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2023年9月1日発売

ジアース教育新社

出版社名ヨミ:ジアースキョウイクシンシャ

学校全体で取り組む ポジティブ行動支援スタートガイド

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内容紹介
学校全体ですべての児童生徒のポジティブな行動を褒め、支援することで問題行動を減らすアプローチ「スクールワイドPBS(school-wide positive behavior support)」は、各自治体の小中学校等で実践が進み、広がりを見せている。一方で、実践を進めようとしたときに、何から始めたらよいかわからず、継続的な取組に至らない学校もある。本書では、そうしたニーズに応えてスクールワイドPBS実践に向けた組織づくり、システムづくりのノウハウを順序立てて解説。学校の組織、システムの見直しを図り、スクールワイドPBSの実践を進められるよう、具体的な事例を盛り込んだ。特別支援教育コーディネーターにおすすめの一冊。
目次
はじめに
本書のポイント
第1章 学校教育の課題解決を目指す学校規模ポジティブ行動支援(SWPBS)
第1節 学校教育の課題と期待される対応
1.学校教育が直面している課題
(1)児童生徒の多様性や行動上の問題
(2)教職員の働き方に関する課題
2.組織的対応
(1)生徒指導の重層的支援構造
(2)生徒指導の重層的支援構造とSWPBS の親和性
コラム① SWPBS に取り組む教育委員会の声「宮崎県におけるSWPBS への期待」
第2節 学校規模ポジティブ行動支援(SWPBS)とは何か?
1.ポジティブ行動支援(PBS)とは?
(1)ポジティブな行動をポジティブなアプローチで伸ばす
(2)“行動のABC”に基づいて考える
(3)行動のABC に基づいて、望ましい行動を伸ばす
2.学校規模ポジティブ行動支援(SWPBS)とは
(1)PBS を学校全体で組織的に行う“SWPBS”
(2)SWPBS を構成する4つの要素
(3)SWPBS における3層支援
コラム② SWPBS に取り組む管理職の声「荒れた学校に幸せを与えてくれたPBS」
第3節 学校規模ポジティブ行動支援の“システム”を支える推進チームと推進リーダー
1.SWPBS 実施の段階
(1)SWPBS 実施と4つの段階
2.推進チーム
(1)推進チームとは
(2)推進チーム内の役割
(3)各学校の校内支援体制とSWPBS の推進チーム
3.推進リーダーの役割と資質
(1)推進リーダーとコーチ
(2)推進リーダーを担うべき人材
4.実際の推進リーダーの姿
(1)推進リーダーの活躍と環境
(2)推進チームを「機能させる」ということ
(3)推進リーダーが「機能する」環境
(4)推進リーダーの専門性向上
コラム③ SWPBS に取り組む先生の声「推進リーダーを担って」
第4節 学校規模ポジティブ行動支援の確実な実行
1. 実行度評価の重要性
(1)意思決定のために見るべきデータ
(2)実行度の評価を行うことの重要性
2. 実行度評価のための指標
(1)実行度の評価に使える指標
(2)実行度評価を実施するスケジュール
(3)SWPBS の実践において推進リーダーが押さえるべきポイント
3. 実行度評価の具体的な方法と意思決定へのデータの活用
(1)実行度の評価方法
(2)実行度データに基づく年次評価と次年度に向けての改善計画
コラム④ SWPBS に取り組む先生の声「TFI 評価は、より良い実践にするためのツール」
第5節 学校規模ポジティブ行動支援の成果データ
1. データに基づく意思決定
(1)成果データ
(2)成果データに基づく意思決定
2.ODR を基にした生徒指導記録を用いたデータに基づく意思決定
(1)生徒指導記録の収集
(2)生徒指導記録のグラフ化とデータに基づく意思決定
3.“ 価値ある成果”に関するデータ
コラム⑤ SWPBS に取り組む管理職の声「学校・家庭・地域みんなで取り組むPBS 北巽ver.」
第2章 学校規模ポジティブ行動支援(SWPBS)運営の実際
第1節 探索段階
1.モデルケース(探索段階)の紹介
(1)SWPBS 推進チームを結成(1年目の4月)
(2)推進チームでの定期的な会議(1年目の5~7月)
2.モデルケースのTFI 得点の変化と探索段階のポイント
(1)校内にSWPBS 第1層推進チームを結成しよう
(2)推進チームで定期的に集まり、できたことを確認し、次に取り組むことに
ついて決定しよう
(3)TFI を定期的につけて、それに基づいた改善計画を立てよう
(4)SWPBS の効果的な実践を行うために教職員の研修計画を年間スケジュールに
組み込み実施しよう
3.小中学校の実践例(探索段階)
(1)校内にSWPBS 第1層推進チームを結成しよう
(2)推進チームで定期的に集まり、できたことを確認し次に取り組むことについて
決定をしよう
(3)SWPBS の効果的な実践を行うために教職員の研修計画を年間スケジュールに
組み込み実施しよう
4.推進リーダーの役割・ポイント
(1)推進チームメンバーとの意見交換
(2)推進チームの運営
(3)組織づくりとTFI 評価
(4)年間の計画
コラム⑥ SWPBS に取り組む先生の声
「新しいことを始めるのではなく、今あるものを整理することから…」
第2節 導入段階
1.モデルケース(導入段階)の紹介
(1)SWPBS 概要説明のための校内研修(1年目の8月)
(2)生徒指導記録の開始(1年目の9月〜)
