近刊検索 デルタ

2020年10月15日発売

慶應義塾大学出版会

出版社名ヨミ:ケイオウギジュクダイガクシュッパンカイ

日本は「右傾化」したのか

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内容紹介
▼誰が、何が、どう、変わったのか?

ヘイトスピーチ、排外主義運動の顕在化、
日本会議の台頭、改憲潮流、
ネットに溢れかえる右派的言説――。
はたして本当に、日本は「右傾化」したのか。
個々の政権の消長を超えた次元で、
日本社会全体の構造変化のなかで捉える。


日本は「右傾化」しているのか。
概していえば、社会全体の有権者レベルの調査では、顕著な「右傾化」はみられない。しかし、政党や宗教団体など特定の対象のレベル、あるいは報道のレベルでは「右傾化」が指摘されることが多い。政治家などの右派的言動も目立つ。
本書は、このような一見すると矛盾した現状について、学際的な知見を集め、①意識、②メディア・組織・思想、③政治という三つの視角から、「右傾化」の実態を徹底検証する。
目次
総 説
 「右傾化」ではなく「左が欠けた分極化」  小熊英二


 第I部 意 識

1 世論
 世論は「右傾化」したのか  松谷満

2 歴史的変遷
 「保守化」の昭和史――政治状況の責任を負わされる有権者  菅原琢


 第Ⅱ部 メディア・組織・思想

1 マスメディア
 政治システムとの強いリンクがもたらした構造的「右傾化」  林香
 里・田中瑛

2 ネットメディア
 ネットメディアの伸長と右傾化  津田大介

3 草の根組織
 政治主導の右傾化  樋口直人

4 天皇と神道思想
 神聖天皇と国家神道からみた日本の右傾化  島薗進


 第Ⅲ部 政 治

1 政党
 自民党の右傾化とその論理  中北浩爾・大和田悠太

2 地方政治
 地方議会における右傾化――政党間競争と政党組織の観点から  砂原
 庸介・秦正樹・西村翼
 
3 政策アウトプット
 島根県の「竹島の日」条例制定の経緯  ブフ・アレクサンダー


おわりに  樋口直人
著者略歴
小熊 英二(オグマ エイジ oguma eiji)
1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。 専攻は歴史社会学。著書に『単一民族神話の起源』、『〈日本人〉の境界』、『〈民主〉と〈愛国〉』、『1968』(いずれも新曜社)、『社会を変えるには』、『日本社会のしくみ』(いずれも講談社現代新書)など。
樋口 直人(ヒグチ ナオト higuchi naoto)
1969年、神奈川県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。 専攻は移民研究、社会運動論、政治社会学。著書に『日本型排外主義』(名古屋大学出版会)、共著に『ネット右翼とは何か』(青弓社)、編著に『3・11後の社会運動』(筑摩書房)など。
タイトルヨミ
カナ:ニッポンハウケイカシタノカ
ローマ字:nipponhaukeikashitanoka

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