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定価:5,280円(4,800円+税)
判型:四六
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内容紹介
稀代の編集者、松岡正剛の知を形成した500冊超の書籍をフルカラーで掲載!
写真・デザインを駆使し、10章・100テーマで魅せる「ジャンル無用の読書案内」。
「たった一冊の本を読むことだって、他の百冊・千冊の本とつながっているのだ。」
──松岡正剛
俄然、当然、超然にして騒然、本格本気の胸騒ぎ。
あらゆるジャンルを縦横無尽につなぐメソッド「編集工学」によって、つねに知の最前線を切り拓きつづけた稀代の編集者、松岡正剛(1944–2024)。
2024年8月12日、80歳で逝去した松岡が力を注いだブックガイドが、没後1周年記念出版として堂々登場!
産経新聞社発行のタブロイド新聞「SANKEI EXPRESS」に2012年10月7日から2016年3月31日の3年半にわたり、週1回掲載された伝説の連載「BOOKWARE」を再構成。
その100回分を厳選し、松岡の読書の世界観をあらわす10章・100テーマに分類。めくるめく本のモード感覚を書籍のダブルページに踊らせたデザイン、再撮影・撮り下ろしを含む入魂のフォトを全ページフルカラーで展開!
伝説のオブジェマガジン『遊』の編集術をバックナンバーの貴重な写真とともに初めて開陳するほか、束見本・花布・スピン・帯などをめぐる松岡ならではの紙の書物への偏愛ぶりも明かす、愛書家・出版人必読の書。
人物・書名索引には、松岡が長年ライフワークとして書きつづけたブックナビゲーションサイト「千夜千冊」へのリンクも明示。各篇4ページ読み切りでどこからでもランダムアクセスできる、まさにセイゴオ・ワールドへの入門書として最適!
「本というものは、着たり脱いだり、嗅いだり食べたり吐いたり、蹲ったり蹴飛ばしたり、背負ったり抱いたりするものである」
「本を読むことは難しくはない。好きに読めばいい。[略]本は付き合っているだけで、心がときめくものなのだ。しかし、本気で本を読むには、文字の奥にうごめくものと出会うべきである。そうすると「見えるようになった声」や「耳に響いていた意味」や「時代に置き忘れてきた語り」に交じりあえる」
2025年8月13日(水)「玄月音楽會 第三夜」(ゲスト:本條秀太郎さん)にて先行発売!
https://seigowchannel-neo.com/event/5177
写真・デザインを駆使し、10章・100テーマで魅せる「ジャンル無用の読書案内」。
「たった一冊の本を読むことだって、他の百冊・千冊の本とつながっているのだ。」
──松岡正剛
俄然、当然、超然にして騒然、本格本気の胸騒ぎ。
あらゆるジャンルを縦横無尽につなぐメソッド「編集工学」によって、つねに知の最前線を切り拓きつづけた稀代の編集者、松岡正剛(1944–2024)。
2024年8月12日、80歳で逝去した松岡が力を注いだブックガイドが、没後1周年記念出版として堂々登場!
産経新聞社発行のタブロイド新聞「SANKEI EXPRESS」に2012年10月7日から2016年3月31日の3年半にわたり、週1回掲載された伝説の連載「BOOKWARE」を再構成。
その100回分を厳選し、松岡の読書の世界観をあらわす10章・100テーマに分類。めくるめく本のモード感覚を書籍のダブルページに踊らせたデザイン、再撮影・撮り下ろしを含む入魂のフォトを全ページフルカラーで展開!
伝説のオブジェマガジン『遊』の編集術をバックナンバーの貴重な写真とともに初めて開陳するほか、束見本・花布・スピン・帯などをめぐる松岡ならではの紙の書物への偏愛ぶりも明かす、愛書家・出版人必読の書。
人物・書名索引には、松岡が長年ライフワークとして書きつづけたブックナビゲーションサイト「千夜千冊」へのリンクも明示。各篇4ページ読み切りでどこからでもランダムアクセスできる、まさにセイゴオ・ワールドへの入門書として最適!
