近刊検索 デルタ

2023年3月8日発売

亜紀書房

出版社名ヨミ:アキショボウ

拡張するイメージ

人類学とアートの境界なき探究
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内容紹介
《「イメージ」に何ができるのか? 》
ケニアと日本をつなぐ洗濯物、風を可聴化するハープ、コロナ禍を経た展示──。
アートと人類学が切り結ぶ場所で、まだ見ぬイメージの可能性を考える11人の、研究、制作、展示をめぐる実践と思考。

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人間が抱くイメージをさまざまに表現してきたアート。
文化や技術、宗教とそれらに結びついたイメージの多様性を探究してきた人類学。

ふたつの交わるところで研究、制作、展示を行う11人の実践から、「イメージ」という言葉が持つ豊かな広がりが見えてくる。
目次
◆はじめに……藤田瑞穂、川瀬慈、村津蘭

第1部 拡張するフィールド
■村津蘭……妖術と人類学の喚起、その拡張
■ふくだぺろ……具象のポリフォニー──音―イメージ知性の特徴とダイアローグ

第2部 隔たりなき表現活動──制作と研究
■西尾美也……生を変容させるアートプロジェクト──《感覚の洗濯》の着想から記録方法まで
■柳沢英輔……エオリアン・ハープの実践を通して再構築される身体と環境の関係性
■鼎談〈西尾美也×柳沢英輔×藤田瑞穂〉……芸術実践と学術研究をつなぐために

第3部 表現と社会──不可能を超えるイメージ
■奥脇嵩大……私は鹿で太陽で、そして私たち──近年の志賀理江子による協働を介したイメージ実践の可能性
■佐藤知久+矢野原佑史……社会性の芸術──映像が媒介する接触と波動について


第4部 映画におけるイメージとその拡張
■金子遊……ゾミアの遊動民──映画『森のムラブリ』をめぐる旅
■小川翔太……証言者の沈黙をめぐる映像作家の表現(コトバ)──映像/イメージ

第5部 イメージの脈動
■藤田瑞穂……パンデミック後のイメージの行方──「静のアーカイブ」から「動的イメージ」へ
■川瀬慈……イメージの吟遊詩人

◆おわりに
著者略歴
藤田 瑞穂(フジタ ミズホ fujita mizuho)
〈京都市立芸術大学〉 1978年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAチーフキュレーター/プログラムディレクター。専門は現代美術、表象文化論。同時代を生きるアーティストやさまざまな分野の専門家と協働し、領域横断的な展覧会やアートプロジェクトの企画を手がける。
川瀬 慈(カワセ イツシ kawase itsushi)
〈国立民族学博物館〉 1977年岐阜県生まれ。エチオピアの吟遊詩人の人類学研究、民族誌映画制作に取り組む。人類学、シネマ、アート、文学の交差点から人文学における創造的な叙述と語りを探求する。
村津 蘭(ムラツ ラン muratsu ran)
〈東京外国語大学〉 1983年大阪府生まれ。専門は映像人類学、宗教人類学、アフリカ地域研究。これまでの研究テーマとして、ベナンにおけるキリスト教系新宗教、妖術師、悪魔祓いなどがある。映像、フィクション、インスタレーションなど様々な方法による人類学を試行している。
タイトルヨミ
カナ:カクチョウスルイメージ
ローマ字:kakuchousuruimeeji

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亜紀書房の既刊から
ローマン・ダイアル/著 村井理子/翻訳
ティム・インゴルド/著 奥野克巳/翻訳
村津 蘭 最近の著作
もうすぐ発売(1週間以内)
集英社:堂場瞬一 
経済法令研究会:新井範子 鬼木基行 佐藤彰 新宅剛 水野みち 
早川書房:ユッシ・エーズラ・オールスン 吉田奈保子 

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