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2018年10月26日発売

幻戯書房

日本国憲法と本土決戦 神山睦美評論集

神山睦美評論集
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内容紹介
3・11の災害のなかで顕わになった日本人のエートス――苦難に遭えば遭うほど、自分のことはさておいても、さらに苦しんでいる人々に手をのべずにはいられなくなるというエートスは、どこにいってしまったのだろう。近年の注目すべき文芸作品を読み解きながら、災害後の社会を覆う「ニッポン・イデオロギー」という「反動感情」を撃つ、神山思想の現在形。『二十一世紀の戦争』(2009・思潮社9784783716518)『サクリファイス』(2015・響文社)に続く文芸評論集。
巻末に遠藤周作『沈黙』をめぐる若松英輔氏との対談を収録。
目次
はじめに――五〇年前の記憶
(Ⅰ 思想の現場から)
日本国憲法と本土決戦
吉本思想を接ぎ木するために
生成する力と自己中心性――竹田青嗣『欲望論』はどこから来てどこへ行くのか
推進力としての不安と怖れ――大澤真幸『〈世界史〉の哲学』の意義
(Ⅱ 文学の現在)
詩の不自由について
黒田喜夫の葬儀の場面から
生死の境―漱石の俳句
漱石の漢詩
千里を飛ぶ魂の悲しみ――漱石と村上春樹
村上春樹作品に見られる「気がかり」
内向きから外の世界へ――村上春樹の短編小説
共苦と憐憫――タルコフスキー『サクリファイス』再考
(Ⅲ 批評の実践)
批評の精髄――江田浩司『岡井隆考』
究極的な批評の形式――二〇一七年詩論展望
後ろ向きの前衛――西出毬子『全漆芸作品』(MARIKO NISHIDE『The Urusi Story』)
「没後の門人」の「不思議な恋愛感情」――吉増剛造『根源乃手』
アメリカを欲望し続ける者――岡本勝人『「生きよ」という声 鮎川信夫のモダニズム』
非国民のためのオブセッション――添田馨『非=戦(非族)』
「再帰」から紡がれる言葉――伊藤浩子『未知への逸脱のために』
プルーストの文学の普遍性を問う――葉山郁生『プルースト論 その文学を読む』
ミメーシスとしての鎌倉佐弓――鎌倉佐弓『鎌倉佐弓全句集』
窓の外の暗闇を一瞬のように駆け抜ける「Tiger」のイメージ――川口晴美『Tiger is here.』
人間のうちの見捨てられたひとびとよりもさらに下方に位置する言語――細見和之『「投壜通信」の詩人たち 〈詩の危機〉からホロコーストへ』
(Ⅳ 対話から照らされる思想)
遠藤周作『沈黙』をめぐって――若松英輔との対談
あとがき
著者略歴
神山睦美(カミヤマムツミ)
1947年1月、岩手県生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒。文芸評論家2011年『小林秀雄の昭和』で第2回鮎川信夫賞を受賞。その他の著書に『吉本隆明論考』『思考を鍛える論文入門』『読む力・考える力のレッスン』『二十一世紀の戦争』『大審問官の政治学』『希望のエートス 3・11以後』『サクリファイス』など多数。

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