「本というものは、着たり脱いだり、嗅いだり食べたり吐いたり、蹲ったり蹴飛ばしたり、背負ったり抱いたりするものである」
「本を読むことは難しくはない。好きに読めばいい。[略]本は付き合っているだけで、心がときめくものなのだ。しかし、本気で本を読むには、文字の奥にうごめくものと出会うべきである。そうすると「見えるようになった声」や「耳に響いていた意味」や「時代に置き忘れてきた語り」に交じりあえる」
2025年8月13日(水)「玄月音楽會 第三夜」(ゲスト:本條秀太郎さん)にて先行発売!
https://seigowchannel-neo.com/event/5177
目次
はじめに 一冊の本に百冊が入っている
chapter 01 未知なる源郷を求めて
われわれはアフリカの巨木を原郷とする/世界中の英雄はみんな同じ母型で語られる/聖書が告知してきた意表をつく世界観/最高かつ最大の神聖喜劇「神曲』/『失われた時を求めて」を求めて/「別様の可能性」を書いた天性の語り部/スタンド・バイ・ミー(いつもぼくのそばにいてね)/ぼくの長い髪には死んだ姉さんがいる/折口信夫を読まない日本人はモグリだ/漢字を日本の国語として読みなさい
chapter 02 偏愛模倣術
男もすなる日記を女もしてみむとてするなり/世阿弥が気がついた却来の思想/山口小夜子という衣裳の読み方/誰だって15分間なら有名になれる本/どうしてこの二人はこんなに似ているのか?/やっぱり教育は「黒板」でやるべきだ/ドリトル先生はぼくの伯父さんだった/みんな、スイミーの勇気に励まされてきた/こそあどの森に入って童話に遊ぶ夜/星の王子さまは「何」と仲よくしたかったのか
chapter 03 本が鳴る・本が泣く
音が聞こえてくる本を堪能する/マイルス・デイヴィスをグルーヴな日本語にする/バッハの「大いなる神の数」に酔いなさい/最高の表現は「よく練られた逸脱」こそが生む/いまこそ「鳥の歌」が連歌されていく/井上鑑という「音の庭」へ/三味線の音楽文化が日本をおもしろくする/頭はズキズキ、胸はドキドキ、心臓はバクバク。/さよならだけが人生ならば…/本と服と体と声が交錯した舞台『影向』
chapter 04 歴史の尻尾をつかむ
知られざる浅草弾左衛門/杉浦日向子という本当のクールジャパン/時代小説を一変させた『吉原御免状』/ハンナ・アーレントが手放さなかった哲学と煙草/オリバー・ストーンの「もうひとつのアメリカ史」/世界で最も美しくて最も恐ろしい方程式/あの8月6日の朝を迎える前に/本音で、戦争と敗戦と戦後を綴った日記/〈世界史〉を哲学する社会学者の大冒険/液状化する不安社会を見つめる
chapter 05 睨み合いのエレジー
新選組という片思いの集団がいた/西郷隆盛という近代日本最大の謎/いまこそ「2つのJ」の思想を掲げたい/タウトが教えた日本。安吾に斬られた日本。\升田幸三の破天荒な野人将棋/力道山と木村政彦はどちらが強かったのか/やったぜ日本ラグビー、五郎丸歩/疾駆するモーターボートに「読み」を託して/ルパンともゴルゴ13とも対決/社会はなぜ左と右に分かれるのか
伝説のオブジェマガジン「遊」の編集術
chapter 06 すみれ色の予感
「可哀想」を童謡にしつづけた雨情/「寂しさ」と「恋しさ」を日本哲学する方法/母が教えた美しさと悲しみの気配/樋口一葉の「蕗の匂いと、あの苦み」/雪は天から送られてきた手紙である/寺田寅彦に酔えない科学者なんて有用したくない/この30年、春の宵には必ず岡潔を読んできた/キノコは想像力の森に生きている/お父さん、あれが冬のオリオンです!/イナガキタルホが放つ都会の遊星的郷愁
chapter 07 イメージの列車にのって
かつて世界は自由に想像図解されていた/挿絵画家たちが物語のモードを変えた/鉄に取り組んできた工匠たち/はだかはたらく仕事すっぱだか/日本マンガのルーツの筆捌きこそ「美しい日本」だ/「暮しの手帖」という貴重な良心/松田行正が編集デザインした格別な本たち/本物は形が動き出す瞬間をデザインする/小津安二郎みたいにローアングルで/東京駅はぼくが好きな洋書のようです
