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2021年10月27日発売

信山社出版

出版社名ヨミ:シンザンシャシュッパン

入門経済刑法

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内容紹介
◆法学を学ぶ学生からビジネスマンまで広く想定した、事例やコラムで具体的に学べる経済刑法の入門書◆
各章冒頭に「事例」を掲げて,基本事項を確認しながら事例の解決案を考える、実践思考型入門テキスト。消費者トラブルや刑事事件など、知らぬ間に犯罪に加担?毎日の日常生活でも、意外に身近なところに経済刑法の問題が潜んでいる。急増する若者被害の「予防策」として、法規制や罰則など、刑法の基本から応用までを事例で学ぶ、経済刑法の入門書。
◇本文の【リンク集】に即アクセスできるQRコード付。
目次
  『入門経済刑法』

  穴沢大輔(明治学院大学法学部准教授)・
  長井長信(明治学院大学法学部教授) 著

【目  次】

は し が き

凡例/参考文献

イントロダクション

第1章 消費者の財産の侵害1―振り込め詐欺から考える
Ⅰ 振り込め詐欺への刑法的対応
 1 概 要/2 ツールの遮断/3 [事例1]の解決にむけて
Ⅱ 振り込め詐欺をめぐる近時の問題
 1 詐欺罪の故意/2 途中からの関与と詐欺未遂罪
Ⅲ 刑法学の視点から
Ⅳ ま と め

第2章 消費者の財産の侵害2―悪質商法を中心に
Ⅰ 悪質商法とは
Ⅱ 悪質商法の諸形態
 1 ネズミ講・マルチ商法/2 現物まがい商法/3 商品先物取引をめぐる悪質商法/4 [事例1]の解決にむけて
Ⅲ 最近の利殖勧誘商法をめぐる動き
 1 概 要/2 詐欺罪・組織的詐欺罪の成否/3 出資法違反/4 利殖勧誘商法をめぐる最近の事例/
 5 [事例2]の解決にむけて
Ⅳ 刑法学の観点から
Ⅴ ま と め

第3章 「虚偽」の表示と犯罪―食品表示偽装・商標法違反・文書内容の虚偽
Ⅰ 食品の「虚偽」表示
 1 裁判所による解決/2 食品表示偽装の罰則
Ⅱ 商品等の虚偽の表示をめぐる罰則
 1 概 説/2 商品における特別な表示―商標
Ⅲ 取引における虚偽の記載をめぐる罰則
 1 虚偽記載の罰則の例/2 有価証券報告書虚偽記載提出罪の共犯/3 文書偽造罪と文書内容の虚偽表示,記載
Ⅳ 刑法学の視点から
Ⅴ ま と め

第4章 会社財産の侵害―不正融資・業務上横領罪・(特別)背任罪
Ⅰ 会社財産の保護のための法制度
 1 問題の所在/2 刑法による会社財産の保護/3 会社法罰則の概要/4 [事例1]の解決にむけて/
 5 [事例2]の解決にむけて
Ⅱ 特別背任罪
 1 概 要/2 主 体/3 任務違背行為/4 故意・図利加害目的/5 財産上の損害/6 共 犯/
 7 [事例3]の解決にむけて
Ⅲ 刑法学の視点から
 1 特別背任罪の理解/2 横領罪と背任罪の区別・限界
Ⅳ ま と め

第5章 インターネットと犯罪―不正アクセス行為・電子計算機使用詐欺罪を中心に
Ⅰ 不正アクセス行為の処罰
 1 概 要/2 不正アクセス禁止法における「不正アクセス行為」/3 [事例1]の解決にむけて/4 その他の行為/
 5 他の犯罪との関係
Ⅱ コンピュータ犯罪への対応
 1 概 要/2 電子計算機使用詐欺罪/3 その他の罪
Ⅲ 現在の状況
 1 いわゆるコンピュータウイルス作成罪(刑法168条の2,168条の3)/2 技術的制限手段に係る不正行為への刑事罰/
 3 2020(令和2)年の著作権法改正による刑事罰
Ⅳ 刑法学の視点から
Ⅴ ま と め

第6章 営業秘密の侵害
Ⅰ 営業秘密を侵害する行為の処罰の概要
 1 「財物」でないこと/2 知的財産権との関係/3 不正競争防止法による処罰
Ⅱ 営業秘密侵害罪の基本構造
 1 概 要/2 [事例1]の解決にむけて/3 [事例2]の解決にむけて
Ⅲ 財産犯罪との関連
 1 かつての事例/2 現在の事例―不競法(営業秘密侵害罪)による処罰/3 図利加害目的
Ⅳ 刑法学の視点から
Ⅴ ま と め

