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定価:1,760円(1,600円+税)
判型:四六変形
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内容紹介
コモンとしての書物をベースに新しい社会を作るために。
司書、図書館員、ひとり書店、ひとり出版社……
書物文化の守り手に送る熱きエール
世界でただ一人の内田樹研究家、朴東燮氏による
韓国オリジナル企画の日本語版を刊行!
2023年の講演「学校図書館はなぜ必要なのか?」をメインに、
日韓ともにきびしい状況に置かれている
図書館の本質と使命、教育的機能、あるべき姿を説き、
司書や図書館人にエールを送る第1部「図書館について」と、
「書物の底知れぬ公共性について」(書き下ろし)、
「本の未来について」、「書物は商品ではない」など、
「読む」ことの意味や書物の本質と未来を語る
第2部「書物と出版について」で構成。
朴東燮氏の卓抜な内田樹論「『伝道師』になるということは」と
李龍勳氏の推薦文「『図書館的時間』を取り戻すために」を収録
[本文より]
「僕は図書館というのも、本質的には超越的なものを招来する「聖なる場所」の一種だと思っています」
「図書館はそこを訪れた人たちの無知を可視化する装置である」
「図書館に向かって「みんなが読みたがるベストセラーだけを並べて置け。読まれない本は捨てろ。そうすれば来館者は増える」と言う人たちは知性と無縁な人間である」
「幸福な読書を経験するためには「読字」の時間が必要である」
「紙の本にまさるメディアを人類はまだ発明していない」
「書物とは異界への回路である」
「書物は私有物ではなく、公共財である」
司書、図書館員、ひとり書店、ひとり出版社……
書物文化の守り手に送る熱きエール
世界でただ一人の内田樹研究家、朴東燮氏による
韓国オリジナル企画の日本語版を刊行!
2023年の講演「学校図書館はなぜ必要なのか?」をメインに、
日韓ともにきびしい状況に置かれている
図書館の本質と使命、教育的機能、あるべき姿を説き、
司書や図書館人にエールを送る第1部「図書館について」と、
「書物の底知れぬ公共性について」(書き下ろし)、
「本の未来について」、「書物は商品ではない」など、
「読む」ことの意味や書物の本質と未来を語る
第2部「書物と出版について」で構成。
朴東燮氏の卓抜な内田樹論「『伝道師』になるということは」と
李龍勳氏の推薦文「『図書館的時間』を取り戻すために」を収録
[本文より]
「僕は図書館というのも、本質的には超越的なものを招来する「聖なる場所」の一種だと思っています」
「図書館はそこを訪れた人たちの無知を可視化する装置である」
「図書館に向かって「みんなが読みたがるベストセラーだけを並べて置け。読まれない本は捨てろ。そうすれば来館者は増える」と言う人たちは知性と無縁な人間である」
「幸福な読書を経験するためには「読字」の時間が必要である」
「紙の本にまさるメディアを人類はまだ発明していない」
「書物とは異界への回路である」
「書物は私有物ではなく、公共財である」
目次
日本語版のためのまえがき
第1部 図書館について
図書館とは、そこに入ると「敬虔な気持ちになる」場所
図書館の戦い
無知を可視化する装置
学校図書館はなぜ必要なのか?
Ⅰ 図書館は巨大なアーカイブの入り口である
緩い中間共同体の必要
供養の本質
「この世ならざるもの」について
村上春樹と上田秋成
『羊をめぐる冒険』と四つの系譜作品
『徒然草』を現代語に訳してみて
書物は母語のアーカイブへの入り口
Ⅱ 図書館は新しい世界への扉である
図書館が教える「無限」という概念
図書館の教育的機能
ゆっくりと「聖なるもの」から切り離してゆく場所
異界に通じる扉を守るゲートキーパー
「超越的なもの」への敬意
「書物を守る」拠点
Ⅲ 図書館には魔法使いの居場所を確保しなければならない
学校には子どもたちの「とりつく島」が必要
子どもたちが無防備になれるミステリーゾーンを作る
読むのはどんな本でもいい
第2部 本と出版について
本の未来について
書物は商品ではない
倉吉の汽水空港でこんな話をした
自戒の仕掛け──無知の自覚について
朝の読書運動
ScanとReadの違い
本が読む
リテラシーの高い読者を育てる方法
活字中毒患者は電子書籍で本を読むか?
