近刊検索 デルタ

2023年9月12日発売

慶應義塾大学出版会

出版社名ヨミ:ケイオウギジュクダイガクシュッパンカイ

おとめ座の荷風

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内容紹介
少女と花園を愛す、自由のきら星――荷風はなぜ新たな女性像を描きつづけたのか。近代日本文学のゆたかな未知の沃野として女性に注目し、さまざまな物語のなかに描いてきた永井荷風。知的な女性芸術家の出現に熱く期待した明治の若き荷風のあけぼのを、荷風の活躍を庇護した森鷗外、女性芸術を愛した上田敏、そして恋の詩人・与謝野晶子を織り交ぜて論じ、「おとめ」の文学史を新たにつむぐ。
目次
第一部 荷風の少女絶唱、平和礼賛
1 なまいき、熱血、永井荷風
2 十九歳、花籠を引っさげて
3 荒野にリボンー姉たちの戦い
4 ばら子登場、園子誕生
5 快くキッスしてください!
6 英語は彼女たちの翼
7 ロザリン
8 女ふたりで朝から熱燗
9 月の橋を渡るひと
10 ラストローズにおとめの涙
11 おとめ座の荷風
12 浮沈――荷風の風と共に去りぬ
第二部 荷風につらなるスターたち
13 リン、ビン、ソウ――海潮音を聴く三きょうだい
14 父から娘への愛の手紙
15 海を渡る女性
16 サファイアと珊瑚
17 森鷗外のふわふわバニラ
18 鷗外、女性のパリ行きに奮闘する
19 晶子と荷風が生んだ次世代文学者、森茉莉
20 生きて帰りて――、荷風
21 時代をひきいる女性党
あとがき
主要参考文献
著者略歴
持田 叙子(モチダ ノブコ mochida nobuko)
近代文学研究者。慶應義塾大学大学院修士課程修了、國學院大學大学院博士課程単位取得退学。1995年より2000年まで『折口信夫全集』(中央公論社)の編集・解説を担当する。2008年春に世田谷文学館で催された「永井荷風のシングル・シンプルライフ」展の監修を務める。著書に、『朝寝の荷風』(人文書院、2005年)、『荷風へ、ようこそ』(慶應義塾大学出版会、2009年、第31回サントリー学芸賞)、『永井荷風の生活革命』(岩波書店、2009年)、『折口信夫 秘恋の道』(慶應義塾大学出版会、2018年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:オトメザノカフウ
ローマ字:otomezanokafuu

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