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2023年3月1日発売

信山社出版

出版社名ヨミ:シンザンシャシュッパン

核共有の現実 NATOの経験と日本

NATOの経験と日本
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内容紹介
◆核共有制度の解明とアジアへの示唆◆
核共有は日本の安全保障に資するか。それはNATOの歴史的経験を追跡しなければわからない。NATOの核共有には、同盟内で核抑止の運用を分担する「抑止」、米国のコミットメントを確実にする「同盟管理」、新たな核保有国化を防ぐ「不拡散」の三つの面がある。こう分析する本書は、核共有制度がNPT中心の核秩序に位置づけられた過程を解明し、現代のアジアにおける論点を示す。
目次
『核共有の現実 ― NATOの経験と日本』

  岩間陽子(政策研究大学院大学教授) 編


【目 次】

・はしがき

◆序章 NATO の核共有・核協議制度〔岩間陽子〕
 
 Ⅰ 「核同盟」(nuclear alliance)としてのNATO
 Ⅱ 核共有体制の歴史的展開
 Ⅲ 本書の構成

◆第1章 アメリカと核共有・核協議制度の起源〔新垣 拓〕

 はじめに
 Ⅰ 核共有制度の起源
 Ⅱ 核協議制度の起源
 Ⅲ 現在のNATO核共有制度
 おわりに

◆第2章 核協議の制度化――NPG組織の変遷と役割〔倉科一希〕

 はじめに――NATOにおけるNPG
 Ⅰ NATOと核協議――初期段階
 Ⅱ 「選抜委員会」からNPGへ
 Ⅲ NPGにおける核協議の展開
 Ⅳ 核協議制度の変容
 Ⅴ 冷戦後のNPG
 おわりに

◆第3章 ドイツと核兵器〔岩間陽子〕

 はじめに
 Ⅰ 大量報復戦略と西ドイツ
 Ⅱ 西ドイツとNATO核態勢
 Ⅲ 逆ベクトルの中のNATO核共有
 Ⅳ 冷戦後に残る核共有と統一ドイツ
 おわりに

◆第4章 イギリスと核兵器〔小林弘幸〕

 はじめに
 Ⅰ 戦時協力から核保有へ
 Ⅱ 英米二国間核協力の時代
 Ⅲ 「多角的核戦力」構想とイギリス
 おわりに

◆第5章 フランスと核兵器〔小窪千早〕

 はじめに
 Ⅰ フランスの核開発の始まり
 Ⅱ ドゴール政権期におけるフランスの核抑止力
 Ⅲ ポスト・ドゴール期のフランスの核戦略
 Ⅳ 冷戦後の変化と現在の抑止体制
 おわりに

◆第6章 冷戦期ヨーロッパにおける「コミットメントの象徴」としてのアメリカの核兵器〔合六 強〕

 はじめに
 Ⅰ 欧州への核兵器の大量配備
 Ⅱ ケネディ・ジョンソン政権下での戦域核の撤去と戦術核の増加
 Ⅲ 「7000発」の戦術核の行方
 おわりに

◆第7章 ユーラトムとヨーロッパの「核」〔川嶋周一〕

 はじめに
 Ⅰ ユーラトムの成立とその役割の獲得
 Ⅱ 危機の中の再生――NPT体制成立とユーラトム
 Ⅲ ウラン濃縮事業の非ユーラトム化
 おわりに

◆第8章 欧州とアジアにおける「核の閾値」――非戦略核をめぐる思考実験〔後瀉桂太郎〕

 はじめに
 Ⅰ 非戦略核に関わる議論の整理――不安定化するエスカレーション・ラダー
 Ⅱ ポスト冷戦期の欧州――パワーバランスの逆転とロシアのディエスカレーション戦略
 Ⅲ 2010年頃以降のアジア――日米の視点と中国の視点
 Ⅳ 比較分析と論点の提示
 おわりに

◆終章 核共有と日本の安全保障〔岩間陽子〕

 Ⅰ 「核の一九六八年体制」の中の核共有と核協議制度
 Ⅱ 日本における「核共有」をめぐる混乱
 Ⅲ NATOの核共有の本質
 Ⅳ 核協議の効用と限界
 Ⅴ 抑止と不拡散という二つの要請
著者略歴
岩間 陽子(イワマ ヨウコ iwama youko)
タイトルヨミ
カナ:カクキョウユウノゲンジツ
ローマ字:kakukyouyuunogenjitsu

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