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2023年12月19日発売

アルファベータブックス

出版社名ヨミ:アルファベータブックス

溢奏(いっそう) ラフマニノフに聴く演奏の極意

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内容紹介
ラフマニノフ国際ピアノコンクールの覇者が、正教をとおして見出したロシア・クラシック音楽の真髄。

好評を博した『ラフマニノフを弾け』の姉妹版、ついに刊行! その後、7年間にわたる思索の軌跡。多くの人を魅了してやまないラフマニノフの音楽は、正教を抜きにしては語れない。本書では、ラフマニノフをはじめとするロシアの偉大な音楽家、音楽学者たちの声に耳を傾け、その根底に流れる信仰の心を深く感じとり、音楽とは何か、音楽家の使命とは何かを追求していく。自筆論文3本、和訳論文4本を収録。巻末には、正教の聖人やロシアの詩人の深遠な言葉も掲載。
弾くことの意味を求めるあなたへ贈る、精神的な道しるべとなる一冊。

【編著者より】
ピアノを弾く。その向こうに、何があるのか。何を観て、何のために弾くのか。
この問いは「何のために生きるのか」という問いに直結する。目的が人生のすべてを変える以上、どういう目的を持つかが肝心だ。
キリスト教は、天国という目的を持てと教える。それは力づくで奪うもの(マタイ11:12)、つまり努力して得るものであり、しかも、わたしたちの内にある(ルカ17:21)、という。
ピアノは心で弾くものであって、頭や指で弾くものではない。心から音楽が溢れてくるにはどうしたらいいのか、その点を追求した成果が一冊の本になった。自分で書いた論文だけでなく、このテーマに関するロシア語の文献も和訳した。ラフマニノフ著「優れたピアノ演奏に典型的な10の特長」も入っている。「音楽――それは愛!」とラフマニノフは言う。そういう演奏を目指す方は、ぜひ一度手に取って読んでみていただきたい。
目次
第1章 音楽の創造力の探求(土田定克)
第2章 ラフマニノフの芥子種(土田定克)
第3章 ロシア音楽のロゴスへの道(ガリマ・ルキナ)
第4章 音楽と存在にみる天の闡明 (ヴャチェスラフ・メドゥシェフスキー)
第5章 優れたピアノ演奏に典型的な10 の特長 (セルゲイ・ラフマニノフ)
第6章 神父と信徒芸術家 (聖イグナティ・ブリャンチャニノフ)
第7章 永遠の愛を宣べ伝えるために(土田定克)
付録1 『修行訓話』抜粋集(シリアの聖イサアク)
付録2 ロシアの十字架(ニコライ・メリニコフ)
著者略歴
土田 定克(ツチダ サダカツ tsuchida sadakatsu)
1975年、東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコースを経てモスクワ音楽院卒業、同大学院修了。小西由紀子、坂田晴美、兼松雅子、A.ムンドヤンツ、V.メルジャノフに師事。第3回ラフマニノフ国際コンクール第1位(2002年、モスクワ)。ロシア各地、ウクライナ、クロアチア、タイ、韓国等はじめ、国内(東京文化会館、東京オペラシティ、すみだトリフォニーホール、カザルスホール、練馬文化センター、横浜みなとみらいホール等)でも演奏会多数。名指揮者V.フェドセーエフ率いるモスクワ放送交響楽団や、M.タルブク率いるHRTクロアチア放送交響楽団、三ツ橋敬子指揮・東京フィルハーモニー交響楽団はじめザグレブ弦楽四重奏団など、オーケストラや室内楽との共演も多数。CD「ラフマニノフ 24のプレリュード」「ピアノ名曲集 乗り越えて」をリリース。2016年、自著『ラフマニノフを弾け』を上梓。同ロシア語版『Россия и Рахманинов глазами японского музыканта』もモスクワから出版。親善的な演奏活動に対し、ロシアのペルミ市長(2004年)や韓国の群山警察署長(2016年)、ウクライナの第2代大統領クチマ(2018年)より功労感謝状授与。尚絅学院大学教授。宮城学院女子大学音楽科非常勤講師。
タイトルヨミ
カナ:イッソウラフマニノフニキクエンソウノゴクイ
ローマ字:issourafumaninofunikikuensounogokui

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