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2022年3月14日発売

ベレ出版

出版社名ヨミ:ベレシュッパン

「化学の歴史」が一冊でまるごとわかる

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内容紹介
「化学とは何でしょうか?」科学には、化学だけでなく、物理学、生物学、天文学、地質学など、いろいろな分野があります。同じ「科学」の中で、化学と他のサイエンスとの違うところは、「化学は物質を扱う」という点です。化学はすべての物質を「原子、分子」の段階にまで還元して研究する科学なのです。
本書では、その化学がどのように生まれ、発展してきたのか。錬金術と呼ばれるものがどのように化学の発展に寄与してきたのか。化学者たちがどのような法則・定理をつくってきたのかを丁寧に解説し、量子化学、実験化学、ゲノムが開く生命化学の話へとつないでいきます。




目次


プロローグ 化学の歴史は「ひとの歴史」そのもの
第1章 なぜ古代の化学は観念的だったのか?
第2章 魔女が跋扈した裏に隠された中世の化学
第3章 錬金術が化学を成長させた
第4章 大航海・産業革命時代の化学
第5章 光法則・定理が大爆発した〈化学の時代〉
第6章 量子理論を包み込んだ新しい化学
第7章 平和か戦争か、実験化学の時代
第8章 ゲノムが開く生命化学
目次
プロローグ 化学の歴史は「ひとの歴史」そのもの
 この世のすべての「物質」を扱うのが化学のしごとです

第1章 なぜ古代の化学は観念的だったのか?
 1-1 この世界は「四元素」でできていると考えた-観察・実験の姿勢
 1-2 死と痛みから逃れるための迷信、そして科学へ―薬学とトランス状態
 1-3 化学的な操作で「金属」をとり出す―青銅の精錬
 1-4 ヒッタイトから日本のたたら製鉄まで-鉄の製錬
 かがくの窓 化学の常識も「疑問符」だらけ?


第2章 魔女が跋扈した裏に隠された中世の化学
 2-1 古代化学を継承したのはアラビア人だった-アルコール、アルカリ
 2-2 独自の発達を遂げたインドの科学-極微と虚空
 2-3 なぜ、中世中国の化学は遅れをとったのか?―陰陽五行説
 2-4 宗教が薬物・麻薬で人心を操作―シャーマンと巫女
 2-5 なぜ、軍隊が「覚せい剤」を若者に利用したのか?-アヘンとヒロポン
 2-6 魔女裁判のホントの理由は「細菌」にあった?-麦角アルカロイド
 2-7 人類史は「殺人の歴史」でもあった-ルネサンスの光と闇
 かがくの窓 犠牲を伴った「中世の化学物質」


第3章 錬金術が化学を成長させた
 3-1 卑金属を貴金属に変えるマジック-錬金術の時代
 3-2 哲学的な意味も込められていた錬金術-賢者の石
かがくの窓 ニュートンも錬金術師だった?
 3-3 エジプトからアラビア、そしてヨーロッパへ伝搬―錬金術の歴史
 3-4 実験器具・試料を生み出した錬金術―化学の推進①
 3-5 金属の精製・蒸留・昇華法などの技術を蓄積-化学の推進②
 かがくの窓 昔の実験器具は原始的に見えて合理的


第4章 大航海・産業革命時代の化学
 4-1 なぜ、新しい交易ルートを必要としたのか?-金と香料を求めて
 4-2 産業革命は第 2 のエネルギー革命だった-脱・手作業
 4-3 『プリンキピア』は科学時代の幕開けを示す-ニュートンの法則
 4-4 一度罹ると、二度は罹らない?-ワクチン誕生
 4-5 世界に先んじた華岡青洲の全身麻酔-江戸の医療革命
 かがくの窓 大仏様で公害が起きた?


第5章 光法則・定理が大爆発した〈化学の時代〉
 5-1 「定量的」化学をもたらした秤量器-定性・定量
 5-2 ラボアジェの質量保存の法則-定量化が生んだ成果
 5-3 プルーストの定比例の法則-質量比は一定
 5-4 ドルトンの倍数比例の法則と原子説-簡単な整数比
 5-5 ゲイ・リュサックの気体反応の法則-化合物の反応
 5-6 教科書ではわかりにくい「原子、分子、元素の違い」は?-素朴な疑問
 5-7 メンデレーエフの「空欄」のアイデア-周期表の発明
 5-8 元素Aは元素Bに変わりうるのか?-放射性元素と錬金術
 5-9 原子はどんな形をしているのか?-初期の原子モデル


第6章 量子理論を包み込んだ新しい化学
 6-1 すべての物質は「粒子性と波動性」を併せ持つ-量子理論の指摘
 6-2 「量子化学」は量子理論をとり入れた化学-不確定性原理
 6-3 原子をうまく表わすモデルをつくれないか?-現代的原子構造論
 6-4 原子と原子は、どうやって結合するの?-分子軌道法


第7章 平和か戦争か、実験化学の時代
 7-1 天使の化学反応か、悪魔の化学反応か?-ハーバー・ボッシュ法
 7-2 なぜ、抗生物質は細菌に効くのか?-ペニシリンの効用
 7-3 クモの糸より細く、鉄よりも強い-合成高分子化学
 7-4 物質の構造をどう決めるか?-天然物化学の発展
 7-5 1分子のクルマが自在に走る-超分子化学


第8章 ゲノムが開く生命化学
 8-1 「生命体」とは結局なんなのか?-DNAの二重らせん
 8-2 ゲノム編集と遺伝子組み換えはどう違う?-キメラの誕生
 8-3 免疫が働くしくみを解明した歴史-抗原ー抗体反応
 8-4 人類が手に入れた新しいワクチン-mRNAワクチン
 8-5 危ぶまれる軍事利用と生命倫理-人造生命体
著者略歴
齋藤 勝裕(サイトウ カツヒロ saitou katsuhiro)
1945年5月3日生まれ。 1974年、東北大学大学院理学研究科博士課程修了、現在は名古屋工業大学名誉教授。理学博士。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学。 主な著書として、「絶対わかる化学シリーズ」全18冊(講談社)、「わかる化学シリーズ」全16冊(東京化学同人)、「わかる× わかった! 化学シリーズ」全14冊(オーム社)、『マンガでわかる有機化学』『毒の科学』『料理の科学』(以上、SB クリエイティブ)、『「量子化学」のことが一冊でまるごとわかる』『「発酵」のことが一冊でまるごとわかる』『「食品の科学」が一冊でまるごとわかる』『「物理・化学」の単位・記号がまとめてわかる事典』(以上、ベレ出版)
タイトルヨミ
カナ:カガクノレキシガイッサツデマルゴトワカル
ローマ字:kagakunorekishigaissatsudemarugotowakaru

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