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定価:880円(800円+税)
判型:文庫
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内容紹介
「学校もサービス業としての意識を持つべきだ」といったことが
声高に語られるようになって、
学校は「子どもを教育する場」という本来の役割から逸脱してしまった。
公的機関=サービスを提供する場所という「曲解」が
まかり通るようになってしまった。
〈本書より〉
ベテラン公立小学校教師が、「接客業化」によって
機能不全に陥りかけている学校の実態を生々しく綴る。
いま、日本の学校で何が起きているのか。
なぜ心を病んで学校を去る教員が増え続けているのか。
そして今、子どもたちに本当に必要な教育と何なのか。
教師たちが直面するリアルな現実を紹介しつつ、
教育の本来的な役割を問い直す!
声高に語られるようになって、
学校は「子どもを教育する場」という本来の役割から逸脱してしまった。
公的機関=サービスを提供する場所という「曲解」が
まかり通るようになってしまった。
〈本書より〉
ベテラン公立小学校教師が、「接客業化」によって
機能不全に陥りかけている学校の実態を生々しく綴る。
いま、日本の学校で何が起きているのか。
なぜ心を病んで学校を去る教員が増え続けているのか。
そして今、子どもたちに本当に必要な教育と何なのか。
教師たちが直面するリアルな現実を紹介しつつ、
教育の本来的な役割を問い直す!
目次
はじめに 目指すは高い顧客満足度?
学校のサービス業化
とりあえず承る
とりあえず謝る
教師に個性は不要
触らぬ神に祟りなし
第1章 保護者が期待するサービス満点教師
① 「とにかく楽しく」という要望
学力は二の次
人気は叱らない先生
先生は友だち
褒めて褒めて褒めまくる
楽しさ至上主義
ウケない「笑わない先生」
② あくまでもソフト路線
真実を伝えない面談
保護者も友だち
要望はすべて受け入れる
気を使う連絡帳
些細なケガでもすぐ電話
もちろん些細なケンカも……
家庭には立ち入らない
③ 「ウチの子を一番で」という要望
苦情には反論しない
非常識でも注意しない
身勝手な要求にも対応する
話を盛って持ち上げる
良き理解者という仮面
第2章 消えた熱血教師
① リスキーな熱血指導
「なるべく大声を出さないでください」
失われた「俺についてこい」
鬼塚先生は懲戒免職
消えゆく名物教師
孤立する教師と学校
『スクール・ウォーズ』は是か非か
② 量産されるフツーの先生
頑張らせてはいけない
「受験の準備で学校は休みます」
実現しにくい若手教員のビジョン
「子どもに傘を貸してもいいですか」
「おい、校長はいるか」
望んでも提供しない、望まなくても提供する
第3章 接客業化がもたらす弊害
① 上手くいっているアピール
「イジメ件数ゼロ」の謎
不登校も学校の体面の問題に
クラスの問題もゼロ
仲良しアピール
共感アピール
中身のないウケる授業
②見えざる苦情への準備
気を使う授業参観日
説明責任という難題
みんなが主役
運動会にビデオ判定が導入された理由
コンプライアンスの強化
第4章 学校にも押し寄せる変化の波
① 子どもたちをとりまく環境の変化
不穏な国際社会
職場の上司は外国人
何のためのプログラミング教育か
「教えない授業」で学べること
環境問題と子どもたち
② 学校に期待しない風潮の蔓延
学力は塾任せでいいのか
曲解されるオンリーワン
熾烈な親の居場所作り
「先生の言うことなんか聞かなくてもいい」
第5章 脱接客業化宣言
① 接客業との決別
目指せ、名物教師!
親や地域の声に右往左往しない
必要不可欠な厳しさ
苦情にも反論する
真実を伝える
遠慮なく注意する
② 新たに求められる教師像
暗闇を照らすロウソクとしての誇り
AIにない臨機応変さ
鉄の意志
学校に社会的要素を持ち込む覚悟
プロ根性
終わりに
文庫版あとがき
学校のサービス業化
とりあえず承る
とりあえず謝る
教師に個性は不要
触らぬ神に祟りなし
第1章 保護者が期待するサービス満点教師
① 「とにかく楽しく」という要望
学力は二の次
人気は叱らない先生
先生は友だち
褒めて褒めて褒めまくる
楽しさ至上主義
ウケない「笑わない先生」
② あくまでもソフト路線
真実を伝えない面談
保護者も友だち
要望はすべて受け入れる
気を使う連絡帳
些細なケガでもすぐ電話
もちろん些細なケンカも……
家庭には立ち入らない
③ 「ウチの子を一番で」という要望
苦情には反論しない
非常識でも注意しない
身勝手な要求にも対応する
話を盛って持ち上げる
良き理解者という仮面
第2章 消えた熱血教師
① リスキーな熱血指導
「なるべく大声を出さないでください」
失われた「俺についてこい」
鬼塚先生は懲戒免職
消えゆく名物教師
孤立する教師と学校
『スクール・ウォーズ』は是か非か
② 量産されるフツーの先生
頑張らせてはいけない
「受験の準備で学校は休みます」
実現しにくい若手教員のビジョン
「子どもに傘を貸してもいいですか」
「おい、校長はいるか」
望んでも提供しない、望まなくても提供する
第3章 接客業化がもたらす弊害
① 上手くいっているアピール
「イジメ件数ゼロ」の謎
不登校も学校の体面の問題に
クラスの問題もゼロ
仲良しアピール
共感アピール
中身のないウケる授業
②見えざる苦情への準備
気を使う授業参観日
説明責任という難題
みんなが主役
運動会にビデオ判定が導入された理由
コンプライアンスの強化
第4章 学校にも押し寄せる変化の波
① 子どもたちをとりまく環境の変化
不穏な国際社会
職場の上司は外国人
何のためのプログラミング教育か
「教えない授業」で学べること
環境問題と子どもたち
② 学校に期待しない風潮の蔓延
学力は塾任せでいいのか
曲解されるオンリーワン
熾烈な親の居場所作り
「先生の言うことなんか聞かなくてもいい」
第5章 脱接客業化宣言
① 接客業との決別
目指せ、名物教師!
親や地域の声に右往左往しない
必要不可欠な厳しさ
苦情にも反論する
真実を伝える
遠慮なく注意する
② 新たに求められる教師像
暗闇を照らすロウソクとしての誇り
AIにない臨機応変さ
鉄の意志
学校に社会的要素を持ち込む覚悟
プロ根性
終わりに
文庫版あとがき
著者略歴
齋藤 浩(サイトウ ヒロシ saitou hiroshi)
齋藤 浩(さいとう・ひろし)
1963(昭和38)年、東京都生まれ。横浜国立大学教育学部初等国語科卒業。佛教大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)。現在、神奈川県内公立小学校教諭。佛教大学研究員、日本獣医生命科学大学非常勤講師などを歴任。日本国語教育学会、日本生涯教育学会会員。著書に『子どもを蝕む空虚な日本語』『お母さんが知らない伸びる子の意外な行動』(共に草思社)『ひとりで解決!理不尽な保護者トラブル対応術』『チームで解決!理不尽な保護者トラブル対応術』(共に学事出版)などがある。
タイトルヨミ
カナ:ブンコ キョウシトイウセッキャクギョウ
ローマ字:bunko kyoushitoiusekkyakugyou
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