近刊検索 デルタ

2024年4月5日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

「被害者意識」のパラドックス

非行・犯罪を繰り返す人たちの理解と対応
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内容紹介
本書は、被害者意識に着目して、少年非行や犯罪を理解していくことの意義や有効性について検討する。その際、精神分析、ユング心理学、家族療法に焦点を当てた筆者の非行臨床の技法論を紹介しながら、その技法論と被害者意識との関連性にも言及する。
目次
 はじめに

第1章 被害者意識のパラドックス――非行少年理解の実際
 1 非行少年に関する「被害者意識」研究の動向
 2 非行少年の理解
 3 被害者意識
 4 被害者意識と行動化への対応――自己決定の尊重
 5 非行少年の家族の特質
 6 非行事例の検討
 7 事例3の考察
 8 非行臨床の鍵――逆説には逆説を

第2章 非行性の理解と対応
 1 非行性をどのように考えるか
 2 非行深度と自我状態
 3 非行性の二次元的理解の試み
 4 二次元的非行性理解の実際
 5 非行性診断上の具体的視点
 6 事例による検討
 7 二次元的理解による処遇の検討
 8 二次元的理解における被害者意識の活用について

第3章 非行臨床の方法(1)精神分析とユング心理学
 1 非行臨床と精神分析
 2 非行臨床とユング心理学――影の心理臨床

第4章 非行臨床の方法(2)表現療法と非行臨床
 1 表現療法と非行臨床――箱庭療法とMSSM法を中心に
 2 発達障害の疑いと診断された少年への箱庭療法と表現療法の適用

第5章 非行臨床の方法(3)システム論的家族療法と精神分析的家族理解
 1 はじめに
 2 問題の所在
 3 強盗致傷を起こしたAの事例
 4 事例の考察
 5 父親についての精神分析的理解
 6 改めて父親の権威とは
 7 二つの方法論を用いることの意義について
 8 被害者意識との関連

第6章 非行臨床の方法(4)精神分析的ブリーフセラピーと被害者意識
 1 はじめに
 2 精神分析的ブリーフセラピーについての偏見と実践の歴史
 3 用語の整理
 4 モルノスの考え方と手法の基本
 5 被害者意識への着目
 6 ブリーフセラピーの諸派
 7 おわりに

第7章 児童虐待死事例の心理学的家族分析――トラウマの再現性・再演性と被害者意識
 1 はじめに
 2 事例の概要
 3 事件に至る経緯
 4 死亡時のCの状態
 5 被告AB兄弟の生育歴
 6 家族分析および考察
 7 おわりに

第8章 被害者と加害者の関わり
 1 被害者支援
 2 被害者の視点を取り入れた教育――少年院、刑務所での取り組み
 3 修復的司法
 4 おわりに――被害者支援と地域の解決力

第9章 被害者意識とストーカー殺人および無差別殺人――過去の犯罪事例の考察
 1 ストーカー殺人
 2 無差別殺傷事件

第10章 被害者意識の深層心理と日常生活
 1 はじめに
 2 被害者意識の深層心理
 3 日常生活と被害者意識
 4 加害と被害の逆転現象
 5 被害者でありながら加害者意識が強いというパラドックスはあるか
 6 被害者意識が蔓延する社会――空気を読む社会
 7 無責任社会の構図

第11章 総合的考察
 1 本研究で得られた成果と臨床的示唆
 2 今後の課題と展望

 文献

 おわりに
著者略歴
村尾 泰弘(ムラオ ヤスヒロ murao yasuhiro)
1956年生まれ。横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了。家庭裁判所調査官として非行や離婚など多くの家庭問題に関わった後、現在、立正大学社会福祉学部教授。「神奈川被害者支援センター」理事長。元日本司法福祉学会会長。専門領域は臨床心理学、家族心理学、司法福祉。臨床心理士・公認心理師としても活動。主な著書は、『家裁調査官は見た――家族のしがらみ』(新潮新書、2016)、『非行臨床の理論と実践――被害者意識のパラドックス』(金子書房、2012)、『新版 Q&A 少年非行を知るための基礎知識』(明石書店、2020)など多数。
タイトルヨミ
カナ:ヒガイシャイシキノパラドックス
ローマ字:higaishaishikinoparadokkusu

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