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2012年9月20日発売

新曜社

出版社名ヨミ:シンヨウシャ

発達の基盤:身体、認知、情動

発達科学ハンドブック4
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内容紹介
心の発達をとらえる上で、生物学的視点は欠くことができません。心のありよ
うが身体に反映され、逆に身体のありようが心に影響する、という心と身体の
密接な関係は、これまでも心理学の研究対象になってきました。さらに近年、
脳科学の技術的進歩により、脳と心の働きに関して客観的な知見が得られるよ
うになり、心理学界に大きなインパクトをもたらしつつあります。本書では心
と身体の重要な接点である脳科学・認知・情動に焦点を当て、環境から情報を
受けとめ、統合し、新たな内容を創り出していく「生物としてのヒト」のあり
方を探りつつ、個体の生から死までの変化過程を科学的立場から考察します。
目次
発達の基盤─目次

『発達科学ハンドブック』発刊にあたって 
序 章 発達を支える身体・認知・情動   根ヶ山光一・仲真紀子
第1節 本書のねらいと特徴 
第2節 本書の構成 

第1章 脳科学からみた発達   開 一夫
第1節 脳の構造と機能 
第2節 ミラーニューロンシステムと発達 
第3節 今後の展望 

第2章 発達の生物学的基礎   長谷川寿一
第1節 はじめに――発達心理学と生物学のかかわり 
第2節 遺伝と環境 
第3節 系統発生と個体発生 
第4節 成長・加齢と発達――ヒトの生活史の特異性を中心に3
第5節 心の進化とその研究方法

第3章 大規模空間の認知発達  山本利和
第1節 空間認知
第2節 子どもの空間認知に関する発達理論 
第3節 空間表象に影響するさまざまな要因 
第4節 子どもの大規模空間認知 

第4章 感情・情動と発達   内山伊知郎
第1節 胎児期から乳幼児期にかけての感覚運動と感情発達 
第2節 進化論的視点による感情発達 
第3節 機能的視点による感情発達 
第4節 幼児期の感情発達 

第5章 対人認知と発達:
第5章 発達初期の社会的シグナルに対する感受性   板倉昭二
第1節 はじめに――対人認知の基盤 
第2節 社会的随伴性に対する感受性 
第3節 顔に対する感受性 
第4節 身体や身体の生物的動きに対する感受性 
第5節 社会的因果性に対する感受性 
第6節 目標志向性に対する感受性 
第7節 他者の「行い」に対する感受性――社会的評価 

第6章 コミュニケーションの発達   高橋 登
第1節 はじめに 
第2節 会話の発達 
第3節 語り(narrative)の能力 
第4節 書き言葉を身につけること 
第5節 これからのコミュニケーション 

第7章 姿勢制御のメカニズムと発達   高谷理恵子
第1節 姿勢とは何か? 
第2節 姿勢制御の発達過程 
第3節 姿勢制御と認知・情動 
第4節 姿勢制御システムについて考える 
第5節 姿勢制御能力を育てる 

第8章 認知発達の脳科学的基盤   松井三枝
第1節 脳発達について 
第2節 認知発達について 
第3節 比較研究――チンパンジーとヒト 
第4節 神経発達障害 

第9章 対人関係の基盤としての身体接触   根ヶ山光一
第1節 はじめに 
第2節 身体接触と母子コミュニケーション 
第3節 接触からマルチモダリティへ 


第10章 顔認知の発達とその神経基盤   遠藤光男
第1節 成人の顔認知の特性と神経基盤 
第2節 顔認知発達のモデル 
第3節 新生児期の顔認知 
第4節 乳児期の顔認知 
第5節 おわりに――乳児期以降の顔認知の発達 


第11章 言語習得における身体的基盤   江尻桂子
第1節 前言語期の音声発達 
第2節 規準喃語の出現とリズミカルな運動の発達的関連 
第3節 前言語期のろう児の言語発達
――手話言語獲得の初期過程に着目して 


第12章 嗅覚の役割とにおいとのかかわり   國枝里美
第1節 においと私たちのかかわり 
第2節 人の嗅覚の仕組みと役割――においの受容機構 
第3節 においに対する感度 
第4節 においと文化 
第5節 においに対する認知と私たちの行動 
第6節 ヒトフェロモンの可能性とケミカルコミュニケーション 
第7節 暮らしと香り 


第13章 食行動の発達   外山紀子
第1節 食の技能の発達 
第2節 嗜好の形成 
第3節 食をめぐる社会性


第14章 事故による傷害と子どもの心・身体   西田佳史
第1節 傷害予防のための傷害制御技術体系 
第2節 制御論的アプローチの事例と包括的制御 
第3節 傷害予防のための子どもの発達の理解 


第15章 マルチモダリティと他者理解   大藪 泰
第1節 ユニモダリティとマルチモダリティ 
第2節 養育者との交流とマルチモダリティ 
第3節 他者理解 

第16章 情動と記憶   高橋雅延
第1節 情動と記憶の定義 
第2節 情動が自伝的記憶に及ぼす促進効果 
第3節 情動が人工的な材料の記憶に及ぼす促進効果 
第4節 情動的な記憶の機能とポジティビティ効果 

第17章 道徳性の発達   長谷川真里
第1節 道徳性とは 
第2節 道徳性の発達に関する代表的な理論 
第3節 道徳性の発達をめぐる議論 
第4節 今後の課題,まとめと展望 

第18章 ソース・モニタリングの発達的変化   金城 光
第1節 ソース・モニタリング研究の枠組み 
第2節 子どものソース・モニタリング能力
第3節 高齢者のソース・モニタリング能力 
第4節 ソース・モニタリングの神経心理学的基盤 
第5節 おわりに 

第19章 発達障害と認知:読み書きの困難   室橋春光
第1節 「読み書き」という行為 
第2節 発達障害とは 
第3節 学習障害 
第4節 学習障害の出現率と合併症,二次障害 
第5節 学習障害のメカニズム――読みの困難の原因を探る 
第6節 「読みの困難」と脳機能 

第20章 妊婦・胎児間,祖父母・孫間等における
第20章 アタッチメント関係   近藤清美
第1節 繁殖方略としてのアタッチメント関係 
第2節 妊婦・胎児間のアタッチメント関係 
第3節 祖父母・孫間のアタッチメント関係 
第4節 飼い主・ペット間のアタッチメント関係 
第5節 アタッチメント研究の今後に向けて 

第21章 子どもを育てる家族における多者的関係   小島康生
第1節 子どもの誕生と家族のなりたち 
第2節 複数の子どもを育てる家族 
第3節 今後の家族研究の展開 

第22章 母子間コミュニケーションにおける音楽性   中田隆行
第1節 乳児が生まれつきもつ高い音楽知覚能力 
第2節 乳児に向けた声に現れる音楽性 
第3節 音楽性の高いコミュニケーションによる長期的な効果 

第23章 子どもの証言と面接法   仲真紀子
第1節 司法面接の必要性 
第2節 司法面接の概要 
第3節 NICHDガイドライン 
第4節 面接法の訓練と評価 


あとがき:発達を支える環境・身体・心の視点から 

人名索引 
事項索引 
編者・執筆者紹介 

装丁 桂川 潤
著者略歴
日本発達心理学会( )
根ヶ山光一( )
仲真紀子( )
タイトルヨミ
カナ:
ローマ字:

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