近刊検索 デルタ

2016年4月1日発売

航思社

出版社名ヨミ:コウシシャ

錯乱の日本文学 建築/小説をめざして

建築/小説をめざして
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内容紹介
もはや「小説は芸術ではない」。ならば、「批評」はいま何処に居住すればよいのか? 「記号」の錯乱形成を冴えやかに語りながら、石川義正が無慈悲なほど正確に指呼するのは、その吹きさらしの場所である。……おそらくは、すでに臨戦状態の!
——渡部直己
目次
0 イメージは無料ではない
 0‐0 「住宅」の誕生
 0‐1 高さと広さ――空間的包摂
 0‐2 「デザイン」としての文学

1 小島信夫の「家」
 1‐0 住宅あるいは崩壊のアレゴリー
 1‐1 住宅の変容
 1‐2 近代のプログラム
 1‐3 近代の内破
 1‐4 近代の帰結

2 大岡昇平の「東京タワー」
 2‐0 バベル333あるいは破局都市
 2‐1 東京の一九五八年
 2‐2 フィクションと真実
 2‐3 記号の散逸
 2‐4 芸術あるいは死の擬態

3 大江健三郎の「塔」
 3‐0 塔という背理
 3‐1 塔/範列的分析
 3‐2 塔/歴史的分析
 3‐3 福島第一原発事故と塔

4 村上春樹の「システム」
 4‐0 デタッチメント/自閉/穴
 4‐1 一九八五年のウロボロス
 4‐2 伊東豊雄を導入する
 4‐3 同時代人としての柄谷行人
 4‐4 システムからデザインへ
 4‐5 従順なサーヴァントたち
 4‐6 ウィリアム・モリスの子どもたちはみな踊る
 4‐7批評はいかに可能か

5 大江健三郎の「総力戦」
 5‐0 廃墟
 5‐1 戦場
 5‐2 住宅
 5‐3 徴候
著者略歴
石川 義正(イシカワ ヨシマサ ishikawa yoshimasa)
石川義正(いしかわ・よしまさ)文芸評論家。 1966年生まれ。慶應義塾大学卒業。主な評論に「新国立競技場問題をめぐるふたつのフィクション——天皇制と市民社会」(『子午線』4号)、「芸術・大逆・システム——尾辻克彦の小説をめぐって」(『文藝別冊 赤瀬川原平』)、「谷崎潤一郎と言説の抗争」(『文藝別冊 谷崎潤一郎』)、「『宙返り』のあとで」(『ドストエフスキー——カラマーゾフの預言』)など。
タイトルヨミ
カナ:サクランノニホンブンガク
ローマ字:sakurannonihonbungaku

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