近刊検索 デルタ

2025年4月2日発売

同時代社

出版社名ヨミ:ドウジダイシャ

木下杢太郎と「鴎外の会」

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内容紹介
一九三七年三月、治安維持法下、日中戦争開戦前夜――。反戦行動に立ち上がり弾圧されて傷ついた医学生たちのために、皮膚科教授である太田正雄(筆名・木下杢太郎)は、教育指導の名目で「鴎外の会」を発足。そこでは、鴎外をテーマにしながら、ヒューマニズムについて活発な議論がなされていた。貴重な会の生の記録を収録。
目次
杢太郎小伝
当時の社会状況と立ち上がった医学生たち
「鴎外の会」発足へ
  ① 弾圧を受けた学生たちのその後
  ② 「鴎外の会」の発足まで
会の進行 第一回から第九回まで(太田先生送別晩さん会を含む)
高橋實氏の裁判
東京帝大での時習会について、その思い出
皮膚科学者としての太田正雄
  当時のハンセン病の実態
  真の臨床家としての太田正雄
文学者たちの杢太郎評
  与謝野晶子/森林太郎/夏目金之助/高田瑞穂/日夏耿之介
  和辻哲郎/中野重治/加藤周一/江口渙/小堀杏奴/池内紀
  壷井繁治/中村稔
疾風怒濤の時「パンの会」
日本における吉利支丹運動について
杢太郎と石川啄木 そして大逆事件

 あとがき
著者略歴
渡部 実(ワタナベ ミノル watanabe minoru)
1942年会津若松市に生まれる。会津高校を経て、東北大学医学部卒業後、外科学を専攻し医学博士。東京勤労者医療会代々木病院外科部長などを歴任し、現在は老人保健施設に勤務。趣味は読書の他、クラシック音楽、とりわけオペラを好む。美術ではとくに仏像の鑑賞。 共訳書に『思想は空から降っては来ない』『社会主義と哲学』(以上アントニオ・ラブリオーラ著、同時代社)『時ならぬマルクス』(ダニエル・ベンサイド著、未来社)。編訳書に『未知なるものの創造』(ダニエル・ベンサイド著、同時代社)
タイトルヨミ
カナ:キノシタモクタロウトオウガイノカイ
ローマ字:kinoshitamokutaroutoougainokai

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