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定価:6,380円(5,800円+税)
判型:A5
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内容紹介
本書の核心は次の二点の論究である。⑴ シェーラーの「倫理学的人格主義」の中核であり、自己自身が〈間主体的な実存〉であると了得する人間の「自己集中」の過程として説かれている〈倫理的人格の生成と存在〉論の根底には、〈人間の尊厳は奈辺に存するか〉という問いが潜むこと。 ⑵ それに答える過程でシェーラーの企てた、ニヒリズムを秘めた西欧近代市民社会(ゲゼルシャフ)の〈相対化〉や、〈実存的・絶対的〉な「愛と応答愛」の「倫理」としての称揚が、前世紀でのレヴィナスやコフート等の思想形成の直接的な基盤だということ。。
目次
第一章 起点としての〈尊厳死〉の「尊厳」問題
第二章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その一)
第三章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その二)
第四章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その三)
第五章 〈精神化した高次の自愛〉としての「道徳的な自愛」の主体
第六章 人間的「人格」の「生成と存在」の場としての「社会的統一態」
第七章 「欲得社会」での「最高の自己愛」としての「真正な自己愛」
第八章 「倫理的宇宙」としての「教会」の一員となる「真正な自己愛」の主体
第九章 シェーラーの描く「倫理的に価値ある人格」像とその破棄
第十章 シェーラーを導いていた〈いま一つ〉の「倫理的に価値ある人格」像
第一一章 シェーラーの倫理思想の今日的な意義―結語に代えて
第二章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その一)
第三章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その二)
第四章 「愛の秩序」としての「同情感情の基礎づけ法則」(その三)
第五章 〈精神化した高次の自愛〉としての「道徳的な自愛」の主体
第六章 人間的「人格」の「生成と存在」の場としての「社会的統一態」
第七章 「欲得社会」での「最高の自己愛」としての「真正な自己愛」
第八章 「倫理的宇宙」としての「教会」の一員となる「真正な自己愛」の主体
第九章 シェーラーの描く「倫理的に価値ある人格」像とその破棄
第十章 シェーラーを導いていた〈いま一つ〉の「倫理的に価値ある人格」像
第一一章 シェーラーの倫理思想の今日的な意義―結語に代えて
著者略歴
岩谷 信(イワヤ マコト iwaya makoto)
1942年秋田県に生まれる。1966年東北大学文学部卒業。1971年東北大学大学院文学研究科実践哲学専攻博士課程単位取得退学、東北大学文学部助手(宗教学・宗教史学講座)、(八戸工業高等専門学校助教授、東北学院大学教養学部言語文化学科教授を経て、2010年に退職。現在は東北学院大学人間情報学研究所客員研究員。著書:『生きることの探求・西欧思想史におけるその展開』(共著)川島書店、1977年。『西洋倫理思想史』(共著)朝日出版社、1993年。翻訳書:『シェーラー著作集 第七巻 人間における永遠なるもの(下)宗教の諸問題(宗教復興のために)』(共訳)白水社、1978年。『ニコライ・ハルトマン 哲学入門』(共訳)晃洋書房、1981年。
タイトルヨミ
カナ:マックスシェーラーノリンリシソウ
ローマ字:makkususheeraanorinrishisou
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