chapter 08 ぞっとするものの正体
神さまたちはなぜお祭りが好きなのか/「鬼は外、福は内」のほんとうの意味/日本人にはなぜ妖怪が必要なのか/なぜ『東海道四谷怪談』は大傑作なのか/メタモルフォーズする天下の俳優たち/なぜグリム童話には、残酷な話が多いのか/シェイクスピアの悲劇こそ本当に恐ろしい/脅されても読むべき神と人をめぐる大作/いったい我々は何を待っているのか/書物は華氏451度で燃え上がる
chapter 09 エレガントな暴走がしたい
どんな人間にも「暴走」したいことがある/オートバイに命も哲学も人生も託した話/CHE・ゲバラ 39歳の夢は、いまどこにある?/7年後の東京にはAKIRAはいるのか/いまでも岡崎京子はニューウェイブ/灼かれるような日々を過ごしてみたいなら…/「良心の領界」に挑み焼けた知性/僕には良心がない。神経だけがある。/やっぱりここに原点が存在する/ロシア・アヴァンギャルドの強烈なメッセージ
chapter 10 本は遊びたがっている
真っ白い束見本から本のドラマが生まれる/本のページを飾る色っぽい紐/「端」と「際」が決め手になっていく/書物を飾る「帯」たちの言い分/或る見開両頁主義者の告白/本をマーキングしなさい。本は汚しなさい。/本は顔である。そして、顔は本なのである。/ときにはポップアップブックで遊んでみる/手と指は、目と口ほどに本を読む/書物のフェチは文字と紙のフェチ
最後に かくて「ブックウェア」もいったんお開きです
あとがきに代えて
人名索引
書名索引
写真掲載本一覧・図版典拠リスト
chapter 01 未知なる源郷を求めて
われわれはアフリカの巨木を原郷とする/世界中の英雄はみんな同じ母型で語られる/聖書が告知してきた意表をつく世界観/最高かつ最大の神聖喜劇「神曲』/『失われた時を求めて」を求めて/「別様の可能性」を書いた天性の語り部/スタンド・バイ・ミー(いつもぼくのそばにいてね)/ぼくの長い髪には死んだ姉さんがいる/折口信夫を読まない日本人はモグリだ/漢字を日本の国語として読みなさい
chapter 02 偏愛模倣術
男もすなる日記を女もしてみむとてするなり/世阿弥が気がついた却来の思想/山口小夜子という衣裳の読み方/誰だって15分間なら有名になれる本/どうしてこの二人はこんなに似ているのか?/やっぱり教育は「黒板」でやるべきだ/ドリトル先生はぼくの伯父さんだった/みんな、スイミーの勇気に励まされてきた/こそあどの森に入って童話に遊ぶ夜/星の王子さまは「何」と仲よくしたかったのか
chapter 03 本が鳴る・本が泣く
音が聞こえてくる本を堪能する/マイルス・デイヴィスをグルーヴな日本語にする/バッハの「大いなる神の数」に酔いなさい/最高の表現は「よく練られた逸脱」こそが生む/いまこそ「鳥の歌」が連歌されていく/井上鑑という「音の庭」へ/三味線の音楽文化が日本をおもしろくする/頭はズキズキ、胸はドキドキ、心臓はバクバク。/さよならだけが人生ならば…/本と服と体と声が交錯した舞台『影向』
chapter 04 歴史の尻尾をつかむ
知られざる浅草弾左衛門/杉浦日向子という本当のクールジャパン/時代小説を一変させた『吉原御免状』/ハンナ・アーレントが手放さなかった哲学と煙草/オリバー・ストーンの「もうひとつのアメリカ史」/世界で最も美しくて最も恐ろしい方程式/あの8月6日の朝を迎える前に/本音で、戦争と敗戦と戦後を綴った日記/〈世界史〉を哲学する社会学者の大冒険/液状化する不安社会を見つめる
chapter 05 睨み合いのエレジー