第7章 金融商品取引法違反―インサイダー取引を中心に
Ⅰ インサイダー取引とは
 1 概 要/2 インサイダー取引罪の制定・改正/3 保護法益・罪質
Ⅱ インサイダー取引罪
 1 会社関係者のインサイダー取引罪(166条)/2 公開買付者等関係者のインサイダー取引行為(167条)/
 3 [事例1]の解決にむけて
Ⅲ 情報伝達罪・取引推奨罪
 1 概 要/2 主 体/3 情報伝達・取引推奨/4 取 引 要 件/5 故意・目的/6 [事例2]の解決にむけて
Ⅳ 刑法学の視点から
Ⅴ ま と め

第8章 独占禁止法と犯罪―不当な取引制限罪
Ⅰ 独占禁止法における処罰
 1 概 要/2 法人処罰と自然人処罰
Ⅱ 不当な取引制限罪
 1 概 要/2 処罰対象行為
Ⅲ 入札談合の処罰
 1 入札談合の理解/2 [事例2]の背景/3 [事例2]の解決にむけて/4 相互拘束行為と遂行行為
Ⅳ 課徴金減免制度と刑罰
 1 概 要/2 [事例3]の解決にむけて/3 罰金との調整
Ⅴ 刑法学の視点から
Ⅵ ま と め

第9章 租税犯罪―租税ほ脱罪を中心に
Ⅰ 租税と刑事法
 1 概 要/2 重加算税と刑罰/3 査察の状況
Ⅱ 租税ほ脱罪概要
 1 ほ脱と単純無申告/2 単純無申告ほ脱犯の処罰―2011(平成23)年改正/3 ほ脱犯の類型
Ⅲ 虚偽過少申告と虚偽不申告
 1 虚偽過少申告/2 所得秘匿工作を伴う無申告(虚偽不申告)/3 既 遂 時 期
Ⅳ 刑法学の視点から
Ⅴ ま と め

第10章 マネー・ローンダリング―組織犯罪・暗号資産・没収追徴
Ⅰ マネー・ローンダリングとは
 1 概 要/2 法整備の経緯
Ⅱ 犯罪収益移転防止法による規制
 1 概 要/2 金融機関等に対する規制(25条・26条)/3 顧客等に対する規制(27条~30条)/4 [事例1]の解決にむけて
Ⅲ 組織的犯罪処罰法による規制
 1 概 要/2 事業経営支配罪(9条)/3 犯罪収益等隠匿罪(10条)/4 犯罪収益収受罪(11条)/
 5 没収・追徴/6 [事例2]の解決にむけて
Ⅳ 刑法学の視点から
Ⅴ ま と め

第11章 経済犯罪に対する制裁―課徴金との関係・法人処罰
Ⅰ 制 裁 と は
 1 概 要/2 経済犯罪に対する制裁をめぐる問題点
Ⅱ 刑罰と課徴金
 1 刑 罰/2 課徴金/3 刑罰と課徴金の関係/4 [事例1]の解決にむけて
Ⅲ 両罰規定と法人処罰論
 1 問題の所在/2 両罰規定/3 法人処罰論/4 [事例2]の解決にむけて
Ⅳ 刑法学の観点から
 1 課徴金と刑罰/2 法人処罰論のゆくえ
Ⅴ ま と め

第12章 手続法上の諸問題
Ⅰ 経済犯罪に対する手続
 1 経済犯罪の特色/2 手続上の問題点
Ⅱ 行政機関による犯則調査手続
 1 概 要/2 国税犯則調査手続/3 証券取引等監視委員会による犯則事件調査/4 公正取引委員会による犯則調査/
 5 犯則調査制度における法整備の意義
Ⅲ 捜 査 手 続
 1 概 要/2 事件の発見・捜査の端緒/3 捜 査/4 [事例1]の解決にむけて
Ⅳ 公訴提起・公判・裁判
 1 公訴提起/2 公判・裁判/3 [事例2]の解決にむけて
Ⅴ 刑法学の視点から
Ⅵ ま と め

事項索引
判例索引
著者略歴
穴沢 大輔(アナザワ ダイスケ anazawa daisuke)
長井 長信(ナガイ チョウシン nagai choushin)
タイトルヨミ
カナ:ニュウモンケイザイケイホウ
ローマ字:nyuumonkeizaikeihou

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