近刊検索 デルタ

2022年3月16日発売

慶應義塾大学出版会

出版社名ヨミ:ケイオウギジュクダイガクシュッパンカイ

中世ヨーロッパの「伝統」

テクストの生成と運動
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内容紹介
何が引き継がれ、何が新しいのか

人、地域、時代の狭間を運動し、テクストは万華鏡のように異なる諸相を見せ続ける。
その側面を多角的に捉える論文集。
テクストという語は「織り上げられたものtextum」という原意をもち、言葉で表現されたものに加え、図像、モチーフ、工芸品なども射程に捉える。それは常に元と同じではありえず、連なりながら新しい「伝統」を紡ぐ。

本書では、キリスト教・イスラーム文化圏を対象として、言葉が、モノが、いかに産出され、複製され、受容され、そして伝播していったのかを辿り、伝統のダイナミズムを明らかにしていく。第一線の研究者たちによる論文集。
目次
はじめに 赤江雄一  


 Ⅰ 書物と信仰

西洋中世における説教術書の伝統生成――説教術書は制度的ジャンルか
赤江雄一  

vita mixta の伝統と中英語宗教文学
松田隆美  

Ancrene Wisseの系譜とThe Tretyse of Loue(1493)
徳永聡子  


 Ⅱ 神と救済

中世後期イングランドの俗語神学と救済論
井口 篤

中世後期における義認論の構図と言説――facere quod in se est をめぐって
山内志朗  


 Ⅲ 権力とイメージ

ハインリヒ獅子公の誕生――新たな統治者像の生成と伝統
岩波敦子  

ペルシアの画論における伝統形成――中国、ヨーロッパとの比較から
鎌田由美子  


おわりに 岩波敦子
著者略歴
赤江 雄一(アカエ ユウイチ akae yuuichi)
慶應義塾大学文学部教授。リーズ大学中世研究所博士課程修了。専門は西洋中世史。 主要業績:『知のミクロコスモス――中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』(共著、中央公論新社、2014年)、A Mendicant Sermon Collection from Composition to Reception: The 'Novum opus dominicale' of John Waldeby, OESA (Sermo, 7), Turnhout: Brepols, 2015.
岩波 敦子(イワナミ アツコ iwanami atsuko)
慶應義塾大学理工学部教授。ベルリン自由大学Dr. Phil. 博士号取得。専門はヨーロッパ中世史。 主要業績:Memoria et oblivio. Die Entwicklung des Begriffs memoria in Bischofs-und Herrscherurkunden des Hochmittelalters, Berlin: Duncker & Humblot, 2004; 『誓いの精神史――中世ヨーロッパのことばとこころ』(講談社選書メチエ、2007年)。
タイトルヨミ
カナ:チュウセイヨーロッパノデントウ
ローマ字:chuuseiyooroppanodentou

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