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2023年3月8日発売

北海道大学出版会

出版社名ヨミ:ホッカイドウダイガクシュッパンカイ

ボーダーツーリズムの記録 1997-2022

国境に立って、感じて、撮った
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内容紹介
旅にはストーリーが必要である。そこでこの写真集では,斉藤さんが暮らす稚内,つまり日本の最北端の境界地域を起点に,ユーラシアの陸と海をぐるっと廻り,稚内へと戻るツアーを表現することにした。すなわち,稚内から国境を越えてサハリンへ,サハリンを縦走し,ロシア本土に。そこからユーラシア最北の地域をめぐり,中露国境を越える。中国の境界域をめぐり,南へ。ベトナム,台湾,韓国,パラオから日本の境界域を見る。最後は太平洋からオホーツク海に戻り,千島列島を経て,稚内へ。この旅の醍醐味は,ボーダーのもつグラデーションを存分に味わえることだろう。風景は変わらないのに,暮らす人びとが国境を越えて突然変わる。つまり,同じ自然の中にさまざまな文化が見える。また人は変わらないのに,風景が大きく違う。あるときは青,あるときは赤,そして白や黒。写真でしか表現できないコントラストは,読者をボーダーツーリズムのもつ多様な色彩の世界に導くに違いない。
(「刊行によせて」より/北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授・岩下明裕)

*   *   *

日本の最北端の境界地域・稚内を起点に,ユーラシアの陸と海をまわって稚内へと戻る「端っこから始まる旅」をテーマにまとめた写真集。現地を旅した著者が自身の目で見て,耳で聞いて,身体で感じた多様性に満ちた境界地域の魅力を,写真と紀行文で切り撮る。
目次
刊行によせて──ボーダーツーリズムへの誘い
……寄稿:岩下明裕(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授)

Ⅰ 北海道稚内からサハリンへ向かう(寄稿:岩下明裕)
1.稚内からコルサコフ,ユジノサハリンスク,そして北緯50度線
2.1945年8月樺太に散った若き女性たちを偲ぶ:真岡,太平
3.境界に生きた横綱大鵬
4.地の果てサハリン「北知床岬」
5.北サハリン「亜港」の今

Ⅱ 極北のロシアから中国シルクロードへ(寄稿:岩下明裕)
1.間宮海峡からアムール川そしてハバロフスクへ
2.「-67.8 度のまち」ベルホヤンスクそして真冬のシベリアを周遊する
3.中露国境の旅:ザバイカリエ地方から内蒙古へ
4.旧満洲ノモンハン事件を思う
5.中国境界域のシルクロード

Ⅲ 越境する日本(寄稿:岩下明裕)
1.ベトナム旧日本人町と台湾「慰霊の海」
2.台湾から与那国へ
3.済州島から五島へ
4.釜山から対馬へ
5.パラオそして小笠原

おわりに──再び稚内へ(寄稿:岩下明裕)
1.占守島:北海道を守った戦い
2.根室から礼文島:オホーツク海道


撮影年表
参考資料
あとがき
著者略歴
斉藤 マサヨシ(サイトウ マサヨシ saitou masayoshi)
1955年 北海道稚内市生まれ 東京写真大学短期大学部(現東京工芸大学)卒業 稚内市役所に勤務、観光交流課長、教育部長等を歴任し、2015年退職 写真工房Westenを主宰 サハリン(樺太)国境紀行写真展など2022年現在、国内外各地で55回の写真展を開催 著書に『斉藤マサヨシ写真集 サハリンに残された日本:樺太の面影、そして今』(北海道大学出版会、2017)など
タイトルヨミ
カナ:ボーダーツーリズムノキロクイチキュウキュウナナニマルニイニイ
ローマ字:boodaatsuurizumunokirokuichikyuukyuunananimaruniinii

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