( )
定価:9,680円(8,800円+税)
判型:A5変形
書店在庫をチェック
内容紹介
◆民法学の歩みを見直す契機と、過渡期としての現代への手がかり◆
学問の「危機」、今その視線はルーツへ。視座・対象・方法を選ぶことから、近代日本の民法教育・学習がどのような環境のなかに現れることになったかを明らかにする。民法学の歩みを見直す契機と、過渡期としての現代への手がかり。
大村敦志(学習院大学教授・東京大学名誉教授)による序文を付す。
学問の「危機」、今その視線はルーツへ。視座・対象・方法を選ぶことから、近代日本の民法教育・学習がどのような環境のなかに現れることになったかを明らかにする。民法学の歩みを見直す契機と、過渡期としての現代への手がかり。
大村敦志(学習院大学教授・東京大学名誉教授)による序文を付す。
目次
『明治中期の民法教育・民法学習―法学徒たちの社会史へ』(学術選書)
荒川英央(中央大学法学部助教) 著
【目 次】
◇序 文〔大村敦志〕
◆序 論
はじめに
Ⅰ 三つの照応①:現在から
1 法曹までの途
(1)法科大学院
(2)予備試験
(3)大規模法律事務所:望ましい地位達成の新しい選択肢
2 法学習の途
(1)債権法改正・家族法改正
(2)法曹の私事化?
3 立法関与への道
Ⅱ 三つの照応②:過去へ
1 第一章:判事登用規則下の司法官任用
2 第二章:民法学習の方法としての討論会
3 第三章:法律取調委員会と法典調査会前期のメンバー構成
「学識」,「学知」,あるいは「法学」について
◆第一章 判事登用規則下の司法官任用
序 論
1 問題の所在
2 対象と方法
(1)対象の設定
(2)分析の方法
Ⅰ 判事登用規則による司法官任用
1 1条という原則
(1)判事登用規則制定の趣旨
(2)1条のなかの階層性:「学識」の構成
(3)1条の運用
2 9条という例外
(1)「経験」の処遇
(2)9条の運用
Ⅱ 判事登用規則体制の帰結
1 新任司法官の集団的特性
(1)世代・族籍・学習歴
(2)法曹への途
2 司法の世界のなかで:司法官の「内」と「外」
小 括
◆第二章 民法学習の方法としての討論会
序 論
1 問題の所在
2 対象と方法
3 伝統との接合
(1)会読・輪講と代言結社での法律学習
(2)私立法律学校の輪講と討論会
(3)私立法律学校の討論会の在り様:共存から混交へ?
Ⅰ 民法典不在という法状況のなかで
1 民法で討論するということ
(1)討論会と法理学あるいは「法理」:討論会の検討に先だって
(2)始まりの法協討論会:第1期
(3)法協討論会の展開:第2期
2 英法学徒と仏法学徒の出会いへ:第3期
(1)不動産の二重譲渡と第2買主の悪意
(2)違約罰の予定
(3)不動産の二重譲渡と第2買主の悪意・再訪:私立法律学校聯合討論会の場合
(4)契約の自由と恩恵契約
(5)名誉毀損と謝罪広告:条理裁判判決・再訪
(6)過失相殺:「共同懈怠」
Ⅱ 民法典と向き合う
1 旧民法公布を間近に控えて:第4期
(1)永小作の第三者への効力
(2)学校費として義捐された田地の帰趨
2 旧民法を生きる:第5期
(1)過失相殺:「共同懈怠」・再訪;私立法律学校聯合討論会の場合
(2)危険負担
(3)被雇人間の不法行為と雇主の責任
(4)詐欺に基づく消費貸借契約の取消と事情を知って保証した保証人の義務
おわりに:サブカルチャーへ?
(1)それぞれのさきに
(2)討論するという文化:討論し続ける法学徒たち
付表二
◆第三章 法律取調委員会と法典調査会前期のメンバー構成
序 論
1 問題の所在
2 対象と方法
(1)対象の設定
(2)分析の方法
Ⅰ 法律取調委員会期
1 井上外務大臣委員長期:外交と「学識」と
(1)「裁判管轄条約」
(2)民法編纂へ
2 司法省法律取調委員会期:「法制官僚」の時代
(1)山田委員長の委員会構想
(2)司法省法律取調委員会期の委員会メンバー構成
(3)取調委員と取調報告委員と
Ⅱ 法典調査会前期
1 法典調査会前期第1期:「開かれた」立法?