新選組という片思いの集団がいた/西郷隆盛という近代日本最大の謎/いまこそ「2つのJ」の思想を掲げたい/タウトが教えた日本。安吾に斬られた日本。\升田幸三の破天荒な野人将棋/力道山と木村政彦はどちらが強かったのか/やったぜ日本ラグビー、五郎丸歩/疾駆するモーターボートに「読み」を託して/ルパンともゴルゴ13とも対決/社会はなぜ左と右に分かれるのか
伝説のオブジェマガジン「遊」の編集術
chapter 06 すみれ色の予感
「可哀想」を童謡にしつづけた雨情/「寂しさ」と「恋しさ」を日本哲学する方法/母が教えた美しさと悲しみの気配/樋口一葉の「蕗の匂いと、あの苦み」/雪は天から送られてきた手紙である/寺田寅彦に酔えない科学者なんて有用したくない/この30年、春の宵には必ず岡潔を読んできた/キノコは想像力の森に生きている/お父さん、あれが冬のオリオンです!/イナガキタルホが放つ都会の遊星的郷愁
chapter 07 イメージの列車にのって
かつて世界は自由に想像図解されていた/挿絵画家たちが物語のモードを変えた/鉄に取り組んできた工匠たち/はだかはたらく仕事すっぱだか/日本マンガのルーツの筆捌きこそ「美しい日本」だ/「暮しの手帖」という貴重な良心/松田行正が編集デザインした格別な本たち/本物は形が動き出す瞬間をデザインする/小津安二郎みたいにローアングルで/東京駅はぼくが好きな洋書のようです
chapter 08 ぞっとするものの正体
神さまたちはなぜお祭りが好きなのか/「鬼は外、福は内」のほんとうの意味/日本人にはなぜ妖怪が必要なのか/なぜ『東海道四谷怪談』は大傑作なのか/メタモルフォーズする天下の俳優たち/なぜグリム童話には、残酷な話が多いのか/シェイクスピアの悲劇こそ本当に恐ろしい/脅されても読むべき神と人をめぐる大作/いったい我々は何を待っているのか/書物は華氏451度で燃え上がる
chapter 09 エレガントな暴走がしたい
どんな人間にも「暴走」したいことがある/オートバイに命も哲学も人生も託した話/CHE・ゲバラ 39歳の夢は、いまどこにある?/7年後の東京にはAKIRAはいるのか/いまでも岡崎京子はニューウェイブ/灼かれるような日々を過ごしてみたいなら…/「良心の領界」に挑み焼けた知性/僕には良心がない。神経だけがある。/やっぱりここに原点が存在する/ロシア・アヴァンギャルドの強烈なメッセージ
chapter 10 本は遊びたがっている
真っ白い束見本から本のドラマが生まれる/本のページを飾る色っぽい紐/「端」と「際」が決め手になっていく/書物を飾る「帯」たちの言い分/或る見開両頁主義者の告白/本をマーキングしなさい。本は汚しなさい。/本は顔である。そして、顔は本なのである。/ときにはポップアップブックで遊んでみる/手と指は、目と口ほどに本を読む/書物のフェチは文字と紙のフェチ
最後に かくて「ブックウェア」もいったんお開きです
あとがきに代えて
人名索引
書名索引
写真掲載本一覧・図版典拠リスト
著者略歴
松岡 正剛(マツオカ セイゴウ matsuoka seigou)
1944年、京都生まれ。70年代に雑誌『遊』編集長として名を馳せ、80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、芸術、生命科学、システム工学など他方目におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース。2000年よりインターネット上で「千夜千冊」を連載。日本を代表する「読書の達人」としてブックウェア事業を拡大。編集的な選書と読書空間の企画演出はつねに話題を呼んだ。主な著書に『知の編集工学』『多読術』『日本という方法』『千夜千冊エディション』(全30巻)『日本文化の核心』『別日本で、いい』(共著)ほか。
タイトルヨミ
カナ:ヒャクショリョウラン
ローマ字:hyakushoryouran
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