近刊検索 デルタ

2018年4月11日発売

新曜社

出版社名ヨミ:シンヨウシャ

3.11霊性に抱かれて

魂といのちの生かされ方
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内容紹介
亡き人は今もそばにいる
 「タクシードライバーが体験した幽霊現象」で大反響を呼んだ『呼び覚まされる霊性の震災学』から2年、「被災地の幽霊現象」をさらに探るために、学生たちは新たなフィールドワークに挑戦しました。震災の遺族の方々にインタビューを重ねてわかったのは、震災で受けた悲しみを緩和する手法として、多種多様な媒体(ツール)が用いられていることでした。それは、あらゆる方法で霊を供養する文化、被災者に寄り添い続ける僧侶、亡き人に話しかける「風の電話」、手紙を出し続ける「漂流ポスト」、抗議の声を上げた原発事故関連死の遺族、殺処分された牛を慰霊する牛飼いたち、オガミサマ信仰(口寄せ)にみるコミュニティの力でした。そして震災の擬似喪失体験の衝撃とその手法がもつ意味とは。遺族が語るのは、魂の奥底から大切な人を懇願したときに立ち現れる霊性の世界観なのです。
目次
3.11霊性に抱かれて 目次

まえがき 二重の時間を生きるということ(編者)

第1章 霊が語られないまち 他者が判断する身内の死と霊性 赤間 由佳
気仙沼市 唐桑

第2章 無力と弱さを自覚した宗教者の問いかけ 吉成 勇樹
―遺族の心に寄り添う僧侶 石巻・西光寺ほか

第3章 手紙の不確実性がもたらす「生」の世界 岩松 大樹
―亡き人とのつながりを感じるために 陸前高田・漂流ポスト

第4章 原発事故に奪われた故郷を継承する  石橋 孝郁
―牛の慰霊碑建立をめぐって 福島・双葉

第5章 原発事故関連死の遺族が「あえて」声を上げたのはなぜか 佐藤 千里
―原発避難者としての自己確立 福島・浪江町

第6章 風が伝える亡き人への言葉  村上 寛剛
―風の電話のある空間の癒し 岩手・大槌町

第7章 地域コミュニティにおける「オガミサマ」信仰  齊藤 春貴
―魂の行方を見つめる人々 陸前高田
第8章 最後に握りしめた一枚を破るとき  金菱 清
疑似喪失体験プログラムとアクティブ・エスノグラフィ  いのちのかたりべ

あとがき 東北学院大学 震災の記録プロジェクト
装幀=大橋一毅(DK)
  組版 カガワデザインワークショップ有限会社
著者略歴
東北学院大学震災の記録プロジェクト 金菱清(ゼミナール)(トウホクガクインダイガクシンサイノキロクプロジェクト カネビシキヨシ ゼミナール touhokugakuindaigakushinsainokirokupurojekuto kanebishikiyoshi zeminaaru)
タイトルヨミ
カナ:サンテンイチイチレイセイニイダカレテ
ローマ字:santenichiichireiseiniidakarete

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