(1)法典調査会規則4条
(2)法典調査会前期第1期のメンバー構成
2 法典調査会前期第2期:アカデミック・プロフェッションの制度化のなかで
(1)法典調査会規則改正
(2)組織再編の意味
おわりに代えて:“法学徒たち”のそれから
◇結 論
・あとがき
・文献リスト
荒川英央(中央大学法学部助教) 著
【目 次】
◇序 文〔大村敦志〕
◆序 論
はじめに
Ⅰ 三つの照応①:現在から
1 法曹までの途
(1)法科大学院
(2)予備試験
(3)大規模法律事務所:望ましい地位達成の新しい選択肢
2 法学習の途
(1)債権法改正・家族法改正
(2)法曹の私事化?
3 立法関与への道
Ⅱ 三つの照応②:過去へ
1 第一章:判事登用規則下の司法官任用
2 第二章:民法学習の方法としての討論会
3 第三章:法律取調委員会と法典調査会前期のメンバー構成
「学識」,「学知」,あるいは「法学」について
◆第一章 判事登用規則下の司法官任用
序 論
1 問題の所在
2 対象と方法
(1)対象の設定
(2)分析の方法
Ⅰ 判事登用規則による司法官任用
1 1条という原則
(1)判事登用規則制定の趣旨
(2)1条のなかの階層性:「学識」の構成
(3)1条の運用
2 9条という例外
(1)「経験」の処遇
(2)9条の運用
Ⅱ 判事登用規則体制の帰結
1 新任司法官の集団的特性
(1)世代・族籍・学習歴
(2)法曹への途
2 司法の世界のなかで:司法官の「内」と「外」
小 括
◆第二章 民法学習の方法としての討論会
序 論
1 問題の所在
2 対象と方法
3 伝統との接合
(1)会読・輪講と代言結社での法律学習
(2)私立法律学校の輪講と討論会
(3)私立法律学校の討論会の在り様:共存から混交へ?
Ⅰ 民法典不在という法状況のなかで
1 民法で討論するということ
(1)討論会と法理学あるいは「法理」:討論会の検討に先だって
(2)始まりの法協討論会:第1期
(3)法協討論会の展開:第2期
2 英法学徒と仏法学徒の出会いへ:第3期
(1)不動産の二重譲渡と第2買主の悪意
(2)違約罰の予定
(3)不動産の二重譲渡と第2買主の悪意・再訪:私立法律学校聯合討論会の場合
(4)契約の自由と恩恵契約
(5)名誉毀損と謝罪広告:条理裁判判決・再訪
(6)過失相殺:「共同懈怠」
Ⅱ 民法典と向き合う
1 旧民法公布を間近に控えて:第4期
(1)永小作の第三者への効力
(2)学校費として義捐された田地の帰趨
2 旧民法を生きる:第5期
(1)過失相殺:「共同懈怠」・再訪;私立法律学校聯合討論会の場合
(2)危険負担
(3)被雇人間の不法行為と雇主の責任
(4)詐欺に基づく消費貸借契約の取消と事情を知って保証した保証人の義務
おわりに:サブカルチャーへ?
(1)それぞれのさきに
(2)討論するという文化:討論し続ける法学徒たち
付表二
◆第三章 法律取調委員会と法典調査会前期のメンバー構成
序 論
1 問題の所在
2 対象と方法
(1)対象の設定
(2)分析の方法
Ⅰ 法律取調委員会期
1 井上外務大臣委員長期:外交と「学識」と
(1)「裁判管轄条約」
(2)民法編纂へ
2 司法省法律取調委員会期:「法制官僚」の時代
(1)山田委員長の委員会構想
(2)司法省法律取調委員会期の委員会メンバー構成
(3)取調委員と取調報告委員と
Ⅱ 法典調査会前期
1 法典調査会前期第1期:「開かれた」立法?
(1)法典調査会規則4条
(2)法典調査会前期第1期のメンバー構成
2 法典調査会前期第2期:アカデミック・プロフェッションの制度化のなかで
(1)法典調査会規則改正
(2)組織再編の意味
おわりに代えて:“法学徒たち”のそれから
◇結 論
・あとがき
・文献リスト
著者略歴
荒川 英央(アラカワ ヒデオ arakawa hideo)
中央大学法学部助教
大村 敦志(オオムラ アツシ oomura atsushi)
学習院大学教授・東京大学名誉教授
タイトルヨミ
カナ:メイジチュウキノミンポウキョウイクミンポウガクシュウ
ローマ字:meijichuukinominpoukyouikuminpougakushuu
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。
大村 敦志 最近の著作
もうすぐ発売(1週間以内)
近刊:ランダム
※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。