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2019年9月20日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

学力格差に向き合う学校

経年調査からみえてきた学力変化とその要因
シリーズ・学力格差
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内容紹介
日本の小・中学校、計4校の3年間にわたるフィールド調査をもとに、子どもたちの学力の変化について検討。子どもたちの家庭背景をふまえた上で、とりわけ低学力層の学校経験や学力形成の動態を捉え、学力格差の拡大・縮小のダイナミクスを解明する。
目次
 刊行にあたって シリーズ・学力格差 全4巻[志水宏吉]
 はじめに[若槻健]

第Ⅰ部 問題設定と調査の概要

第1章 調査の目的と問題設定[若槻健]
 1.調査の目的
 2.問題設定

第2章 調査の概要[知念渉]
 1.はじめに
 2.調査の特徴
 3.X市および学校区のプロフィール
 4.おわりに

第3章 学力の経年変化と階層間格差――X市の学力パネル調査から[中村瑛仁]
 1.はじめに
 2.データの概要
 3.学力の基本的傾向と経年変化
 4.学力と子どもの学校・家庭生活
 5.学力の階層間格差
 6.まとめ

第Ⅱ部 エスノグラフィー篇

第4章 学習規律の形成と個に応じた特別支援――キタ小[川畑和久・西徳宏]
 1.はじめに
 2.キタ小の教育理念と取り組み
 3.児童の学校経験
 4.まとめと考察

第5章 子ども同士の支え合いを通じた学力保障――ミナミ小[伊藤駿]
 1.はじめに
 2.ミナミ小の教育理念と取り組み
 3.児童の学校経験
 4.まとめと考察

第6章 共に学び自立を目指す学校文化――キタ中[数実浩佑]
 1.はじめに
 2.キタ中の教育理念と取り組み
 3.生徒の学校経験
 4.まとめ

第7章 「しんどい子」の学力を下支えする――ミナミ中[伊藤莉央]
 1.はじめに
 2.ミナミ中の教育理念と取り組み
 3.生徒の学校経験
 4.まとめと考察

第Ⅲ部 分析篇

第8章 子どもたちの変化と学校の取り組み――何が学力形成の要因か[若槻健]
 1.はじめに
 2.キタ中校区とミナミ中校区の学力の推移
 3.低学力層への学校のアプローチ
 4.低学力のままおよび学力を下げた児童生徒
 5.低学力から脱する兆しをみせた児童生徒
 6.学習形態と学力
 7.まとめ

第9章 学校はいかに学力格差に向き合っているのか――学力格差の取り組みと同和教育との関係性を考える[知念渉]
 1.はじめに
 2.低学力層へのアプローチの違い
 3.同和教育の実践はなぜ広がらないのか?
 4.おわりに

第10章 学力保障につながる班学習とは――中学1年生数学の比較から[新谷龍太朗]
 1.問題関心
 2.先行研究
 3.キタ中学校とミナミ中学校の班学習の比較
 4.考察

補論 学力保障――公正な教育を求めて[髙田一宏]
 1.はじめに
 2.学力保障の意義と積極的格差是正策の必要性
 3.マイノリティと学校
 4.教育における公正
 5.おわりに――二つの中学校区の取り組みをどうみるか

 おわりに[志水宏吉]

 監修者・編著者 略歴
著者略歴
志水 宏吉(シミズ コウキチ shimizu koukichi)
所属:大阪教育大学講師、東京大学助教授などを経て、現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門:教育社会学・学校臨床学。主な著書:『「つながり格差」が学力格差を生む』亜紀書房、2014年。『マインド・ザ・キャップ!』(高田一宏と共著)、大阪大学出版会、2016年。
若槻 健(ワカツキ ケン wakatsuki ken)
所属:大阪大学助手、甲子園大学准教授等を経て、現在、関西大学文学部教授。専門:学校教育論、市民性教育。主な著書・論文:『未来を切り拓く市民性教育』関西大学出版部、2014年。『「つながり」を生かした学校づくり』(共編著)東洋館出版社、2017年。
知念 渉(チネン アユム chinen ayumu)
所属:大阪大学助教を経て、現在、神田外語大学外国語学部講師。専門:教育社会学、家族社会学。主な著書・論文:『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー ヤンキーの生活世界を描き出す』青弓社、2018年。『「学力格差」の実態』(共著)岩波書店、2014年。『半径5メートルからの教育社会学』(共著)大月書店、2017年。
タイトルヨミ
カナ:ガクリョクカクサニムキアウガッコウ
ローマ字:gakuryokukakusanimukiaugakkou

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