近刊検索 デルタ

2017年6月10日発売

新曜社

出版社名ヨミ:シンヨウシャ

つらさを乗り越えて生きる

伝記・文学作品から人生を読む
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内容紹介
◆人生はつらいことの連続だ!
 『心理学で文学を読む──困難を乗り越える力を育む』で文学作品を取り上げ、心理学の言葉と理論で困難な人生に向き合う主人公を分析し、心理学の新しい魅力を開いた著者の第二弾です。今回は文学作品だけでなく、実在の人物の伝記やエッセイも取り上げ、罪悪感に苛まれたり、母親とうまくいかなかったり、精神的な病に陥るというように、人生の途上で遭遇して、その後の人生に大きな影響を与えることになった問題に、どのように対処したかを分析しています。誰しもが人生のどこかでつまずき、つらさを乗り越える困難に向き合います。そんなとき、何が生きる力となるのでしょうか。つらさを乗り越える条件とは何でしょうか。じっくり考える機会となる一冊です。
目次
つらさを乗り越えて生きる 目次
まえがき

1章 子どもにとって「想像上の仲間」がもつ意味は何か
   ─六つの文学作品をめぐって
Ⅰ はじめに
Ⅱ 移行対象の機能と意義
Ⅲ 想像上の仲間
Ⅳ 物語や小説に登場する「想像上の仲間」
(1)『アンネの日記』のキティ、『赤毛のアン』の二人の女の子、
『悪童日記』のクラウス
(2)『いけちゃんとぼく』のいけちゃん
(3)『思い出のマーニー』のマーニー
(4)『海辺のカフカ』のカラスと呼ばれる少年
Ⅴ 六つのケースの比較
Ⅵ おわりに

2章 罪悪感は何に対してもたれ、償うために何がなされるのか
   ─イアン・マキューアン『贖罪』と中島京子『小さいおうち』
Ⅰ はじめに
Ⅱ 望ましくない行動をした後の行動
Ⅲ 望ましくない行動をした時にもたれる罪悪感
Ⅳ 『贖罪』
Ⅴ 『小さいおうち』
Ⅵ 二つの小説における罪悪感とその後の行動
Ⅶ おわりに

3章 人は何を行動の基準にし、何に救いを求めるのか
   ─遠藤周作の信仰をめぐる六つの小説の変遷
Ⅰ はじめに
Ⅱ 『黄色い人』─「なぜ悪いことをしないのか」
「悪いこととは何か」の問い
Ⅲ 『黄色い人』『海と毒薬』─正しいとされていることへの疑問と
「正しさはあるのか」の問い
Ⅳ 『沈黙』─西欧とは異なった道徳観
Ⅴ 『死海のほとり』『イエスの生涯』─弱き人の信仰
Ⅵ 『侍』─同伴者としてのイエス
Ⅶ おわりに

4章 幼少期に母親との関係が悪かった娘は、その後どうなるのか
   ─マリア・カラスと佐野洋子の場合
Ⅰ はじめに
Ⅱ マリア・カラスの場合
Ⅲ 佐野洋子の場合
Ⅳ マリア・カラスと佐野洋子の共通点と相違点
Ⅴ おわりに

5章 なぜ高村智恵子は精神的に破綻したのか
   ─立ち直った二事例と比較して
Ⅰ はじめに
Ⅱ 智恵子の生涯
Ⅲ 智恵子の精神的破綻をもたらした要因
Ⅳ ナッシュと加賀谷に回復をもたらした要因
Ⅴ 智恵子・ナッシュ・加賀谷の比較
Ⅵ おわりに

あとがき

装幀=新曜社デザイン室
カバー写真 : 髙橋健太郎(kentaro-takahashi.com)
著者略歴
山岸 明子(ヤマギシ アキコ yamagishi akiko)
タイトルヨミ
カナ:ツラサヲノリコエテイキル
ローマ字:tsurasaonorikoeteikiru

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