近刊検索 デルタ

2024年3月15日発売

松籟社

出版社名ヨミ:ショウライシャ

響き合うアメリカ文学

テクスト、コンテクスト、コンテクストの共有
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内容紹介
19世紀の作家ホーソーンから現代のアジア系アメリカンの作家まで、幅広くアメリカ文学を論じる本書は、コンテクストとインターテクストという視点から、作品の特徴や相互影響関係を検討する。
テクスト同士の、またテクストとコンテクストの交響を聞き取りながら、響き合う読みの創出へと誘う論考群。
目次
第一部 テクストとコンテクスト
 第一章 アプトン・シンクレア 歴史のなかの『ジャングル』─描かれたもの、こぼれ落ちたもの、読まれ方の問題
 第二章 トマス・ウルフ インフルエンザ・パンデミックと戦争とトマス・ウルフ的想像力─『天使よ、故郷を見よ』
 第三章 シンクレア・ルイス アメリカン・ディストピア小説としての『ここでは起こり得ない』
 第四章 ウィリアム・フォークナー 『スノープス』三部作の意味と意義
 第五章 ラルフ・エリスン 『見えない人間』の技法と主題とテクスト

第二部 コンテクストの共有
 第六章 ホーソーンの継承者としてのフォークナー 『七破風の屋敷』と『行け、モーセ』における人種とジェンダー表象
 第七章 ストウの『アンクル・トムの小屋』を書き直すトニ・モリスン 『ビラヴド』再考
 第八章 二人のマーガレットの南北戦争小説 ミッチェルの『風と共に去りぬ』とウォーカーの『ジュビリー』
 第九章 ノーノー・ボーイズ ウィリアム・フォークナー、ジョン・オカダ、エドワード・ミヤカワ
 第一〇章 戦争、軍隊、性暴力とジェンダー ノラ・オッジャ・ケラーの『フォックス・ガール』とチャンネ・リーの『降伏した者』
 終 章 フォークナーと三人の日本作家 ─芥川龍之介、太宰治、村上春樹
著者略歴
山下 昇(ヤマシタ ノボル yamashita noboru)
山下 昇(やました・のぼる) 相愛大学名誉教授。 専攻はアメリカ文学。 著書に、『ハイブリッド・フィクション―人種と性のアメリカ文学』(開文社、二〇一三年)、『冷戦とアメリカ文学』(編著、世界思想社、二〇〇一年)、『一九三〇年代のフォークナー―時代の認識と小説の構造―』(大阪教育図書、一九九七年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:ヒビキアウアメリカブンガク
ローマ字:hibikiauamerikabungaku

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