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2018年11月12日発売

芙蓉書房出版

出版社名ヨミ:フヨウショボウシュッパン

知られざるシベリア抑留の悲劇

占守島の戦士たちはどこへ連れていかれたのか
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内容紹介
この暴虐を国家犯罪と言わずに何と言おうか!
飢餓、重労働、酷寒の三重苦を生き延びた日本兵の体験記、ソ連側の写真文集などを駆使して、「地獄の収容所」の実態を明らかにする。

日本降伏直後の昭和20年8月17日、ソ連軍が突如、北千島の占守島に侵攻してきた。占守島の戦いの最前線にいたのは、旭川第七師団編制の村上大隊と竹下大隊を主体とした4000名。停戦後、武装解除された日本兵は、「日本帰国」とだまされて、最北のシベリアへ送られた。
マガダン・コルィマ収容所で死亡した捕虜154名の詳細データも収録。
目次
序 章 囚人通訳シャーポシニコフと日本
第一章  昭和20年8月17日深夜、ソ連軍、占守島に侵攻
最後の地上戦、占守島の戦い/報復か、最強の日本兵4000人を最北のマガダンへ強制連行/シベリア抑留とは何だったのか
第二章 マガダン、コルィマは「地獄の収容所」
弾圧犠牲者の慰霊碑《深き悲しみのマスク(マスカ・スコルビ)》/ソ連収容所群島のなかのマガダン、コルィマ/極北建設総局(ダーリストロイ)と北東収容所(セヴヴォストラーグ)
第三章 最北の捕虜収容所、マガダン第八五五収容地区
第一収容所/第二~第四収容所/懲罰ラーゲリ
第四章 北千島の民間人の抑留と日魯漁業の悲劇
郡司大尉の報效義会と北の防人、別所佐吉・二郎藏/北千島における民間人の抑留生活/囚人収容所に送られた日魯漁業幹部
第五章 コルィマの地獄の収容所群
ハトィナフ収容所(金鉱山)/エリゲン収容所(女囚、農業ソフホーズ)/セルパンチンカ監獄(銃殺監獄)/マリジャク収容所(仮借なき金鉱山)/ジェルガラ収容所(スターリンのダッハウ)/ブトゥグイチャグ収容所(錫、ウラン鉱山)
第六章 コルィマを生き延びた日本人受刑者
捕虜と囚人では何が違うのか/31柱の日本人遺骨の謎/マガダン組/大陸組
終 章 帰国と死亡者数
死亡者数は何人か/全員帰国
参考文献
マガダン・コルィマにおける死亡者名簿
著者略歴
長勢 了治(ナガセ リョウジ nagase ryouji)
1949年北海道美瑛町生まれ。北海道大学法学部卒業後、三菱ガス化学入社。退職後、ロシア極東大学函館校でロシア語を学ぶ。以後、シベリア抑留問題を研究。著書に『シベリア抑留全史』(原書房、2013年)、『シベリア抑留』(新潮選書、2015年)、『シベリア抑留関係資料集成』(富田武氏との共編、みすず書房、2017年)がある。
タイトルヨミ
カナ:シラレザルシベリアヨクリュウノヒゲキ
ローマ字:shirarezarushiberiayokuryuunohigeki

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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