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定価:2,420円(2,200円+税)
判型:四六
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内容紹介
──「なぜ、長谷川等伯の絵からは色が消えたのか」
──「なぜ、ユトリロは質感のある白を描いたのか」
傷ついた心を回復するプロセスが、作品の色には宿っている。
色彩心理の研究とアートセラピーに長年取り組んできた著者による、絵画との深い対話。
---------
〈 一枚の絵が生きた人間の物語としてあらわれる 〉
生きることに困難を抱えた画家たちは、内面に渦巻く感情をキャンバスに解き放ち、心を癒やし、生命の歓びを描いた──。
色彩心理の研究をもとに長年アートセラピーに取り組み、絵は人の心の表現だと考える著者が作品を深く味わう見方をつづる。
---------
■世間に認められない苦悩を乗り越え、奄美を描き続けた田中一村
■偉大な父という呪縛を抱えながら、美しい陰影を描いた葛飾応為……etc.
作品に込められた、一人の人間の苦しみ、孤独、病、そして生の歓びに迫る18篇。
──「なぜ、ユトリロは質感のある白を描いたのか」
傷ついた心を回復するプロセスが、作品の色には宿っている。
色彩心理の研究とアートセラピーに長年取り組んできた著者による、絵画との深い対話。
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〈 一枚の絵が生きた人間の物語としてあらわれる 〉
生きることに困難を抱えた画家たちは、内面に渦巻く感情をキャンバスに解き放ち、心を癒やし、生命の歓びを描いた──。
色彩心理の研究をもとに長年アートセラピーに取り組み、絵は人の心の表現だと考える著者が作品を深く味わう見方をつづる。
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■世間に認められない苦悩を乗り越え、奄美を描き続けた田中一村
■偉大な父という呪縛を抱えながら、美しい陰影を描いた葛飾応為……etc.
作品に込められた、一人の人間の苦しみ、孤独、病、そして生の歓びに迫る18篇。
目次
■はじめに
1.色彩に見る心の変遷[ニキ・ド・サンファルと上村松園]
■怒りから生きる喜びへ、色が物語る心の救済──ニキ・ド・サンファル
■母から娘へと受け継がれてきた色──上村松園
2.色が消えるとき[長谷川等伯とモーリス・ユトリロ]
■『松林図屛風』は、なぜモノトーンで描かれたのか──長谷川等伯
■画家がこだわり続けたタッチの謎──ユトリロ
3.水彩で心安らいだ文豪たち[夏目漱石とヘルマン・ヘッセ]
■「私は不愉快だから絵をかく」 ──夏目漱石
■「筆や刷毛を使っての創造は私にとってワインなのです」──ヘルマン・ヘッセ
4.陰影表現に見る、人生の光と影[葛飾応為とエドヴァルド・ムンク]
■偉大な父をもった幸と不幸が生んだ、美しき陰影──葛飾応為
■ユング心理学と『ゲド戦記』から探るムンクの〝影〟──エドヴァルト ・ムンク
5.自画像ー画家の深層を映す鏡ー[フリーダ・カーロと石田徹也]
■自画像に映し出された身体の痛みと生きる情熱──フリーダ・カーロ
■私であり、あなたでもある自画像──石田徹也
6.怖いけど見たい、ダークサイドの美[月岡芳年とフランシス・ベイコン]
■闇に生きた、最後の浮世絵師──月岡芳年
■身体感覚に溢れた叫び、死、セクシュアリティ──フランシス・ベイコン
7.病から生まれた新たな手法[高村智恵子とアンリ・マティス]
■精神病院の一室で密かに作られた美しき切り紙絵──高村智恵子
■老いと病がもたらした〝色と形のダンス〟──アンリ・マティス
8.孤独に支えられた独創性[田中一村とジョージア・オキーフ]
■最果ての島で孤高の人生を送った画家の、 究極の幸せとは──田中一村
■ニューヨークから砂漠の荒野へ。 自立の精神を生きた九八年の人生──ジョージア・オキーフ
9.囚われを超えて、空を描く[イブ・クラインと仙厓]
■自我の枠を超え、 無限の精神空間を生きた〝青のアーティスト〟──イブ・クライン
■放浪と禅修行から生まれた 洒脱でユーモラスな画はまるで現代アート?──禅僧・仙厓
〈 COLUMN 〉
■心の歴史を色彩で振り返る「カラーヒストリー」
■絵と長寿の関係、あるいは高齢者のためのアートセラピー
■ストレスフルな現代にこそ必要な、絵による気分転換
