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2023年3月31日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

カンボジアを知るための60章【第3版】

エリア・スタディーズ
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内容紹介
「アンコール遺跡」「貧困」「戦争」といった、固定したイメージで語られることの多かったカンボジアはいまグローバルな国に変貌した。新進気鋭な研究者を新たに執筆陣に迎え、豊富な資料とともに、経済・文化・社会に関する最新の情報を盛り込む、最新のカンボジア入門書。
目次
 第3版によせて


Ⅰ ことばを読む

第1章 カンボジア?カンプチア?クメール?――カンボジア語が話されている地域
第2章 奥が深い文法――ことばのしくみ
第3章 カタカナ表記が難しいわけ――音と文字
第4章 日本でよみがえった国語辞典――語彙と辞書
 【コラム1】僧王チュオン・ナートと正書法
第5章 消滅の危機に瀕していることば、新しく生まれてくることば――ことばの変容
第6章 お付き合いの秘訣――名前と呼び方
第7章 小さくともダイヤモンドの輝き――ことわざとなぞなぞ
第8章 ウサギの裁判官――人間社会を描く民話の数々
 【コラム2】おすすめ民話
第9章 天界の喜びから農民の苦しみまで――古典文学と伝統詩
 【コラム3】国民的詩人クロム・ゴイ
 【コラム4】おすすめ古典文学
第10章 小説の誕生、復興そして発展――近現代文学の諸相
 【コラム5】おすすめ現代文学


Ⅱ 暮らしを知る

第11章 季節のリズム――自然環境
第12章 復活した信仰――内戦後の仏教の復興
 【コラム6】寺院住まいの女性修行者
第13章 多様な民族・多様な文化――民族と宗教
第14章 寛容な社会の穏健な人々――カンボジアのイスラム教徒
第15章 厄除けと占い――日常に残る民間信仰
 【コラム7】国難を予言するお化け
第16章 暦を彩る祭り――休日と年中行事
第17章 家族のつながり方――婚姻と世帯
 【コラム8】暮らしのマナーのうつりかわり
第18章 人生における二大儀礼――婚礼と葬儀
第19章 布のマジック――衣服の変遷
第20章 自然をおいしく食べる――食生活の基本
 【コラム9】食のことば
第21章 伝統的な家、近代的な家――変化する住宅事情
 【コラム10】市民の乗り物


Ⅲ 歴史をたどる

第22章 カンボジアのはじまり――先史期からアンコール王朝の展開
第23章 祇園精舎への巡礼――アンコールのたどった歴史
 【コラム11】西バライ遺跡にまつわる伝承
第24章 歴代の王の記録 王の年代記――ポスト・アンコール期
第25章 王宮に凧を落としたら――伝統法に見る法原理
第26章 インドシナの枠組みの中で――フランス統治期
 【コラム12】現在を映し出すかのような昔の新聞『ナガラワッタ』
第27章 平和の島、東洋のパリ――独立から内戦へ
第28章 革命の理想と現実――内戦から和平へ
 【コラム13】国歌と国旗の変遷
第29章 一四年ぶりの故郷――難民流出から本国帰還まで
第30章 混乱の時代を経て――強固な支配体制をかためる人民党
第31章 人物名、銅像、記念碑で彩られた首都プノンペン――公共空間を読み解く
 【コラム14】象徴としての国王


Ⅳ 社会を考える

第32章 自由な政治を求めて――長期化するフン・セン政権
第33章 戦争犯罪を裁く――クメール・ルージュ裁判
 【コラム15】ポル・ポト時代の経験談
第34章 米をつくる――変化の時を迎えている農業
第35章 メコン川の恵み――漁業を支える河川と湖
 【コラム16】魚の利用法あれこれ
第36章 原産国 カンボジア――縫製と製靴
第37章 遺跡が直面する変化――観光によって変わる環境
第38章 よりわかりやすく速やかな行政サービス――納税者にも課税庁にも難しい税
第39章 経済発展の影で――社会問題の現状
第40章 アイデンティティーの模索――海外で暮らすカンボジア人たち
 【コラム17】拡大する金融・証券セクター
第41章 住民が築く復興の礎――住民参加の地方行政
第42章 海外で働くカンボジア人労働者――「安全な出稼ぎ」への課題


Ⅴ 芸術を楽しむ

第43章 工夫をこらした楽の器――伝統楽器のつくり
第44章 社会を映し、社会に語る伝統歌謡――歌謡の維持と発展
第45章 みんなのうた――挑戦する若者たちの音楽
 【コラム18】プノンペンの歌
第46章 踊りにこめた祈りと喜び――古典舞踊と民俗舞踊
 【コラム19】ソンペア・クルーの儀式
第47章 神に捧げる芝居――伝統芸能・大衆芸能
第48章 カンボジアの微笑み――現代演劇の試み
第49章 人気はコメディとホラー――映画の歴史
第50章 遺跡、冒険、戦争そして混沌の国――日本人が描くフィクションの世界
第51章 歴史に翻弄された美術品――世界に散ったアンコールの至宝
 【コラム20】国立博物館
第52章 天蓋から手ぬぐいまで――一枚布の織物文化
 【コラム21】受け継がれる伝統的手工芸品


Ⅵ 明日へつなぐ

第53章 存在感を高める中国――安定と発展のために必要な国際関係
 【コラム22】国境地帯の遺跡
第54章 世界遺産との共存――遺跡保護と地域住民
 【コラム23】「カンボジアのルネサンス」に身を捧げたフランス人女性シュザンヌ・カルプレス
第55章 本は知性とセンスを表現できるアイテム――出版産業の発展
第56章 学校へ行こう――就学率と教育制度
 【コラム24】日本語教育事情
第57章 オリンピック・スタジアムはスポーツのショーウィンドウ――市民生活とスポーツ文化
第58章 患者を救うという矜持――改善される医療体制
第59章 未来に向けての国づくりと日本――ドナーからの支援
第60章 開発課題を解決する一助に――進む日本企業の投資


 参考文献
著者略歴
上田 広美(ウエダ ヒロミ ueda hiromi)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専攻はカンボジア語学。 著書は、『ニューエクスプレス カンボジア語プラス』(白水社、2020年)、『カンボジア語読解と練習』(白水社、2017年)。編訳書に、『フランス保護国時代のカンボジア(カンボジアの行政,ナガラワッタ)』(めこん、2019年)、『カンボジア 王の年代記』(明石書店、2006年)など。
岡田 知子(オカダ トモコ okada tomoko)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専攻はカンボジア文学。 訳書に、『萎れた花・心の花輪』(ヌー・ハーイ著、大同生命国際文化基金、2015年)、『追憶のカンボジア』(チュット・カイ著、東京外国語大学出版会、2014年)、『地獄の一三六六日――ポル・ポト政権下での真実』(オム・ソンバット著、大同生命国際文化基金、2006年)」など。
福富 友子(フクトミ トモコ fukutomi tomoko)
上智大学・慶應義塾大学非常勤講師。東京外国語大学オープンアカデミー講師。 著書は、『旅の指さし会話帳19カンボジア[第3版]』(情報センター出版局、2016年)など。カンボジアの大型影絵芝居スバエク・トムの伝承を支援する活動を行っている。
タイトルヨミ
カナ:カンボジアヲシルタメノロクジッショウダイサンパン
ローマ字:kanbojiaoshirutamenorokujisshoudaisanpan

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