近刊検索 デルタ

2021年11月1日発売

あっぷる出版社

出版社名ヨミ:アップルシュッパンシャ

芦生原生林今昔物語

京都大学芦生演習林から研究林へ
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内容紹介
京都、由良川最源流域に残された芦生(あしう)の森。この貴重な原生林がどのようにして守られてきたのか。同地で研究生活をスタートさせた生態学者が伝える、森から人間へのメッセージ。
目次
Ⅰ 秘境芦生(あしう)
1 由良川源流 
2源流の山と渓谷 
3原生林 
4演習林の設置 
5森林軌道・トロッコ道 

Ⅱ 芦生での暮らし・村の行事
(1)芦生での生活 
1芦生に赴任 
2ご馳走は廃鶏 
3宿舎の断水 
4芦生分校 
5夜川と夜づけ(つけ針) 
6交流 
7雪 
(2)芦生案内 
1松上げ 
2芦生熊野権現神社のワサビ祭り 
3芦生神社と中山神社 
4廃村灰野 
5地蔵峠と一石一字塔 
6野田畑の木地師居住地

Ⅲ 長治谷
1須後(芦生)から長治谷へ歩く 
2長治谷小屋 
3雪下し 
4今も気になっている私の判断 
5キノコの宝庫 
6救助を求める 

Ⅳ 学生実習
1樹木・造林実習 
2生玉子 
3女子学生の登場 

Ⅴ 自然の宝庫
1哺乳類(けもの) 
2 猟銃が与えられる 
3芦生の鳥類 
4カミキリムシ 
5豊富な植物相 
6芦生を基産地とする動植物 
7未解決で残ったこと 
8嫌われるムシ 
9食べられる山の木の実 

Ⅵ ツキノワグマ研究
1はじめてクマに会う 
2クマハギ(熊剥ぎ) 
3加害時期 
4国際クマ学会でクマハギを講演 
5被害防止 
6クマ捕獲 
7食べもの 
8円座 
9クマに発信器を着ける
10冬ごもり・越冬穴 
11クマの写真を撮る 

Ⅶ 土壌動物研究
1森林の土壌動物 
2各地の森林で土掘り 
3芦生での土壌動物研究 
4ミミズ研究 
5ミミズの糞塊生成量・土壌耕耘量 
6種類の解明 

Ⅷ 芦生今昔・将来
1景観の変化 
2楽しかった下谷 
3芦生ダム建設問題の発生 
4ダム計画の進展 
5蟷螂の斧 
6原生林は残った 
7評価高まる芦生原生林
8芦生集落と原生林の共存共栄
著者略歴
渡辺弘之(ワタナベ ヒロユキ watanabe hiroyuki)
1939年生まれ。農学博士。京都大学名誉教授。 高知大学農学部卒。京都大学大学院農学研究科林学専攻修士課程、同博士課程修了。1966年、京都大学助手として芦生演習林に赴任。6年間勤務。1999年から2年間、京都大学付属演習林長を務める。熱帯農学専攻、森林科学専攻を経て、2002年退職。その後も演習林から森林ステーション芦生研究林となった同地に通い続け、関わりは50年に及ぶ。 日本土壌動物学会会長、日本環境動物昆虫学会会長、関西自然保護機構理事長、日本林学会評議員・関西支部長、国際アグロフォレストリー研究センター(ナイロビ)理事などを歴任。現在、社叢学会 副理事長、滋賀県生きもの総合調査・その他陸生無脊椎動物部会長、ミミズ研究談話会会長、岡崎嘉平太国際奨学財団評議員、NPO法人自然と緑自然大学学長、日本土壌動物学会名誉会員。 著書に、「京都の秘境・芦生」「由良川源流芦生原生林生物誌」「神仏の森は消えるのか」(ナカニシヤ出版)、「登山者のための生態学」「アニマル・トラッキング」(山と渓谷社)、「森の動物学」(講談社)、「ツキノワグマの話」(NHK出版)、「クマ 生き生き動物の国」(誠文堂新光社)、「アジア動物誌」(めこん)、「樹木がはぐくんだ食文化」(研成社)、「琵琶湖ハッタミミズ物語」(サンライズ出版)、「熱帯林の恵み」(京都大学学術出版会)、「カイガラムシが熱帯林を救う」(東海大学出版会)、「東南アジア樹木紀行」(昭和堂)、「東南アジア林産物20の謎」「土の中の奇妙な生きもの」(築地書館)、「アグロフォレストリーハンドブック」(国際農林業協力協会)、「果物の王様ドリアンの植物誌」(長崎出版)、「熱帯の森から 森林研究フィールドノート」(あっぷる出版社)など多数。共著に、「土の中の小さな生き物ハンドブック」「落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック」(文一総合出版)、「熱帯農学」(朝倉書店)。訳書に、「ミミズと土(チャールズ・ダーウィン)」「熱帯多雨林の植物誌(W・ヴィーヴァーズ・カーター)」(平凡社)などがある。
タイトルヨミ
カナ:アシウゲンセイリンコンジャクモノガタリ
ローマ字:ashiugenseirinkonjakumonogatari

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