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定価:2,860円(2,600円+税)
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内容紹介
今なお世界中で広く読まれるハイチ文学の父ルーマン、最晩年の主著、初邦訳。
15年間キューバの農場に出稼ぎに行っていた主人公マニュエルが、ハイチの故郷に戻ってきた。しかしその間に村は水不足による飢饉で窮乏し、ある殺人事件が原因で人びとは二派に別れていがみ合っている。マニュエルは、村から遠く離れた水源から水を引くことを発案し、それによって水不足と村人の対立の両方を解決しようと画策する。マニュエルの計画の行方は……。若き生の躍動を謳歌する、緊迫と愛憎の傑作長編小説。
「今後われわれの地に花開くすべての偉大なハイチ人は、彼に何かを負わないことはありえない」――ジャックステファン・アレクシ(ハイチの作家)
「ジャック・ルーマンはハイチの集落にギリシャ悲劇を導入した」――ルネ・ドゥペストル(ハイチの詩人)
「ハイチだけでなくアンティル諸島全体で、一九五〇年代に成人に達した世代にとってバイブルのような作品」――パトリック・シャモワゾー、ラファエル・コンフィアン『クレオールとは何か』
15年間キューバの農場に出稼ぎに行っていた主人公マニュエルが、ハイチの故郷に戻ってきた。しかしその間に村は水不足による飢饉で窮乏し、ある殺人事件が原因で人びとは二派に別れていがみ合っている。マニュエルは、村から遠く離れた水源から水を引くことを発案し、それによって水不足と村人の対立の両方を解決しようと画策する。マニュエルの計画の行方は……。若き生の躍動を謳歌する、緊迫と愛憎の傑作長編小説。
「今後われわれの地に花開くすべての偉大なハイチ人は、彼に何かを負わないことはありえない」――ジャックステファン・アレクシ(ハイチの作家)
「ジャック・ルーマンはハイチの集落にギリシャ悲劇を導入した」――ルネ・ドゥペストル(ハイチの詩人)
「ハイチだけでなくアンティル諸島全体で、一九五〇年代に成人に達した世代にとってバイブルのような作品」――パトリック・シャモワゾー、ラファエル・コンフィアン『クレオールとは何か』
目次
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
第十章
第十一章
第十二章
第十三章
第十四章
終わりと始まり
訳者あとがき
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
第十章
第十一章
第十二章
第十三章
第十四章
終わりと始まり
訳者あとがき
著者略歴
ジャック・ルーマン(ジャックルーマン jakkuruuman)
ジャック・ルーマン(Jacques Roumain)
1907年、ハイチの首都ポルトープランスの裕福なムラートの家庭に生まれる。母方の祖父は、1912年から翌年に暗殺されるまで同国大統領を務めたタンクレド・オーギュスト。1921年からスイスの寄宿学校で学び、1926年には農学を学ぶためスペインのマドリードに移る。1927年、遊学を終えて帰国。1934年、ハイチ共産党を設立。1936年、ベルギーにいる実弟を頼ってブリュッセルに亡命。1937年、パリに移住。1939年にフランスを離れてニューヨークに渡り、コロンビア大学で民族学を学ぶ。1941年、亡命生活を終えて帰国し、ハイチ民族学研究所の初代局長に就任。1942年、メキシコ代理大使に任命される。1944年、任地で本書『朝露の主たち』を完成させるが、同年8 月に他界。死因は不明で、毒殺説もささやかれた。享年37。死後、『朝露の主たち』と詩集『黒檀の木』が刊行された。
松井裕史(マツイヒロシ matsuihiroshi)
松井裕史(まつい・ひろし)
金城学院大学文学部専任講師。ニューヨーク市大学大学院センターで博士候補資格取得後、フランスのパリ第八大学で博士号取得。文学博士。フランスおよびフランス語圏文学、とりわけカリブ海が専門。訳書に、ジョゼフ・ゾベル『黒人小屋通り』(作品社)がある。
タイトルヨミ
カナ:アサツユノアルジタチ
ローマ字:asatsuyunoarujitachi
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