(3)ポジティブ行動マトリクスの作成(1 年目の11 〜 12 月)
(4)第1層支援の検討(1年目の冬休み〜1月)
(5)第1層支援の内容を全教職員で共有する校内研修(1年目の2〜3月)
(6)導入段階の困難と対応
2.モデルケースのTFI 得点の変化と導入段階のポイント
(1)全教職員でSWPBS の実践に関わるデータを定期的に確認し、
意見交換をしよう
(2)学校全体で「ポジティブ行動マトリクス」を作成し、教職員・児童生徒全員で
共有しよう
(3)データの活用
(4)TFI を定期的につけて、それに基づいた改善計画を立てよう
3.小中学校の実践例(導入段階)
(1)全教職員でSWPBS の実践に関わるデータを定期的に確認し、
意見交換をしよう
(2)学校全体で「ポジティブ行動マトリクス」を作成し、教職員・児童生徒全員で
共有しよう
(3)データの活用
4.推進リーダーの役割・ポイント(導入段階)
(1)全教職員が関与する活動の用意
(2)抵抗に対処する
(3)データの活用促進
コラム⑦ SWPBS に取り組む先生の声「動き出しは緩やかに」
第3節 試行段階
1.モデルケース(試行段階)の紹介
(1)全教職員との確認・児童生徒と共有(2年目の4月)
(2)第1 層支援の練習(2 年目の5 ~ 7 月)
(3)第1 層支援の拡大(2 年目の8 ~ 11 月)
(4)試行段階のまとめ(2 年目の12 ~3月)
2.モデルケースのTFI 得点の変化と試行段階のポイント
(1)「 ポジティブ行動マトリクス」に示された目標行動を具体的に児童生徒に
教えよう
(2) 児童生徒の「学校で期待される姿」に沿った望ましい行動を称賛・承認する
共通手段を学校全体で持とう
(3)各学級においてもSWPBS の実践を取り入れよう
3.小中学校の実践例(試行段階)
(1)「 ポジティブ行動マトリクス」に示された目標行動を具体的に児童生徒に
教えよう
(2)児童生徒の「学校で期待される姿」に沿った望ましい行動を称賛・承認する
共通手段を学校全体で持とう
(3)各学級においてもSWPBS の実践を取り入れよう
4.推進リーダーの役割・ポイント(試行段階)
(1)実践の方向付け
(2)「誰が」「何を」「どのように」教えるかの確認
(3)「いつ」「どこで」教えるかの確認
(4)データ収集・分析のサポート
(5)実践の浸透
コラム⑧ SWPBS に取り組む先生の声「まずは、自分の行動を変えてみる!」
第4節 完全実施段階
1.モデルケース(完全実施段階)の紹介
(1) 月目標と対応したキャンペーン方式の導入に向けた準備(3年目4〜5月)
(2)ポジティブ行動支援に基づく生徒指導の方針の周知(3年目の4月)
(3)指導方法のフローチャート(3 年目の6月~)
(4)キャンペーン方式の導入(3年目の6月~)
(5)完全実施段階のまとめ(3年目の12~3 月)
2.モデルケースのTFI 得点の変化と完全実施段階のポイント
(1)問題行動への対応
(2)児童生徒、保護者、地域住民ともSWPBS の実践と成果を共有し、
意見交換をしよう
(3)児童生徒の「学校で期待される姿」に沿った望ましい行動を称賛・承認する
共通手段を学校全体で持とう
(4)年度末には1年間の実践を振り返り、その成果を報告(アピール)しよう
3.小中学校の実践例(完全実施段階)
(1)問題行動への対応
(2)児童生徒、保護者、地域住民ともSWPBS の実践と成果を共有し、
意見交換をしよう
(3)年度末には1年間の実践を振り返り、その成果を報告(アピール)しよう
4.推進リーダーの役割・ポイント
(1)分掌、学年、学級レベルの方向付け
(2)修復するアプローチの浸透
(3)PBS 的対応をシステム化する後押し
(4)成果の共有・発信
コラム⑨ SWPBS に取り組む先生の声
「まずは教師でやってみる!学校のみんなで取り組むポジティブ行動支援」
第3章 学校規模ポジティブ行動支援(SWPBS)の展開
第1節 支援の階層化
1. 追加支援を要する児童生徒の抽出
(1)第1層支援によってどこまでの効果が得られたか
(2)公平性の観点からの確認
2. 第2層支援
(1)第2層支援の実施方法
(2)第2層支援を行うために必要な校内体制
3. 第3層支援
(1)個別の行動支援
(2)第3層支援を行うために必要な校内体制
4. 推進チーム・推進リーダーへの期待
第2節 学校規模ポジティブ行動支援の普及・拡大
1.地域規模でのSWPBS の展開
(1)リーダーシップ(推進)チームの編成
(2)ステークホルダーの関与
(3)予算確保と施策間の整合性
(4)政策
(5)教職員の能力
(6)研修
(7)コーチング
(8)評価
(9)地域におけるSWPBS モデル校の確立
2.今後の日本におけるSWPBS の普及・拡大のために
リソース・資料・用語集
おわりに
編著者紹介
著者略歴
若林上総(ワカバヤシカズサ wakabayashikazusa)
半田健(ハンダケン handaken)
田中善大(タナカヨシヒロ tanakayoshihiro)
庭山和貴(ニワヤマカズキ niwayamakazuki)
大対香奈子(オオツイカナコ ootsuikanako)
タイトルヨミ
カナ:ガッコウゼンタイデトリクム ポジティブコウドウシエンスタートガイド
ローマ字:gakkouzentaidetorikumu pojitibukoudoushiensutaatogaido

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