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定価:3,300円(3,000円+税)
判型: X
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内容紹介
南吉は継母志んによって愛情深い人間に育てられた結果、多くの人から愛され、中でも巽聖歌との出会いが童話作家南吉の誕生につながったことを述べる。また、幼年童話と詩が、豊かな空想力・ユーモア・哲学性をもち、童話が子どもの複雑な心や人はどう生きるべきかを描いた点に、児童文学史的な新しさがあることを明らかにする。29歳7ヶ月という南吉の短い生涯で、安城での最後の5年間は幸せであった。自然と文化の豊かな土地で創作に励み、安城高等女学校の教師としての南吉に焦点を当てる。作家論中心であった南吉研究に新たな光を当てた、斯界に送る一書。
目次
目 次
第一章 南吉を育んだ環境
一 家族―父・母・弟と南吉
二 恩師・親友・恋人
三 巽聖歌と千春夫人、清水たみ子
第二章 創作意識――〈語り〉の文体とプロット
一 「外から内へ」での主張
二 「物語性」とは何か
三 我が国の童話とモロアの童話
第三章 幼年童話――豊かな空想力
一 精文館との関わり
二 多様な世界
三 青春時代の結晶
第四章 月と狐の物語
一 「ごん狐」―三重吉から学んだ「物語性」
二 「手袋を買ひに」―子狐の〈はじめてのおつかい〉
三 「狐」―母親の無償の愛
四 南吉にとっての月と狐
第五章 複雑な心をもつ子どもたち
一 子どもの孤独と懐疑―幼年期から思春期へ
二 ユニークでおかしな世界―「屁」「噓」
三 悲しみに耐える力―「小さい太郎の悲しみ」「疣」
四 「生活童話」「少年小説」という呼称への疑問
第六章 無償の愛に生きる大人たち
一 「おぢいさんのランプ」―物語性の完成型
二 「牛をつないだ椿の木」―郷土の人々の詩(うた)
三 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」―南吉の思想
第七章 幸せだった安城時代
一 造化(神)に生かされて
二 日本デンマーク安城
三 新田の下宿 大見家
四 安城高等女学校での教育
五 教師としての南吉
六 遺言「美しいものを愛する心を」
第八章 新美南吉の詩と童謡――深くて斬新で豊かな世界
―貝殻忌講演会(第30回新美南吉顕彰講演会)二〇一七年三月二十日―
はじめに
一 『赤い鳥』の童謡
二 五感としゃれたユーモア
三 モダンで幻想的な詩
四 洞察力と哲学性
おわりに
新美南吉 年譜
あとがき
第一章 南吉を育んだ環境
一 家族―父・母・弟と南吉
二 恩師・親友・恋人
三 巽聖歌と千春夫人、清水たみ子
第二章 創作意識――〈語り〉の文体とプロット
一 「外から内へ」での主張
二 「物語性」とは何か
三 我が国の童話とモロアの童話
第三章 幼年童話――豊かな空想力
一 精文館との関わり
二 多様な世界
三 青春時代の結晶
第四章 月と狐の物語
一 「ごん狐」―三重吉から学んだ「物語性」
二 「手袋を買ひに」―子狐の〈はじめてのおつかい〉
三 「狐」―母親の無償の愛
四 南吉にとっての月と狐
第五章 複雑な心をもつ子どもたち
一 子どもの孤独と懐疑―幼年期から思春期へ
二 ユニークでおかしな世界―「屁」「噓」
三 悲しみに耐える力―「小さい太郎の悲しみ」「疣」
四 「生活童話」「少年小説」という呼称への疑問
第六章 無償の愛に生きる大人たち
一 「おぢいさんのランプ」―物語性の完成型
二 「牛をつないだ椿の木」―郷土の人々の詩(うた)
三 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」―南吉の思想
第七章 幸せだった安城時代
一 造化(神)に生かされて
二 日本デンマーク安城
三 新田の下宿 大見家
四 安城高等女学校での教育
五 教師としての南吉
六 遺言「美しいものを愛する心を」
第八章 新美南吉の詩と童謡――深くて斬新で豊かな世界
―貝殻忌講演会(第30回新美南吉顕彰講演会)二〇一七年三月二十日―
はじめに
一 『赤い鳥』の童謡
二 五感としゃれたユーモア
三 モダンで幻想的な詩
四 洞察力と哲学性
おわりに
新美南吉 年譜
あとがき
著者略歴
谷 悦子(タニ エツコ tani etsuko)
タイトルヨミ
カナ:ニイミナンキチノシトドウワ : アイノアルアイノセカイ
ローマ字:niiminankichinoshitodouwa : ainoaruainosekai
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近刊:ランダム
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