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2022年12月2日発売

萌書房

出版社名ヨミ:キザスショボウ

縁起の基礎法学入門

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内容紹介
法的なコミュニケーションが行われる特殊な空間=法廷に着目し,コミュニケーションが成立するための条件(コミュニケーション的合理性)について検討し,その上でコミュニケーション的合理性が確保されない状態に着目し,そこで現われてくる原理や価値の対立を確認。加えて,様々な価値をもつ人間主体,場合によっては対立する価値をもつ人間主体の共生についても考察。
目次
第1講 基礎法学とは
材料の創出/二つの二分法的思考/ラグジュアリーの意味/ラグジュアリーとしての学問と習慣/無駄と自己の可能性/法哲学は可能か/法哲学が生み出すもの/二様に現われる法哲学/「普遍性」の概念とその意識/言語論的転回の影響

第2講 レトリックについて Ⅰ
―レトリックとトポス―
他なる言明/レトリックとは何か/レトリックをめぐる評価/トピカとクリティカ/ヴィーコの時代/忘却の齎すもの/真らしいものと人間の知/共通感覚の生成/トピカ→クリティカ/ペレルマンとトポス/量のトポス/質のトポス/概念の分割/対概念における基準/二つのトポスと法哲学の基本的問題

第3講 レトリックについて Ⅱ
―真実性とパラドクス―
レトリックにおけるトポス/ケルゼンの認識と科学/客観性と合意の形成/レトリックのパラドクス/レトリックの三要素/二つのレトリック擁護論/レトリックの術と学/三木清のレトリック論/弁証法的契機と真実性/自己否定と新しいレトリック論/社会的パラドクスと「空」の観点

第4講 法学の二つの思考方式
法のドグマと思考の方式/悪法とは何か/悪法をめぐる議論/ドグマの懐疑と法の改正/学と二つの機能/〈法廷〉というコミュニケーション空間/対話的合理性とその基準/共通感覚という論点/〈法廷〉が前提とする人間像/合意と手続

第5講 〈法廷〉におけるコミュニケーション的合理性
法の道徳/〈法廷〉の局面とその区別/参加テーゼ/二つの局面における話し手と聞き手/AEAP原則とその解釈/交替性の二段階/交替性のない裁判/法システムと不満の扱い/普遍的聴衆の説得と「空」の充填

第6講 憲法裁判
対話的合理性とコミュニケーション的合理性/確信犯におけるパラドクス/悪法の捉え方と法の妥当性/全体主義的な裁判制度/憲法裁判の位置/冤罪裁判におけるドグマ/弁論の区別と権力の分立/司法における消極と積極/法的ドグマへの包摂/入れ替わる法の内外/法学と哲学における手続の価値/ルーマンにおける会話の継続/コミュニケーション的合理性の条件

第7講 憲法裁判と〈法廷〉の選択
幻の〈法廷Ⅱ〉/審理の打ち切りと法的推論/裁判の予測可能性/宮沢・有倉論争/憲法判断についての考え方/憲法判断回避と判例/〈法廷〉選択の検討/憲法判断とイデオロギー対立/合理的な〈法廷〉選択と不確定性/コミュニケーション的合理性の不成立と司法の信頼/仮想的審理

第8講 リベラリズムとデモクラシー Ⅰ
―淵源としての寛容と啓蒙―
コミュニケーション的合理性の材料づくり/自由とリベラル/リベラリズムの展開とリベラリズムの根本理念/リベラリズムの淵源とロックの思想/啓蒙と人間像/自然法の世俗化/系の創出/古代・中世のデモクラシー/ケルゼンのデモクラシー擁護論/ケルゼンとロールズ

第9講 リベラリズムとデモクラシー Ⅱ
―正義の原理と憲法上の価値―
啓蒙思想家の挑戦/ロールズの試み/リバタリアニズムの立場/法的価値を規定する/生存権の抽象と具体/〈法廷〉における生存権/〈法廷Ⅲ〉の存在/デモクラシーと違憲審査権の関係/リベラリズムの違憲審査権擁護論/参加と共生の原理/主権と人権/憲法を制定する力と法の支配

第10講 〈法廷〉と立法事実 Ⅰ
 ―訴訟当事者と〈法廷〉の選択―
現代型訴訟の特徴/司法のイメージと裁判の正統性/期待される現代型訴訟/不確実な社会/立法事実と判決事実/専門家のパラドクス/アメリカの憲法事例/憲法成立前史/科学的論証による〈法廷Ⅰ〉への移行/憲法と人種差別問題/法の専門家同士の議論

第11講 〈法廷〉と立法事実 Ⅱ
 ―社会科学的方法と時間的要素―
専門家の視点の相対化/立法事実の把握/宗教的確信行為と憲法的確信行為/分離すれども平等/科学的論証の援用と批判/法理と憲法の関係/確信的行為の憲法適合化/議会弁論的判決/救済としての判決の内容と意味/救済における時間的要素/因果という形式

第12講 自由と共同体 Ⅰ
 ―「自由」の伝統と共同体論―
共同体と属性への着目/リバタリアニズムの多様性/ノージックの最小国家/ハイエクの自生的秩序/イギリス古典経験論とスコットランド/ノモスと法の支配/設計主義の非合理性/リバタリアンの民主主義観/否定という方法/縦時間の民主主義/コミュニタリアニズムの立場/透明でない主体/正よりも善/価値の一元化と中立性問題/生ける存立基盤

第13講 自由と共同体 Ⅱ
 ――中立性と二元論――
自由の困難さと自己の探究/コミュニタリアンへの応答/パターナリズムとの応酬/危害原理の盲点/フェミニズムと法の二元的世界/注目される複数の二元論/二元論のあいだでの相互観察/多文化主義とコミュニタリアニズム/単一でない「平等」とは何か/複合的平等の複雑な主体/偶然性の価値/否定的媒体としてのリベラリズム

第14講 他者と根源的可能性
法における他者性と近代における審級/時間性と審級/共感の裂開/意志の裂開/時間の裂開/人間像の再検討/偶有性=可能性の逓減と審級の一元化の問題/ルーマンの理論における偶有性/究極の他者と普遍的な他者/矛盾的存在と他者性の内在/自己と他者を媒介するもの/生の内在的価値と根源的可能性/新たな審級論の構築に向けて/リベラリズムとジャコバン主義/生命体と残余のリアル

第15講 まとめ
著者略歴
松岡伸樹(マツオカノブキ matsuokanobuki)
姫路獨協大学准教授。専攻は法哲学,法社会学。
タイトルヨミ
カナ:エンギノキソホウガクニュウモン
ローマ字:enginokisohougakunyuumon

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