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2022年1月26日発売

松籟社

出版社名ヨミ:ショウライシャ

騎兵隊

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内容紹介
第一次大戦後のソヴィエト-ポーランド戦争。オデッサ出身のユダヤ系作家イサーク・バーベリは自らの文学の題材を見出すために、この戦争に従軍するが……。
戦争の過酷な現実を描写する散文と、生の豊穣な本質を顕現させる詩との境界線上で、危うい均衡を保ちながら奇跡的に成立したバーベリの傑作が、新訳で蘇る。
目次
騎兵隊
 ズブルチ河を越えて
 ノヴォグラドのカトリック教会
 手紙
 軍馬補充課主任
 アポレクさま
 イタリアの太陽
 ゲダリ
 私の初めてのガチョウ
 ラビ
 ブロディへの道
 タチャンカに関する一考察
 ドルグショフの死
 第二旅団長
 キリストのサーシカ
 マトヴェイ・ロジオーヌィチ・パヴリチェンコ伝
 コジンの墓地
 プリシチェパ
 ある馬の話
 コンキン
 ベレステチコ
 塩
 夕べ
 アフォニカ・ビダ
 聖ヴァレンチンのもとで
 中隊長トルノフ
 イワンたち
 ある馬の話の続き
 寡婦
 ザモスチエ
 裏切り
 チェスニキ
 戦いの後で
 歌
 ラビの息子

解説 (中村唯史)
著者略歴
イサーク・バーベリ(バーベリ イサーク baaberi isaaku)
黒海沿岸の国際貿易都市オデッサの、ユダヤ人商人の家庭に生まれる。オデッサという多民族・多言語の環境で育ちながら、ユダヤ人としての意識を保ち続けた。 長じて当時のペトログラード(現サンクト・ペテルブルグ)に移り、その後各地で文学修業を積む。 1919年に始まったソヴィエト-ポーランド戦争に赤軍コサック騎兵隊の特派員として従軍後、故郷オデッサのユダヤ人ギャングの暗躍を語った連作『オデッサ物語』と、後に本書『騎兵隊』にまとめられる諸短篇を発表、1920年代半ばのロシア文学界に衝撃を与えた。 ほかに『私の鳩小屋の話』から始まる自伝的短編群や、戯曲『黄昏』『マリア』などがある。 1939年5月に外国人スパイとの接触等の嫌疑で逮捕され、翌40年1月に銃殺された。
中村 唯史(ナカムラ タダシ nakamura tadashi)
1965年札幌生。東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻博士課程退学。 現在、京都大学大学院文学研究科教授。専門はロシア文学・ソ連文化論。 著書に『再考ロシア・フォルマリズム─言語・メディア・知覚』(共編著、せりか書房)、『映像の中の冷戦後世界─ロシア・ドイツ・東欧研究とフィルム・アーカイブ』(共編著、山形大学出版会)、『自叙の迷宮─近代ロシア文化における自伝的言説』(共編著、水声社)などがある。 訳書にイサーク・バーベリ『オデッサ物語』(群像社)、ヴィクトル・ペレーヴィン『恐怖の兜』(角川書店)、レフ・トルストイ「ハジ・ムラート」『トルストイ─ポケットマスターピース04』(集英社文庫)所収、『二十六人の男と一人の女─ゴーリキー傑作選』(光文社古典新訳文庫)などがある。
タイトルヨミ
カナ:キヘイタイ
ローマ字:kiheitai

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