは[田村朝子]
はじめに――食事とおいしさ
1.味覚とおいしさ
2.高齢者の食事(介護食)
おわりに――QOLを高める食事・おいしさとは
第3章 健康・生活習慣とQOL――運動や健康実践と生活の質との関連性に注目して[小林敏生]
はじめに
1.健康とQOLの関連性
2.健康関連QOL(HRQOL)とは?
3.健康関連QOL(HRQOL)の測定
4.健康関連QOLと身体状況としての生活習慣
5.包括的な健康実践から見た健康行動とHRQOLの関連性
おわりに
第4章 貧困とQOL――貧困と生活の質の関連とは[阿部彩]
はじめに――生活の質と貧困
1.貧困の概念
2.QOL概念と貧困概念の相違点
3.経済状況とQOL
おわりに――お金を持っていることはQOLの条件か
第5章 家族・社会関係とQOL――生活の質を高める「人との関わり」とは[鈴木佳代]
はじめに
1.家族の機能
2.家族同居とQOLの向上
3.家族とQOLとの関係の複雑さ
4.家族が「危険な資源」になるとき
5.変わりゆく家族
6.家族内外の社会交流とQOLの向上
7.家族形態・情緒的サポートの授受と高齢者の主観的健康感
おわりに――家族内外の資源をQOLの向上につなげる
第6章 地域社会とQOL――ソーシャル・キャピタルと心の健康[引地博之・近藤克則]
はじめに
1.ソーシャル・キャピタルをとらえる2つの視点――個人レベルと集団レベル
2.ソーシャル・キャピタルと健康
3.災害とQOL
4.PTSD発症のメカニズム――行動分析学の視点から
5.PTSD発症のリスク要因
6.PTSDの治療策と治療抑制・促進要因
7.ソーシャル・キャピタルはPTSDを緩和するか?――疫学研究の知見から
8.社会的な結びつきがPTSDの予防・緩和に寄与するメカニズム
9.地域社会のソーシャル・キャピタルとPTSDをめぐる研究課題
おわりに
第7章 住環境とQOL――生活の質を高める住環境とは[山中知彦]
はじめに
1.住環境の歴史的形成過程
2.わが国の現代の住環境価値の評価指標とQOL
3.東日本大震災によって問い直される住環境価値
おわりに
第8章 社会福祉政策とQOL――どのような社会福祉政策が生活の質を高めるか[小澤薫]
はじめに
1.社会保障の理念の変化
2.現在の生活・収入と支出
3.「普通」に暮らしていくためには
おわりに
第9章 経済政策とQOL――生活の質を高める経済成長とは[李佳・藤井誠二]
はじめに
1.豊さの総合的評価
2.アジアの経済発展と「生活の質」の向上
おわりに
第10章 QOLを高める条件――本書からわかったこと[村山伸子]
はじめに――本書の特徴
1.各章からわかったQOLの条件
2.QOLを高める条件の全体像
おわりに
第1章原文
How People Perceive and Appraise the Quality of Their Lives: Recent Advances in the Study of Happiness and Wellbeing[Doh Chull Shin]
1.Two Approaches: Objective and Subjective
2.Premises Underlying the Subjective Approach
3.Conceptualization: Constituents of Subjective Wellbeing
4.Measurement: Scales
5.What Has Been Found So Far
Concluding Remarks
索引
著者略歴
猪口 孝(イノグチ タカシ inoguchi takashi)
新潟県立大学学長、東京大学名誉教授。東京大学卒業後、マサチューセッツ工科大学にて政治学博士号取得。東京大学東洋文化研究所教授、国連大学上級副学長、日本国際政治学界理事長、日米教育委員会などを経て現職。アジア全域の「生活の質」世論調査アジア・バロメーター指導者。同時に、学術雑誌、Japanese Journal of Political Science(Cambridge University Press)、International Relations of the Asia-Pacific(Oxford University Press)、および Asian Journal of Comparative Politics(SAGE Publications)の創立編集長。最近著として、The Quality of Life in Asia (co-authored, Springer, 2013)、『アジアの幸福度』(岩波書店、2014年)、『政治理論』(ミネルヴァ書房、2015年)など。
村山 伸子(ムラヤマ ノブコ murayama nobuko)
新潟県立大学教授(人間生活学部健康栄養学科)。中央大学法学部政治学科卒業、女子栄養大学大学院修士課程修了(栄養学修士)、東京大学大学院医学系研究科博士課程国際保健学専攻修了(博士〈保健学〉)。女子栄養大学助手、東北大学大学院専任講師、新潟医療福祉大学教授・大学院研究科長を経て、現職。専門は、公衆栄養学、国際栄養学。平成24~26年度厚生労働科学研究費補助金「日本人の食生活の内容を規定する社会経済的要因に関する実証的研究」研究代表者。共著に『論集モンスーンアジアの生態史――地域と地球をつなぐ 第3巻 くらしと身体の生態史』(弘文堂、2008年)。論文に「健康格差とフードシステム」(『フードシステム研究』21(2):77-86、2014年)など。
藤井 誠二(フジイ セイジ fujii seiji)
新潟県立大学准教授(国際地域学部)。1973年岡山県生まれ。2006年、カリフォルニア大学アーバイン校大学院経済学研究科公共選択専攻博士課程修了(Ph.D. in Economics)。中央大学科研費研究員、新潟県立大学国際地域学部講師などを経て、2014年4月より現職。猪口孝氏との共著書The Quality of Life in Asia: A Comparison of Quality of Life in Asia(Springer, 2013)が第4回(2014年度)日本行動計量学会“杉山明子賞(出版賞)”受賞。主な論文に、“Political Shirking . Proposition 13 vs. Proposition 8,”(Japanese Journal of Political Science, 10 (2): 213-217, 2009)など。
タイトルヨミ
カナ:キューオーエルトゲンダイシャカイ
ローマ字:kyuuooerutogendaishakai
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