書物の底知れぬ公共性について──すごく長いあとがき
「書物の共有」から「新しいコモン」へ
書物はできるだけ無償で贈与されるべきである
書物の尊厳を傷つけるなかれ
李龍勳(イ・ヨンフン、図書館文化批評家)
「図書館的時間」を取り戻すために──本書を推薦する
朴東燮(バク・ドンッソプ)
「伝道師」になるということは──編訳者あとがきに代えて
初出一覧
プロフィール
第1部 図書館について
図書館とは、そこに入ると「敬虔な気持ちになる」場所
図書館の戦い
無知を可視化する装置
学校図書館はなぜ必要なのか?
Ⅰ 図書館は巨大なアーカイブの入り口である
緩い中間共同体の必要
供養の本質
「この世ならざるもの」について
村上春樹と上田秋成
『羊をめぐる冒険』と四つの系譜作品
『徒然草』を現代語に訳してみて
書物は母語のアーカイブへの入り口
Ⅱ 図書館は新しい世界への扉である
図書館が教える「無限」という概念
図書館の教育的機能
ゆっくりと「聖なるもの」から切り離してゆく場所
異界に通じる扉を守るゲートキーパー
「超越的なもの」への敬意
「書物を守る」拠点
Ⅲ 図書館には魔法使いの居場所を確保しなければならない
学校には子どもたちの「とりつく島」が必要
子どもたちが無防備になれるミステリーゾーンを作る
読むのはどんな本でもいい
第2部 本と出版について
本の未来について
書物は商品ではない
倉吉の汽水空港でこんな話をした
自戒の仕掛け──無知の自覚について
朝の読書運動
ScanとReadの違い
本が読む
リテラシーの高い読者を育てる方法
活字中毒患者は電子書籍で本を読むか?
書物の底知れぬ公共性について──すごく長いあとがき
「書物の共有」から「新しいコモン」へ
書物はできるだけ無償で贈与されるべきである
書物の尊厳を傷つけるなかれ
李龍勳(イ・ヨンフン、図書館文化批評家)
「図書館的時間」を取り戻すために──本書を推薦する
朴東燮(バク・ドンッソプ)
「伝道師」になるということは──編訳者あとがきに代えて
初出一覧
プロフィール
著者略歴
内田樹(ウチダ タツル uchida tatsuru)
うちだ・たつる:1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)、思想家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒。2011年11月、合気道の道場兼私塾「凱風館」を開設。『寝ながら学べる構造主義』『日本辺境論』『下流志向』をはじめ多くのベストセラーをもつ。 近著に『勇気論』(光文社)、『小田嶋隆と対話する』(イースト・プレス)、『だからあれほど言ったのに』(マガジンハウス)、『凱風館日乗』(河出書房新社)があるほか、『困難な結婚』『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)、『街場の米中論』(東洋経済新報社)など著書・共著多数。
朴東燮(バク ドンソップ baku donsoppu)
バク・ドンソップ:1968年釜山生まれ。独立研究者。筑波大学総合科学研究科卒業(心理学博士)。
主な著書(韓国語)に『心理学の彼方へ』『レプ・ヴィゴツキー(歴史・接触・復元)』『ハロルド・ガーフィンケル(自明性・複雑性・一理性の解剖学)』『成熟、レヴィナスとの時間』『内田先生に学ぶ方法』『動詞として生きる』『会話分析:人々の方法の分析』がある。世界でただ一人の内田樹研究家でもあり、内田樹著『先生はえらい』『ためらいの倫理学』『レヴィナスの時間論』『街場の教育論』の、また森田真生著『数学の贈り物』、三島邦弘著『ここだけのごあいさつ』などの韓国語版翻訳者でもある。
タイトルヨミ
カナ:トショカンニハヒトガイナイホウガイイ
ローマ字:toshokannihahitogainaihougaii
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