近刊検索 デルタ

2017年4月5日発売

コモンズ

出版社名ヨミ:コモンズ

共生主義宣言

経済成長なき時代をどう生きるか
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
グローバリゼーションのもとで経済が危機を迎え、格差が拡大するなかで、
GNPの増大に代わる、コミュニティとエコロジーを重視した
新しい社会と経済の指針を示す実践と思想の書。
目次
まえがき マルク・アンベール

第1章 共生主義とは何か? 西川 潤
1  共生の意味と本書の構成
2  「共生主義宣言」の背景
3  「共生主義宣言」の内容
4  世界を文化的・倫理的視点から読み解く
5  「共生主義宣言」の意義
  ――社会科学における倫理性の再建を通じた近現代的世界観の転回

第2章 共生主義宣言――相互依存宣言 アンベール―雨宮裕子 訳
はじめに
1  最大の挑戦
2  四つ(加えてもう一つ)の基本的問題
3  共生主義について
4  倫理と政治と環境と経済に関する考察
5  具体策とは?

第3章 共生主義の経済マルク・アンベール
1  社会をより人間的にする
2  経済と科学技術が支配する社会からの脱却
3  もうひとつの基盤による暮らしの再構築
4  あらゆる活動の商品化に歯止めをかける
5  組織の大きさの制限

結びに代えて

第4章 共生社会への壁をどう克服するか? 西川 潤
1  津久井やまゆり園での障がい者殺人と格差の時代
2  内なる偏見がもたらす社会的損失と相模原事件の教訓
3  ポスト経済成長期を拓く二つの地域ケア

第5章 現代世界における「農の営み」の根拠 勝俣 誠
1  日本型危機の克服と「農の営み」
2  私たちは回しているのか、回されているのか
3  「豊かさ」の現代史
4  断絶とつながりの回復
5  「農の営み」から現代世界を読み直す
6  モノの消費よりも自律を

第6章 ひろこのパニエ
――フランスで取り組んだ共生の産消提携 アンベール―雨宮裕子
1  実践研究からの学び
2  新鮮で安全な地元の野菜を求めて
3  孤立から連帯へ
4  「ひろこのパニエ」の発足と広がり
5  「ひろこのパニエ」から共生社会へ
6  対話から

〈コラム〉 世界に広がる生産者と消費者の地産地消 アンベール―雨宮裕子

第7章 地域に息づく共生運動
1  菜の花プロジェクトが描き出す循環型社会 藤井絢子
2  都市と農村を結ぶ持続可能なコミュニティをどう創るか? 吉川成美
3  野馬土が目指す内発的復興 西川 潤

あとがき 西川 潤
著者略歴
西川 潤(ニシカワ ジュン nishikawa jun)
西川 潤 1936年生まれ。 早稲田大学名誉教授。学術博士。 専攻:国際経済学、開発経済学。 主著『人間のための経済学――開発と貧困を考える』(岩波書店、2000年)、『グローバル化を超えて――脱成長期 日本の選択』(日本経済新聞出版社、2011年)、『新・世界経済入門』(岩波新書、2014年)、共編著『連帯経済――グローバリゼーションへの対案』(明石書店、22007年)、『開発を問い直す――転換する世界と日本の国際協力』(日本評論社、2011年)など。
マルク・アンベール(マルク アンベール maruku anbeeru)
マルク・アンベール 1947年生まれ。 レンヌ第1大学政治経済学教授、経営学博士。 主著“Vers une civilisation de convivialite : travailler ensemble pour la vie en prenant soin l'un de l'autre et de la nature"(『共生の文明へ――自然を破壊せず、人がいたわり合って生きるには), Editions Goater, Rennes,2014.共著“Social Exclusion‐Perspectives from France and Japan"(『社会的排除の日仏比較考察』), TransPacificPress, Melbourne,2011. 共編著『脱成長の道――分かち合いの社会を創る』(コモンズ、2011年)。
勝俣 誠(カツマタ マコト katsumata makoto)
勝俣 誠 1946年生まれ。半農半読。 主著『アフリカは本当に貧しいのか――西アフリカで考えたこと』(朝日選書、1993年)、『新・現代アフリカ入門――人々が変える大陸』(岩波新書、2013年)、『娘と話す世界の貧困と格差ってなに?』(現代企画室、2016年)。
アンベール―雨宮 裕子(アンベール アメミヤ ヒロコ anbeeru amemiya hiroko)
アンベール―雨宮 裕子 1951年生まれ。レンヌ第2大学日本文化研究所長。 編著“Du Teikei aux AMAP‐le renouveau de la vente directe de produits fermiers locaux”(『提携からアマップヘ――再生する地産地消』),レンヌ大学出版局,2011. 主論文「福島の被災農家たち」『震災とヒューマニズム――三・一一後の破局をめぐって』明石書店、2013年、“La longue marche de l'agriculture familiale au Japon”(「日本の家族農業の変遷」),Revue Tiers Monde, Armand Colin, 2015.
藤井 絢子(フジイ アヤコ fujii ayako)
藤井 絢子 1946年生まれ。 NPO法人菜の花プロジェクトネットワーク代表。 編著『菜の花エコ革命』(創森社、2004年)、『菜の花エコ事典』(創森社、2011年)、『チェルノブイリの菜の花畑から』(創森社、2011年)。
吉川 成美(ヨシカ ワナルミ yoshika wanarumi)
吉川 成美 1969年生まれ。 県立広島大学大学院経営管理研究科准教授、URGENCI(国際CSAネットワーク)理事。 共著『中国の森林再生――社会主義と市場主義を超えて』(御茶の水書房、2009年)、『高畠学』(藤原書店、2011年)。 主論文「野の復権【社会主義と市場主義を超えて】」『環』Vol.40、2010年。
タイトルヨミ
カナ:キョウセイシュギセンゲン
ローマ字:kyouseishugisengen

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
緑の書 リビアのカダフィ大佐の理論
2011年10月20日、カダフィ大佐は殺された

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)
新着:ランダム(5日以内)

>> もっと見る

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。