近刊検索 デルタ

2023年9月21日発売

解放出版社

出版社名ヨミ:カイホウシュッパンシャ

聞き取り もうひとつの隔離

ハンセン病療養所附属保育所に収容された子どもたちの人生
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内容紹介
ハンセン病問題に長年とりくんできた社会学者が、療養所附属保育所で育った人たちを中心にハンセン病罹患者の家族から丁寧に聞き取った苦悩の半生を、語り口を生かして記録。
目次
第1部 ハンセン病療養所附属保育所を生きて
1 「本妙寺部落」狩り込みに遭う
2 一歳のときに「湯之沢部落」解散
3 今も残る「光田氏反応」の注射痕
4 浮浪児に非ざるも浮浪状態に近し
5 大浜女史に養子に誘われて
6 母は愛生園へ、子らは青松園へ
7 理解があるのと家族になるのは違う
8 生母と会ったのは中学生のとき
9 裁判で父娘関係認められず
10 保母と実母のはざまで葛藤
11 ダンスホールで見初められて
12 「龍田寮」最後の保母たち

第2部 ハンセン病問題にみる人生被害
13 台風避難でも除け者にされて
14 金城雅春、愛楽園に死す
15 娘だけでなく孫娘までも
16 担任教師の声かけで偏見の魔法が解ける
17 船が見えなくなるまで手を振っていた
18 平成になっても「子どもは産むな」と
19 消毒で〝遺伝病〟が〝伝染病〟になった
20 父不在を野球一筋で埋める
21 無人のジャルマ島で生まれて
22 愛児を養護施設に預けて再入所
23 「潜伏期間が長い」の言葉に呪縛されて
24 生まれ変わっても、父の子に生まれたい
25 親の毅然とした生き方が負のイメージを超克

あとがき
著者略歴
福岡 安則(フクオカ ヤスノリ fukuoka yasunori)
1947年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得済退学。 埼玉大学名誉教授。博士(社会学)。 部落差別問題、在日コリアン問題などの差別問題の調査研究に従事。 2003年からはハンセン病問題にもかかわり、以下の著作がある。 『栗生楽泉園入所者証言集』全3巻(谺雄二・黒坂愛衣との共編、創土社、2009) 『生き抜いて サイパン玉砕戦とハンセン病』(話者・有村敏春、黒坂愛衣との共編、創土社、2011) 『質的研究法』(G・W・オルポート著、福岡訳、弘文堂、2017) 『「こんなことで終わっちゃあ、死んでも死にきれん」―孤絶された生/ハンセン病家族鳥取訴訟』(世織書房、2018) 『ハンセン病家族訴訟―裁きへの社会学的関与』(黒坂愛衣との共著、世織書房、2023)
タイトルヨミ
カナ:キキトリモウヒトツノ カクリ
ローマ字:kikitorimouhitotsuno kakuri

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