■内なる〝光と影〟を映し出すぬり絵セラピー
■子どもの絵から大人のセラピー表現まで、自画像いろいろ
■トラウマを吐き出すセカンドステップセラピー
■精神疾患の治療の一環として始まった芸術療法
■環境の色彩とアートセラピー 子どもたちの自由な創造力はアートの原点
■おわりに
■参考文献
1.色彩に見る心の変遷[ニキ・ド・サンファルと上村松園]
■怒りから生きる喜びへ、色が物語る心の救済──ニキ・ド・サンファル
■母から娘へと受け継がれてきた色──上村松園
2.色が消えるとき[長谷川等伯とモーリス・ユトリロ]
■『松林図屛風』は、なぜモノトーンで描かれたのか──長谷川等伯
■画家がこだわり続けたタッチの謎──ユトリロ
3.水彩で心安らいだ文豪たち[夏目漱石とヘルマン・ヘッセ]
■「私は不愉快だから絵をかく」 ──夏目漱石
■「筆や刷毛を使っての創造は私にとってワインなのです」──ヘルマン・ヘッセ
4.陰影表現に見る、人生の光と影[葛飾応為とエドヴァルド・ムンク]
■偉大な父をもった幸と不幸が生んだ、美しき陰影──葛飾応為
■ユング心理学と『ゲド戦記』から探るムンクの〝影〟──エドヴァルト ・ムンク
5.自画像ー画家の深層を映す鏡ー[フリーダ・カーロと石田徹也]
■自画像に映し出された身体の痛みと生きる情熱──フリーダ・カーロ
■私であり、あなたでもある自画像──石田徹也
6.怖いけど見たい、ダークサイドの美[月岡芳年とフランシス・ベイコン]
■闇に生きた、最後の浮世絵師──月岡芳年
■身体感覚に溢れた叫び、死、セクシュアリティ──フランシス・ベイコン
7.病から生まれた新たな手法[高村智恵子とアンリ・マティス]
■精神病院の一室で密かに作られた美しき切り紙絵──高村智恵子
■老いと病がもたらした〝色と形のダンス〟──アンリ・マティス
8.孤独に支えられた独創性[田中一村とジョージア・オキーフ]
■最果ての島で孤高の人生を送った画家の、 究極の幸せとは──田中一村
■ニューヨークから砂漠の荒野へ。 自立の精神を生きた九八年の人生──ジョージア・オキーフ
9.囚われを超えて、空を描く[イブ・クラインと仙厓]
■自我の枠を超え、 無限の精神空間を生きた〝青のアーティスト〟──イブ・クライン
■放浪と禅修行から生まれた 洒脱でユーモラスな画はまるで現代アート?──禅僧・仙厓
〈 COLUMN 〉
■心の歴史を色彩で振り返る「カラーヒストリー」
■絵と長寿の関係、あるいは高齢者のためのアートセラピー
■ストレスフルな現代にこそ必要な、絵による気分転換
■内なる〝光と影〟を映し出すぬり絵セラピー
■子どもの絵から大人のセラピー表現まで、自画像いろいろ
■トラウマを吐き出すセカンドステップセラピー
■精神疾患の治療の一環として始まった芸術療法
■環境の色彩とアートセラピー 子どもたちの自由な創造力はアートの原点
■おわりに
■参考文献
著者略歴
末永 蒼生(スエナガ タミオ suenaga tamio)
1960年代より美術活動の傍らアートの原点でもある児童美術の心理的調査に関わり、色彩心理の研究を行う。同時期より、年齢性別、障害の有無を越えた自由表現の場「子どものアトリエ・アートランド」を主宰し、主旨に賛同したアトリエが全国に広がる。1989年、色彩心理とアートセラピーの専門講座「色彩学校」を江崎と共に開講。多摩美術大学を始め内外の大学で講義を行う。主な著書に『色彩自由自在』(晶文社)、『青の時代へ』(ブロンズ新社)、『チャイルド・スピリット』(河出書房新社)、『答えは子どもの絵の中に』(講談社)、『色彩心理の世界』(PHP研究所)などがある。
江崎 泰子(エザキ ヤスコ ezaki yasuko)
編集者として雑誌や本を手がける傍ら、ギャラリー運営の経験をもつ。1988年、末永とともに(株)ハート&カラーを設立。「色彩学校」の運営や講師を行う傍ら、高齢者ケアを中心としたアートセラピー活動を実践。色彩関係の出版企画、カラーデザインの仕事なども手がける。また、日本の伝統色に関する関心が高く、『源氏物語』の色から江戸の流行色まで、日本独自の色彩文化を研究し、今に伝えている。末永との共著に『色彩学校へようこそ』(晶文社)、『色彩記憶』(PHP研究所)、編著に『事典・色彩自由自在』(晶文社)等。
タイトルヨミ
カナ:イロカラヨミトクカイガ
ローマ字:irokarayomitokukaiga
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