近刊検索 デルタ

2017年4月20日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

グローバル資本主義と〈放逐〉の論理

不可視化されゆく人々と空間
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内容紹介
極端な富の集中の背後に生み出され続け、かつてない規模で生じている貧困、難民、環境破壊。著者はこれを社会システムからの「放逐」の論理の出現と捉え、グローバル資本主義が新たな段階に入り、国家や領土といった既存のカテゴリーを横断する共通したダイナミクスが各地で働いているという仮説を提起する。「おきざりにされた人びと」が各国政治情勢を揺るがすなか、その背景に潜む支配的論理を実証的・概念的に可視化しようと試みる現代社会への警鐘の書。
目次
 日本語版への序

序 過酷な選別

第1章 縮小する経済、拡大する放逐
 持続不能な矛盾? 包摂から放逐へ
 難民という負担を背負う
 結論――収奪性の編成

第2章 新しいグローバルな土地市場
 規律体制としての債務――土地取得の基礎を整える
 外国の土地取得の実行者、場所、取得されたもの
 大規模土地取得の実態
 一つのケース――地表レベルでのパームオイル生産
 結論

第3章 金融とその能力――システムの論理としての危機
 地方の住宅がグローバルな金融商品になるとき
 グローバルな拡大の可能性
 その他のグローバル住宅市場――超富裕層のためのスーパープライム
 金融――自らのパワーを制御できない?
 成長と繁栄に対する認識を変える

第4章 死んだ土地、死んだ水
 土地の劣化
 産業廃棄物――その多様なメカニズム
 鉛汚染
 クロム汚染
 鉱業と資源採取
 土地、水、空気を汚染する力
 水資源の収奪
 グローバルな規模拡大
 結論 国境線を超えて――グローバルな条件

結語 システムの末端で

 謝辞
 訳者あとがき
 原註
 引用文献
 索引
著者略歴
サスキア・サッセン(サスキア サッセン sasukia sassen)
オランダ生まれ。米国のコロンビア大学教授(社会学)。邦訳書に、『グローバリゼーションの時代――国家主権のゆくえ』(平凡社、1999年)、『グローバル空間の政治経済学――都市・移民・情報化』(岩波書店、2004年)、『グローバル・シティ――ニューヨーク・ロンドン・東京から世界を読む』(筑摩書房、2008年)、『領土・権威・諸権利――グローバリゼーション・スタディーズの現在』(明石書店、2011年)他。
伊藤 茂(イトウ シゲル itou shigeru)
翻訳家。訳書に、Z・バウマン+D・ライアン『私たちが,すすんで監視し,監視される,この世界について』(青土社、2013年)、T・モーリス=スズキ『日本を再発明する――時間、空間、ネーション』(以文社、2014年)、A・グプティル他『食の社会学――パラドクスから考える』(NTT出版、2016年)、R・コーエン+P・ケネディ『グローバル・ソシオロジーⅠ・Ⅱ』(共訳、平凡社、2003年)他。
タイトルヨミ
カナ:グローバルシホンシュギトホウチクノロンリ
ローマ字:guroobarushihonshugitohouchikunoronri

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